株式市場は気まぐれな生き物です。1つを除くほぼすべての分野でIntel(NASDAQ:INTC 47.04 -5.47%)は見事な四半期を迎えましたが、株はチップ製造業者からの予想よりも弱かったため、すでに7%も減少しています。
市場の反応:Intel(NASDAQ:INTC 47.04 - 5.47%)の株価は2019年第1四半期の弱い利益予想を受けて7%下落
あなたがこれを読んでいるならば、たぶんここでは絶対的な財務指標を探しているわけではないはずですし、Intelの中長期的なファンダメンタルのより深い内容を探していることでしょう。
(倫理に関する免責事項:私は、Intel、NVIDIA、AMD、またはいかなる三次PC会社にも株式を所有していません。ただし、関係するすべての会社の報道資料を受けています)。
Intelは2018年にかなりの数の失敗を伴ってスタートしました。
それは10nmの苦境が悪化していたこととその長年の競争相手であるAMDが復活したからです。
さらに、すぐにそれは、お頭、いえ、最高経営責任者(CEO)なしでやっていかなくてはなりませんでした。
基本的には、それはおそらくこの期間のインテルの最低の状態でした。
しかし、ほんの数ヶ月で、これらすべてが変わるでしょう。
会社は、Raja Koduriが率いる夢のチームを結成するために、見渡す限りの才能を密かに取り入れ始めました。
そして、IntelをGPUの巨人(この業界の会社が望むことができる最大の多様化)にする一方で、同社はCEOなしで驚くほどうまくいっていました。
伝説のCPUアーキテクトであるJim Kellerが、10nmの問題を解決するために参加し、私が聞いたところによると、2019年秋までには(ついに)順調に店頭に並ぶことになるでしょう。
そのため、2019年第1四半期は、こうしたトラブルがなければ順調に推移していたはずのもの、つまりインテルの大きなつまずきを示す最後の(業績のように後からわかる)遅れた指標となるでしょう。
IntelはArchitecture Dayのイベントの間にプロセスノードからの切り離しに成功しました。
そして、これは私が十分に強調できないことです。
Sunny Coveにより、アーキテクチャの革新はもはやプロセスノードに結び付けられなくなりました。
実際、Intelが2019年まで14nmノードにとどまるとしても、このノードの成熟によってIntelが非常に高いクロック速度をえることができることを意味し、熱狂的なユーザーに限っては失われたプロセスの利点を克服します。
Intelはまた、5GHz以上のクロックで動作するマルチコアプロセッサの展開を準備しており、AIと自動運転の面で大きな進歩を遂げました。
結局のところ、同社がAMDのRyzenシリーズプロセッサのリスクを適切に管理できれば、2018年6月に最後に見られた最高値に戻れない理由はないでしょう。
Intel(NASDAQ:INTC 47.04 - 5.47%)のハイライト
インテルコーポレーションは本日、第4四半期および通年の2018年の財務結果を報告しました。
また、同社の取締役会は、年間配当金を1株当たり1.26ドルに増配することを承認したと発表しました。
取締役会は、会社の普通株式に対する1株当たり0.315ドルの四半期配当を宣言しました。これは、2月7日に株主だったものに対して3月1日に支払われる予定です。
第4四半期の売上高は前年同期比9%増の187億ドルでした。 通年の売上高は、前年同期比13%増の708億ドルと過去最高を記録しました。
1株当たりの第4四半期の1株当たり利益は1.12ドル(非GAAPベースで1.28ドル)。 通年で過去最高の営業利益、純利益、一株当たり当期純利益を達成。
2018年、インテルは過去最高の294億ドルの営業キャッシュを生み出し、143億ドルのフリーキャッシュフローを生み出し、163億ドル近くを株主に還元しました。
2019年は過去最高の売上高、約715億ドル、第1四半期の売上高は約160億ドルを見込んでいます。
インテルのCFO兼暫定CEOであるBob Swan氏は、次のように述べています。 「第4四半期に、当社は収益を伸ばし、収益を拡大し、インテルが競争し将来を勝ち取ることができる10nmベースの新製品をテストしました。 今後、データの爆発的な増加がインテル製品の継続的な需要を促進するという当社の見解に基づいて、当社はさらに記録的な1年を予測し、配当を増やしています。」
