Polaris30と言われているRX590ですが、FF15ベンチマークの公式ページに結果が出たようです。
また、7nm版Vegaのプロトタイプとみられる結果も出ています。
私はまだるっこしいのは嫌いですので、まずは結果から見てみましょう。
元のベンチマーク結果には一つのGPUに複数の表記違いの結果が載っているのですが、わかりずらいので私の判断で一つのみを残しました。
※ 例えばRadeon RX Vegaだと「Radeon RX Vega」と「Radeon(TM) RX Vega」など
元の結果はネットで公開されており、だれでも見ることが出来ますので、気になる方は下のリンクから確認できます。
参考:FF15ベンチマーク公式
上のグラフ中の「66AF:C1」というのが7nm版Vegaの結果と言われています。
その他RX590も普通に乗っています。
Radeon RX 590の方は期待通りの値が出ているのですが、7nm版Vegaの方は現行のRX Vegaとあまり結果が変わらないため、おそらく言われているメモリ帯域1.27TB/sは誤報と思われます。
残念です。
さすがに、メモリ帯域に二倍の1.27TB/sを当てるならたとえ不利な比較であってももっとスコアが伸びているはずです。
結果がRTX2080Tiの1/2強なのでさすがにこれは無いと思います。
さて、ここで問題になるのがRadeon RX 590の方です。
実はこのRadeon RX 590は言われていたPolaris30ではないのではないかと言われており、GPUボードメーカー各社からリークされたと思われる仕様も製造プロセスが12nmになってません。
よって単に製造プロセスが熟成されてクロックアップが可能になっただけという可能性が高くなってきました。
こちらも残念です。
よって12nm版RX570(2048SP版)も期待できない状態と言ってよいでしょう。
もうPolarisに手をかけるのはやめて、Naviに全振りするということなのでしょう。
これだとコストは殆ど下がらないと思いますので、私が予想していたような価格の下落要因は無いようです。
nVidia Game Worksを使ってかなりGeforce有利と言われているFF15ベンチでスコア的にはごく一部を除いてほとんどGeforce GTX1060 6GBを抜いておりますので、RX590に関しては12nmではなくても期待通りの結果になっていると言ってもよいと思います。
残念ながら、この年末はGPUのミドルローもミドルハイにもあまり波乱はなさそうな気配です。
言われていたGTX1060 D5X 6GB VS RX 590がちょっとマッチアップする程度でしょう。
7nm版のVegaに関しては仮に製品版もここから大きく変わらなければ単純に現行のVegaを7nmにしてクロックを少し上げただけという感じになりそうな気配です。
ここから調整をかけて大幅に性能向上を果たす可能性も0ではありませんが、特定のゲーム専用というこういう偏ったタイプのベンチマークの結果というのはあまりプロトタイプに近い状態のものは普通出てこないので(出しても結果が悪ければあまり意味がないため)、恐らく製品版のVega20もあまり変わらないんじゃないかと思います。
多分見られることを前提に出している結果だと思います。
まだ断言はできない状態ですが、Polaris30とVega20はかなり期待が大きかっただけにこの結果は残念です。
そもそも論として、AMDにとってはかなり大きなビジネスになっているコンソール向けのNaviの前に旧モデルのテコ入れというのは(リソース的に)かなり難しいと思いますので順当な結果なんでしょうか。
それよりもAMDのGPUビジネスの生命線ともいえるNaviが言われている通りの性能を出せることの方が重要なのでしょう。
nVidiaはコンソール向けにはGPUを出しませんので、AMDにとってはもうある程度の数が出るというのが確定している状態ですから、それほど頑張らなくても結果はついてくるということなのでしょう。
昨今はマルチタイトルが多く、ゲーム機で開発したタイトルの移植はGPUも同じ方が性能が出そうな感じもするのですが、nVidiaの開発に対する支援というのはそれを凌ぐほどのものなのでしょうね。
さすがはnVidiaという感じです。
GPUに関してはRTX2000シリーズが出てますますnVdia一色になりそうな気配です。
Polaris30とVega20には夢を見せてくれてありがとうと言っておきます。(笑
ソース:wccftech - AMD’s Radeon RX 590 Final Fantasy Benchmarks: Beats Out The GeForce GTX 1060 At 4K
videocads - Final Fantasy XV GPU benchmark page lists Radeon Vega 20
※ 2018年10月30日追記 Radeon RX590は12nmFinFETが使われるそうです。とりあえずよかったですね。俄然RX570(2048SP) 4GBの12nm版に期待がかかってきました。
RX580と同等の性能で2万以下、消費電力150Wだと嬉しいです。
ソースは下記のツイッターアカウントの画像です。
It’s real! Not really exciting, but real … #RadeonRX590 #Polaris #Polaris30 #ReRefresh pic.twitter.com/vvfQl6O0HR
— Andreas Schilling (@aschilling) October 29, 2018