AMDがPolaris 30ベースの2048個のコアを搭載したRadeon RX 570の後継を10月中旬に、2304個のコアを搭載したRX 580の後継を11月に発売します。
PCOnlineの最新の噂によれば、AMD Polaris 20 GPUの後継機種が登場するようです。
※ Polaris 20=Radeon RX570/580のことです。
最新のAMD Polaris 30 GPUベースのグラフィックスカードは、今から数日後の10月中旬に発売されることが、トップティアのAIB(グラフィックカードのメーカーのこと)によってちょうど確認されていることが明らかになった。
※ トップティア=AMDやintelといったチップメーカーと直接取引しているボードメーカーのこと。そうでないメーカーはトップティアの会社から卸してもらう。一般に規模が大きく、信頼性が高いメーカーとみなしてよい。マザーボードではASUSは昔からトップティアのメーカーです。intel(チップセット)の場合、ダイレクトアカウントとも言い、直接取引の他、直接サポートが受けられるなどの特典があります。
AMD Polaris 30ベースのRadeon RX 580およびRadeon RX 570後継のグラフィックスカードは、それぞれ2304および2048コアで間もなく発売される
噂によると、新しいPolaris 30 GPUコアを搭載した最初のグラフィックカードは、Radeon RX 570の後継機種となるでしょう。
正式な名称ははまだはっきりしませんが、Radeon RX 570と同じ2048コア構成が採用される予定で、12nmプロセスノードの使用が予定されているためクロック速度が向上することが期待されます。
これにより、グラフィックスのパフォーマンスは向上しますが、RX 570と比較して大きな差はあまりないと言われています。
イメージとしてはRX 470からRX 570へモデルチェンジしたとき程度の変更でしょう。
コア構成に加えて、グラフィックスカードは、メインストリームゲームに十分な256ビットバスインタフェースとともに8 GBのGDDR5メモリを搭載します。
新しいカードはメインストリームの市場に向けて、$200のに近い価格を期待できます。
RX570の後継機種は、10月12日〜15日頃に発売されるとのことなので、今から数日後に発売されるでしょう。
RX570の後継機に加えて、AMDは2304 SP構成のPolaris 30 GPUを搭載したRX 580の後継機種も発表する予定です。
RX570の後継機種と同様のクロック速度と全体的なGPU効率の改善が期待できるでしょう。
このカードは、11月後半に8 GB RX 580モデルと同じ価格帯で発売される予定です。
ソースではグラフィックス・アーキテクチャーに変化は見られず、最適化されたプロセス・ノードと価格が重要な要素となるものであると明確に言及されています。
NVIDIAはGeForce 10シリーズカードを除いて、現時点で米国市場に300ドル台のメインストリーム向けカードを持っていないので、これは、NVIDIAが最も売れる価格帯に向けた主流のTuring GPUをリリースする前に、AMDがメインストリーム市場でnVidiaに追いつくためのよい機会となるでしょう。
というわけで、ついにRadeon RX600(?)シリーズの具体的な情報が出てきました。
SP数はそれぞれ2048/2304と変更なし、アーキテクチャーも変更なしでついでにメモリもGDDR5で変更なし、単に製造プロセスが12nmとなり、省電力性とクロックの向上による性能向上が期待できるというだけのようです。
14/16nmと比較すると12nmは約1割ほど性能の向上が期待できるということですので、同じ消費電力なら最低でも10%ほどは性能向上が期待できると思います。
記事中ではRX400シリーズからRX500シリーズに変わった時と同じようなイメージと説明されていますが、RX400シリーズからRX500シリーズは製造プロセスも変更なく、単にちょっとクロックが上がっただけだったので、それよりは期待できると思います。
RX580の発売当初、ベンチマークではなぜかRX480よりRX580の方が下がったという話もあって、少なくともPolaris30に関してはそういう微妙なことにはならないと思います。
記事を読むとRX570の後継は値下がりが期待できそうですが、RX580の後継は値下がりが期待できないと取れる説明になっています。
多分にAMDの願望や期待が入っているのでしょうが、GTX/RTX2060の価格と性能によっては下の価格帯に押し込められる可能性は0ではないでしょう。
nVidiaよりAMDの方が仮想通貨バブルの影響を大きく受けていたことを考えると今までの様にRadeonが品薄になることは考えられず、大いにあり得る話です。
既に過去の記事で何度も説明していますが、nVidiaに対してはintelと違って同じ工場(企業)を使っているため、製造プロセスのアドバンテージは全く期待できないので、nVidiaがミスするのを待つしか追い付く方法が無いのが痛いところです。
TuringでRTXやDLSSなどの新技術を取り入れ、冒険しまくっているnVidiaとは対照的にRadeonは当面、既存技術の延長で行くようです。
ここで何度も言ってますが、RaytracingはnVidiaの独自技術ではなく、マイクロソフトがDriectXでAPIを入れたものをnVidiaがTuringでアクセラレーターを入れたという状況なので、AMDも遠からず追従してくるものと私は理解しています。
やたらとnVidaに懐疑的だったり攻撃的だったりする人が海外メディアでもいますが、Raytracing関連技術に投資しているのはnVidia一社ではありません。
少なくともRaytracingに関してnVidiaのみに反感を抱くのは間違いです。私はそう思います。
AMDは今はまだ様子を見てる段階なのかもしれません。
AMDは先の情報がほとんど漏れてこないので、はっきりしてませんが、くだんのArctrusにはRaytracingが搭載されているかもしれませんよ。