実機レビュー

NEXTGEAR-MICRO im610SA1 レビュー

更新日:

今回マウスコンピューターから「NEXTGEAR-MICRO im610SA1」をお借りすることが出来ましたので、見ていきたいと思います。

情報に関しては2018年9月1日現在のものです。

マイナーチェンジや仕様変更によって内容が変化する場合がありますのでその旨ご了承ください。

まず、小手調べにスペックです。

今回はベースモデルからメモリ8GBをプラスして16GB、SSD240GBを追加して、SSD+HDD構成にしていただきました。

ぶっちゃけた話、このモデルを買うならばこの構成がお勧めです。

 

各構成パーツ

ケース

正面

側面1

側面2

バックパネル

普段はこのようにしまっておけます。

バックパネルのHDMIはフロントパネルに引き回されています。VR HMDを前面パネルに接続出来て使い勝手が向上します。

内部

マウスコンピューターオリジナルのケース。

なお、ケースのギミックに関しては、別にページを用意して解説する予定ですので、そちらも見ていただけると幸いです。

※ 作成しました。→「NEXTGEAR-MICRO ケース解説

内部の配線は裏配線を使っており、非常にすっきりしています。

自作の初心者が初自作でここまで配線をまとめるのは難しいと思います。

プラグインタイプの電源を使わずにここまですっきりまとめるのは見事です。

この内部配線もあってエアフローは非常に良好です。

設置可能ストレージはSSD+HDDそれぞれ一台のみという割り切った構成です。

普通の自作ケースだと、フロントの辺りに3.5HDD、2.5HDD用のマウンタを付けるものなのですが、このモデルは一切のぜい肉を排除してあります。

よくも悪くも拡張性はありませんが、中はいじらない・増設しないという人にはこの方がよいでしょう。

初心者向けのエントリーモデルとして推奨したのですが、全くイメージ通りでした。

フロントにはファンが二つ増設できる余地が残っており、サイズから言ってデュアルラジエーターの水冷ユニットが使えると思います。

規格品ですので、120mmファンか140mmファンが2つつけられればまず使えると思いますが、水冷ユニットの現物は持ってませんので、確認はしておりません。

 

マザーボード

HardWare Monitorで確認するとマザーボードのManifuctureは「MOUSE Conputer Co. Ltd.」となっています。

最近はマザーボードのシグネチャーもベンダーネームに変更してあるんですね。

びっくりです。

写真は撮ってあったのですが、思わずもう一度蓋を開けて確認してしまいました。

写真が添付してありますが、モノは「Asrock」の「B360M」です。

OEM用に出している専用モデルっぽいですね。

一般売りされている物の中で仕様が一番近いのは「B360M-HDV」です。

ぱっと見の違いはバックパネルのRGBアナログ出力が省かれています。

DIMMメモリスロットX2、PCI Express3.0X16 X1、PCI Express3.0X1 X2と仕様も違いがありません。

※ 但し、同じBIOSが使えるかどうかの保証はできません。

AsrockはもともとAsusの子会社といわれていたメーカーですが、現在では完全に独立しています。

ちょっと変わったマザーを出すことでも有名なメーカーですので、ここでしか出してない機能のマザーもあって私も使っています。

業界の位置づけとしてはやや低価格寄りのマザーを出すメーカーですが良いメーカーです。

GigaByteの様に電源周りに変な癖がありません。

※ マザーボードに関しては、出荷時期によって変更になる可能性があるようですので、購入時期によっては別のメーカーになる可能性があります。

 

電源

電源はHEC-500-TD-5WXでした。

同型番の電源はリテールでは出回っていませんでしたが、メーカーとしてはコストパフォーマンスの良い電源を出している会社のようです。

ツクモのG-GEARも同型の電源を積んでるようです。

この位の容量なら私ならSeasonicに行きますので自分では使わない電源ですが、定評のあるメーカーのようです。

私が選ぶとオーバークオリティになりますので、これもなかなかグレードにあった良いパーツなのではないでしょうか。

※ こちらも購入時期によって変更になる可能性があります。

 