主な事業部門の収益および動向 | |||||||
2018年第4四半期 | 対前年同期比 | 2018年 | 対前年比 | ||||
クライアントPC関連 | CCG | $9.8 billion | up | 10% | $37.0 billion | up | 9% |
データセンター | DCG | $6.1 billion | up | 9% | $23.0 billion | up | 21% |
IoT | IOTG | $816 million | down | 7% | $3.5 billion | up | 9% |
メモリ関連 | NSG | $1.1 billion | up | 25% | $4.3 billion | up | 22% |
プログラマブルソリューション | PSG | $612 million | up | 8% | $2.1 billion | up | 12% |
Intel (NASDAQ:INTC 47.04 -5.47%) 概要
Q1 2019 | 米国会計基準 | 非米国会計基準 |
見通し | 見通し | |
売り上げ | $16.0 billion | $16.0 billion^ |
営業利益率 | 27% | 29% |
税率 | 14% | 14%^ |
一株当たり利益 | $0.81 | $0.87 |
解説:
intelの株価が2019年Q1の弱い見通しを受けて7%下がったという話です。
訳文は金融・ファイナンス系の独特の表現があるため、間違っている可能性がありますので、その旨お断りさせていただきます。
訳文中にもある通り、この見通しはintelが2018年に起こした数々のトラブルが業績として反映されたもので、今後の見通しに不安の材料は無いです。
大本営発表ですが、おそらくこれは正しいです。
記事中にも書いてありますが、
・元AMDのRadeon設計チームを率いていたRaja Koduri氏を迎え入れて、一番伸びているGPUの分野にも進出する
・伝説のCPU設計者「Jim Keller」氏を迎え入れて10nmの問題を解決する
・製造プロセスの遅れに比較的影響を受けないSunny Coveを開発している
という施策をすでに2018年中に打っています。(着手したのはもって前からでしょう)
intelくらいの会社になれば金の力でほとんどの問題を解決できます。
2019年Q1は弱含みの利益見通しだったようですが、上を見る限り(というより、intelアーキテクチャーデイで発表された内容ですが・・・)特に問題ないんじゃないですかね。
CEOがいない状態でこれですから、すでに会社を正常に回す仕組みが完成しており、多少のトラブルでは影響は受けないということです。
intelがいかに強い会社かよくわかるんじゃないでしょうか。
GPUに関しても設計は旧Radeonの開発チームがやってるので、断言はできませんが、おそらくはちゃんと一線で通じるものになると思います。
私はアンチintelっぽい発言を繰り返していますが、intelはPCコンポーネントの世界では随一の企業で、信頼性も最も高い企業です。
それは間違いないです。
CEO不在でトラブルを起こしまくった2018年ですらもQ4は1部門を除いて増収増益し、通年で見るとすべての部門で増収増益ですから、どれほどのものか理解できるんじゃないかと思います。
AMDがいくら頑張ってもintelの足元にも及ばないということです。(笑
Ryzenが優秀というのも基準であり、比較対象になっているのはintelです。
AMD製品を使ったことがある人にはわかると思いますが、過去にあったAHCIのドライバ問題とか、Ryzen MasterとBIOSを両方同時に設定変更するとおかしくなる問題、Windowsアップデートでよくわからないドライバがよくわからないタイミングで当たってきてゾンビのように何度も復活してくる問題など、安定性や信頼性においてはintelに遠く及びません。
巨人に立ち向かうアリが立ち回りによっては互角以上の勝負ができてしまうというところにロマンを感じているだけです。
まあ、スリリングで面白いですよね。
どちらが優秀で強いかと言われれば間違いなくintelです。
そういった観点から見ると今のPCパーツ界はとても面白いですし、エキサイティングです。