出荷されるということは、存在するということですよね?
Intelが言った通り、Battlemageというコードネームの次世代ディスクリート・グラフィックス・プロセッサーを開発中であることが明らかになった。
momomo_usが公開した出荷マニフェストの抜粋によると、Intelは少なくとも2つのグラフィックス・プロセッシング・ユニットに取り組んでいる。
出荷マニフェストの抜粋から、IntelがBattlemage G10とBattlemage G21の両方のディスクリートGPUに取り組んでいることが明らかになった。
Intelの現在のグラフィックス・プロセッサのラインナップには、ACM-G11(エントリーレベル)とACM-G10(市場での位置づけとしてはミッドレンジ、シリコン的にはハイエンド)のグラフィックス・プロセッサがある。
IntelのArcグラフィックス・プロセッサの既存の命名法に基づけば、Battlemage-G10はより大きなシリコンであり、Battlemage-G21はエントリーレベルのシステム向けのより小さなチップとなる。両者ともまずまずのパフォーマンスを発揮すると仮定すれば、ベストグラフィックスカードのリストに入るかもしれない。
出荷目録によると、Battlemage-G10とBattlemage-G21の両方が研究開発目的で出荷されている(この時点でこれらのデバイスに期待されることはほぼ同じである)。
一方、G21 GPUはシリコンの事前検証(pre-QS)段階に存在するが、G10の状況については言及されていない。
事前認定シリコンは、チップの機能性と信頼性を検証し、性能レベルを評価するために使用される。
プリQSシリコンは通常、量産には適さない。
しかし、シリコンデバイスが機能し、性能、消費電力、歩留まりの基準を満たせば、量産される可能性は十分にある。
例えば、AMDのNavi 31 GPUはA0シリコンの段階で量産されているが、これは開発者が設定した目標を満たしたことを前提としている。
私たちは頻繁にNvidiaの進捗状況を報告しており、最近ではGeForce RTX 50シリーズ・グラフィックス・プロセッサーが業界のリーク情報に基づいて私たちのベスト・グラフィックス・カード・リストに掲載されることが約束されているが、Intelの次世代グラフィックス・カードの進捗状況を報告する機会はほとんどない。今日、我々はその機会を得た。
今世代のノートPC向けディスクリートGPU市場では、Nvidiaが一掃したように見えるが、Battlemageは、IntelとPCメーカーやOEMとの関係を考えると、次のラウンドで緑のチームに深刻な競争をもたらす可能性がある。
デスクトップ用ディスクリートGPU市場で何が起こるかはこれからだが、AMDのRDNA 4、IntelのBattlemage、NvidiaのBlackwellでかなりの戦いが繰り広げられそうなことが、出荷台数からうかがえる。
解説:
ん?Battlemageが出荷済みってどういうこと?
リークした出荷目録によると研究開発用とのことです。
しかし、すでにBattlemageには動くシリコンが存在するということで今年中に出るのは確実なのでしょう。
A770はすでに死に体なので、早めに世代交代するのがよいのではないかと思います。
あくまでもESのようなものなのでしょうから、4月中に店頭に並ぶということはあり得ないと思いますが、Intelの今のラインナップを見ると7月くらいまでには販売できるといいなと思います。
理由は、現在のIntelのハイエンドはミドルレンジ(ミドルロー)程度の性能であり、発売サイクルを早めるか性能を上げない限り競争力がほとんどないからです。
Battlemageも上位のモデルが現世代のミドルレンジ程度と言われており、RTX5000シリーズとほぼ同時に発売されるなら、また微妙な製品という立ち位置になってしまいます。
それでも発売当初のAlcheistと比較すれば、現在の状況は雲泥の差になっており、少しずつでも前進していることは確かです。
IntelのdGPUが存在感を発揮できるのは少なくとも次世代か、その次あたりからでしょう。
さしものIntelといえども20年の業歴を持つ先行2社に最初から追いつくのは難しいのでしょう。
現在のGeforceは圧倒的すぎるので、対抗する企業が少し頑張ってもらわないと、この超絶な独占市場は変わらないと思います。
NVIDIAにしてもまっとうな競争で今の地位を占めているわけですから、やはり競合する企業が頑張って追いついていくしかないのでしょう。
とりあえずIntelのGPUは普通に安心して使えるレベルになるのが先決だと思います。
Intel GPU ARC Aシリーズ