メモリ

キングストン KVR24N17S8/8 1G x 64-bit. (8GB) DDR4-2400 CL17 X2です。

メモリに関してはOCでもしない限りは特にメーカーごとの違いなどはほとんどありません。

※ こちらも購入時期によって変更になる可能性があります。

 

ストレージ

SSD240GB

SSDは台湾のメーカーであるADATA ASU800SS-240GT-IT-Bです。

リテールで出回っている物は256GBですが、こちらは240GB。

リテールの同等品と思われる製品ASU800SS-256GT-Cは3D TLCでTBWは200TBです。

自作では積極的に選択するメーカーではありませんが、性能や信頼性は普通だと思います。

特徴が無いのが特徴といった感じのメーカーなので、恐らく自作ユーザーで使ったことのある人はあまりいないんじゃないかと思います。

※ こちらも購入時期によって変更になる可能性があります。

 

HDD1TB

HDDはSeagate ST1000DM010-2EP102です。

SATA3、7200rpm、キャッシュ64MBのHDDです。

HDDのメーカーは既に統廃合が進みあまり選択の余地はありません。

もはやコモディティでバンバン安売り攻勢を仕掛ける韓国サムスンですらもHDD事業を売却してしまいました。

現在では一般売りされているメーカーはSeagateとWesternDigitalの二社に集約されたといってもよいですが、こちらも標準的なメーカーです。

容量的に言っても耐久性に問題があると言われているSMRではありませんので安心してください。

※ こちらも購入時期によって変更になる可能性があります。

 

全体的に見て

パーツの構成は非常に標準的なクオリティの構成だと思います。

ほとんどのパーツは一旦動けば問題はまず発生しないので、オーバークオリティに走っておらず、無駄なコストがかかっているということもありません。

標準的なグレードのマシンですので、性能と価格を高い次元でバランスさせている良い構成だと思います。

スタンダードモデルですが、ケースや梱包など、高級感を出すところはきっちり出しており、非常に質感が高いです。

付属品やソフトは余計なものが全くついておらず、これは自作経験者にとっては満足感が高いです。

オリジナルのアプリケーションも入っていません。

独自仕様はウィルス対策ソフトのマカフィーとオリジナルの壁紙程度です。

CドライブのSSDも初回ログオン時の実使用は約25GB程度でたっぷり空いてます。

ケースも新しくなったばかりで初めて触りましたが、かなり質感の高いケースです。

出来ればこのケースで一台自作したいくらいです。

VR HMD取付用のHDMIコネクタがフロントパネルについており、これがとても便利です。

自作だとこうした総合的な使い勝手が考えられているケースというのはまだ少ないので、やはりこの辺もG-tuneならではの心配りと言えます。

自作もそうですがBTOは個別のパーツの集合体ですので統一感の面ではイマイチなのですが、一組の完成品としての統一感はG-tuneが一番なのではないかと思います。

 

 

ベンチマーク

ゲーミングベンチマーク

3DMark

3DMark

Time Spy

テスト名TimeSpyExtremeTimeSpy
Direct X1212
解像度3840X21602560X1440
Total1,8443,994
Grahpic1,7933,915
CPU2,1994,518

Time Spy Extremeは動作基準がGPUメモリ4GB以上となっているため、正常に動作しない可能性があるという警告が出ますがきちんと完走しました。

 

Fire Strike

テスト名FireStrikeUltraFireStrikeExtremeFireStrike
Direct X111111
解像度3840X21602560X14401920X1080
Total2,8095,48310,402
Graphic2,7315,80812,456
Physics11,01211,06211,064
Combine1,4772,5214,487

※ 3DMarkの各テストに関する説明についてはこちら

その他のテスト結果については「実機によるベンチマークテストの結果について」にて公開しております。

 

統合ベンチマーク

PCMark10

PCMark10

Extended

テスト項目スコア
Extended6,189
Essential8,859
( - Video Conferencing)6,857
Productivity8,159
Digital Centent Creation6,394
( - Video Editing)5,064
Gaming8,581

