Qualcommがx86 CPUアーキテクチャとの戦いに熱中、GDC参加者にグラフィックコードやパスは "動く "と断言
Qualcommは、Armゲーミングの限界を押し広げ、2024 Game Developers Conferenceにおいて、自社のハードウェアがx86エミュレーションとゲーミングのためにいかに準備されているかについて発言しました。
プレゼンテーションの全文と、以前に明らかになったx86ソフトウェアを実行するSnapdragon X Eliteチップのベンチマークに基づくと、QualcommはWindowsゲーミングPC市場を真に破壊する立場にあるようです。
プレゼンテーションの全文に記載されている注意事項のうち、最も深刻な問題は、アンチチートソフトウェアとの互換性の欠如のようです。
この問題は、Steam DeckのネイティブSteamOSでは、Windowsのハードウェア上で十分に動作可能であるにもかかわらず、まだ登場していない特定のPCゲームとも共通している。
その他のコーディングの例外は、ある程度の手動移植作業なしではArm上で動作しないだけだが、幸いなことに、ほとんどのタイトルは余計な調整を全く必要とせずに動作するようだ。
いずれにせよ、このニュースにより、多くのArmデバイスがより現実的なものに見えてきた。おそらく、Arm-to-x86エミュレーションをサポートし、Qualcommの支援を受ける（と思われる）Playtronゲーム・ハンドヘルドとLinux OSの発売が予定されている。
QualcommのSnapdragon X Eliteは、AMDの最上位モバイルRadeon 780M iGPUに匹敵するグラフィック性能を示しているようで、おそらくCPU性能もさらに向上していると思われます。
The Vergeの記事には、QC製品管理担当ディレクターのMicah Knapp氏のコメントが掲載されており、同氏は、Armがx86よりも高速にゲームを実行し、x86よりもバッテリ寿命の長いゲームを実行するのを見たことはあるが、両方を同時に実行したことはないと述べている。
Qualcommによると、開発者がArm64を完全に移植することなくパフォーマンスを向上させたい場合は、ソフトウェアを「Arm64EC」に移植することも可能で、これにより「ネイティブに近い」パフォーマンスを実現できるという。
クアルコムのSnapdragon X Eliteノートパソコンでテストされたと報告されているゲームには、「Control」、「Baldur's Gate 3」、「Redout II」などがあります。
これらのWindowsゲームはすべて、Snapdragon X Eliteラップトップでプレイした場合、Radeon 780Mに近いパフォーマンスを発揮するはずです。
これは、Intelが追いつくのにどれだけの時間がかかったかを考えると、市場に参入した意義が大いにあるところです。
解説：
x86滅亡論を唱えて久しいですが、「お前の言うことは全然当たらないじゃないか」と思っている人もいると思います。
しかし、少しずつ市場は脱x86に向けて動いていることは確かです。
米中貿易戦争によって中国の資金がARMから外されてわたくしのx86滅亡論はかなり後退したことだけは確かです。
いかにx86滅亡論を否定しても定期的にこのような話が出てくるのですよね。
今度はQualcommのSnapdragon X Eliteがゲームをx86とほぼ変わらない速度で実行可能とのことです。
驚くべきことに内蔵GPUはRadeon 780Mとほぼ変わらない速度でで動作するようです。
Radeon 780MはDDR5を使った時の上限の速度に達していると思いますので、メモリの帯域ギリギリまで性能を使い切っているということになります。
いつもAMDを超えたといっている割に実質的な性能がいまいちのIntelも真っ青ですね(苦笑。
ARMは省電力性能に優れていますので、これが事実なら、PC出荷の7割を占めるノートPCでARMが猛威を振るうかもしれません。
はやりのミニPCでOculink経由でdGPUが使えるようになる日がすぐそこまで来ているかもしれませんよ。
とりあえず、来年からnVIDIAやAMDもWindowsで動くARM CPUについて何らかの動きがあると思います。
特にnVIDIAに関してはWindowsのプラットフォーマーに返り咲く野望を持っていてもおかしくはないと思います。
そうなればARM+単体GPUが一世を風靡する可能性もありますので、波乱は必至でしょう。
そのような変化を感じさせてくれる話です。