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リーナス・トーバルズ、AIは「90%のマーケティングと10%の現実」だと考える

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Linuxの生みの親はAIに興味があるが、誇大広告のせいで「基本的に無視」している。

リーナス・トーバルズは最近、我々が知っているような人工知能(AI)の是非について意見を述べた。

Linuxカーネルの生みの親であり主要開発者である彼は、2024年のAI業界の実体について、彼特有の皮肉屋ぶりを発揮して期待を裏切らなかった。

トーバルズは、あらゆる技術的な事柄について、非常に詳しいながらも率直な意見を述べることで有名だが、AI産業の現状を「90%のマーケティングと10%の現実」とまとめ、苦笑いを浮かべた。

トーバルズ氏は今月初めにウィーンで開催されたオープン・ソース・サミットで講演し、TFiRは彼にインタビューした。Tsathustraは、この興味深いAIの部分を強調した。

ハイライトされたインタビューの中で、トーバルズはAIに可能性を見出そうとしたが、業界の執拗な誇大宣伝がその犠牲になっている。

「AIは本当に面白いと思うし、世界を変えると思う。そして同時に、私は誇大広告のサイクルが大嫌いなので、そこには行きたくないのです」と、この技術界のアイコンは語った。

Linuxのパイオニアは、AIの誇大広告への対処法を次のように説明した。「だから、今のAIに対する私のアプローチは、基本的に無視するということです。なぜなら、AIを取り巻く技術業界全体が非常に悪い状況にあると思うからです(苦笑)」。

とはいえ、フィンが許容できるほどには、AIのBSが多すぎるようで、現在は「90%がマーケティング、10%が現実」だという。

これはかなりの割合だ。

トーバルズは、よりポジティブな点として、変化が進行していると考えている。

「5年後には状況が変わり、その時点で、実際のワークロードでどのようなAIが毎日使われているかがわかるだろう」。

しかし、IT業界の重鎮がAI業界の妥当性を問うのは今回が初めてではないことを、今こそ読者に思い出してもらいたい。

ちょうど1週間前、われわれはBaiduのCEOがさらに悲観的な意見を述べたことを報じた。

つまり、AIバブルは崩壊し、予測された「破裂」後に破片を拾い続ける企業はわずか1%に過ぎないというのだ。

Linuxのゴッドファーザーは、現在のAIの強みについて言及することで、ハイライト・ビデオ・セグメントを終えた。

「チャットGPTは素晴らしいデモンストレーションをしてくれる(額をこすりながら)。」

しかし、トーバルズ氏は最後のディグを我慢できず、「しかし、私は誇大広告のサイクルが本当に嫌いだ」と私たちに思い出させた。

悲しいことに、技術愛好家でありながら業界に蔓延するトレンドを無視することは困難である。

しかし、トーバルズの足跡をたどり、気に入らないものは「基本的に無視」し、代わりに現代のテクノロジーが提供する魅力的な側面や可能性に集中するのが、おそらく個人には最善の方法だろう。

ソース:Tom's Hardware - Linus Torvalds reckons AI is ‘90% marketing and 10% reality’

 

 

 

 

解説:

Linuxの産みの親リーナスさんが「AIは90%の幻想と10%の現実」と言っています。

リーナスさんはLinuxの成果物から直接の利益を得ているわけではないので、その言葉には縁力がなく辛辣で、正鵠を射ていることが多いです。

そのため、彼の言葉には注目しています。

リーナスさんはAIのすべてを否定しているわけではなく、あまりに過剰に宣伝されすぎているため、今のところかかわるのを見送っているということで、社会を変えるパワーはあると考えているようです。

この誇大広告のサイクルは5年で一段落し、そのころには本当に意味のあるものしか残らないだろうとしています。

 

過剰にもてはやされ、誰も彼もがAIに向かう熱狂には意味はないのか?

私はそこには意味があると思います。

そうやって莫大な投資を呼び込むことによって技術のすそ野が広がります。

おそらく、5年後には9割の企業が消えているでしょう。

しかし、そこに投下された資金は無駄にはならないと思います。

90年代のインターネットブームも無駄ではなかったのではないでしょうか。

当時「インターネットは空っぽの洞窟」に過ぎないという本がありましたが、結局、今はネットがあるのが当たり前になっています。

もちろん、ネットそれ自体が何かを生みだしているわけではありませんが、今現在、社会に浸透しなくてはならないツールになっていると思います。

AIもそれと似たようなイメージでとらえればよいのではないかと思います。

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