()カッコ内は直上の子カテゴリーになります。

※ PCMark10の各テストに関する説明についてはこちら

各項目の個別のテスト結果については「実機によるベンチマークテストの結果について」にて公開しております。

 

単機能ベンチマーク

CineBench

ネットに上げられている値よりシングルスレッド性能が高く、マルチスレッド性能が低いです。

Core i5 8400はゲームでは上位のモデルとほとんど変わらないFPSをたたき出したりしていますが、マルチコア化に向かう過渡的な現象だと思います。

現時点ではゲーム用のCPUとしてはかなりコストパフォーマンスが高いです。

第7世代のCore i7と比較してもやはり物理コアが2つ増えているというのは大きいです。

 

CrystalDiskMark

ADATA ASU800SS-240GT-IT-B

ADATA ASU800SS-240GT-IT-B

リテールの同等品と思われる製品ASU800SS-256GT-Cのカタログスペックより若干よい値になっています。

SATA3のスペック上の最大転送速度が600MB/sなので文句なしのスピードでしょう。

 

Seagate ST1000DM010-2EP102

Seagate ST1000DM010-2EP102

7200rpmだけあってHDDにしては速い方だと思います。

 

 

個別タイトルベンチマーク

FF15(DirectX11)・・・重い

高品質評価標準品質評価
1920X1080 フルスクリーン4,370普通6,419快適
3840X2160 フルスクリーン1,642動作困難2,138重い

その重さが良い意味でも悪い意味でも評判になっていますが、約1年前のゲームにも関わらず、かなり重たいベンチマークです。

FullHDで品質を普通にすれば評価は「快適」になります。

4Kの高品質では「動作困難」です。

 

FF14紅蓮のリベレーター(DirectX11)・・・普通

標準(デスクトップ)評価最高品質評価
1920X1080 フルスクリーン17,041非常に快適11,586非常に快適
3840X2160 フルスクリーン8,292非常に快適3,494やや快適

寿命が長いMMOですのですっかりゲーミングベンチマークの定番のような存在になってしまいました。

このベンチマークが「普通の重さ」というのは最近のGPUの進化が如何に凄いか物語っています。

余裕を持ってプレイしたいなら16000以上を目指したいところ。

 

PSO2オンライン(DirectX9)・・・軽い

PSO2 ロゴ

設定6(最高品質)
1920X1080 フルスクリーン49,364
3840X2160 フルスクリーン5,419

旧世代のMOであるPSO2です。

現世代のゲームと比較すれば軽いですが、軽いと言いつつ4Kは思ったほどスコアが伸びてません。

それでも「快適に遊べる」評価なのは最新のGPUの面目躍如といったところです。

4Kは旧作のゲームでもそれなりに重いようです。

※ 4K設定に関しては設定ファイルの書き換えが必要です。疑う方が出るかもしれませんので、念のために4Kで実行したスクリーンショットのリンクを張っておきます。

 

※ メモリの転送速度を測定する予定でしたが肝心のベンチマークソフトが何故が正常に動かずに断念しました。

 

ストレステスト

3DMarkのTme Spy Extreme Stresss Testを30分実行後の温度を測ってみました。

通常時

im610SA1 通常時

通常時は非常に温度が低く、CPU、GPU共に30度台に抑えられている。

一番左側が測定時の温度を表します。

 

負荷時

Tme Spy Extreme Stresss Test30分実行後の温度

im610SA1 負荷時

 

内部の配線がすっきりまとまっているため、排熱性能も高いと思いましたが、予想通りの結果です。

一番左側が測定時の温度です。

Time Spy Extremeは32スレッドまで対応していますが、CPUの能力を完全に使い切るところまでは負荷をかけられないようです。

CPUは最高で63度、GPUは77度までいって安定します。

 

 

NEXTGEAR-MICRO im610SA1を公式HPで見てみる

 

 

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