ソニーは最近、サードパーティーのパブリッシャーとPlayStation 5 Proのスペックに関する情報を共有し始めたようだ。
ポッドキャスト "Sacred Symbols"の最新エピソードで、司会者で有名なインサイダーであるコリン・モリアーティ氏は、ある中堅サードパーティパブリッシャーの知り合いの一人から、ゲーム機のスペックに関する情報がソニーに伝えられたと明確に聞いたと語った。
意外なことに、このインサイダーによれば、ファーストパーティとセカンドパーティの開発者はすでにPS5 Proの詳細にアクセスしているという。
PlayStation 5 Proのスペックに関する情報が複数のスタジオやパブリッシャーの手に渡っていることから、公式であれ何であれ、近いうちにこのゲーム機に関する詳細が発表される可能性は十分にある。
噂によると、このゲーム機は120 FPS、4Kマシンとして販売される予定で、NVIDIA DLSSの流れを汲むAIアップスケーリングのおかげで実現は容易だろう。
また、パフォーマンスの向上は、開発者の労力をほとんど必要としない見込みだ。
PlayStation 5 Proはまだ正式発表されていないが、業界内では2024年後半に発売されるとの見方が大勢を占めているようだ。
続報が入り次第、随時お伝えしていくので、最新情報をお楽しみに。
ソース:wccftech - PlayStation 5 Pro Specs Are Being Shared With Third-Party Publishers – Rumor
解説:
PS5Proの開発期にはすでにゲーム開発会社がアクセスしているとのこと。
今年の秋頃という発売時期を考えると妥当なのかなと思います。
PS5Proは大鑑巨砲主義的なゲーム機をさらに発展させた従来の据え置き機の頂点に立つゲーム機ですが、わたくしはこのビジネスモデルの継続性については懐疑的です。
理由はスイッチやSteamdeckに代表される携帯ゲーミングPCの台頭ですね。
噂では10万円前後になるのではないかといわれるPS5Proが成功するのは難しいのではないかと思います。
一定の性能を確保したゲーム機に求められるのは新しいユーティリティ(様々な場面で使える使い勝手)であり、過剰な性能ではないと思います。
もちろん性能も必要ですが、これが絶対の要素なら初代Switchの大成功はなかったのではないでしょうか。
わたくしは売れるとは思っていませんでしたが、PSポータルという意味の分からない携帯ゲーム機(?)のスマッシュヒットによってソニーも今後どちらに進むべきなのかわかったのではないかと思います。
PS Vitaの後継機が2-3年後に発売されると噂されていますが、これがヒットすれば完全に軸足を携帯ゲーム機に移してくるのではないかと思います。
当初、スマホゲームにはかなわないと思われていましたが、ゲーム専用機ならではの使い勝手とコンテンツにあふれてタイパという言葉が生まれるほどどのコンテンツを選ぶかが満足度に大きな影響を与える時代になりましたので、隙間時間に遊べる携帯性というのはヒットを飛ばすうえでかなり重要であるということが誰の目にも明らかになってきました。
もはやゲームはエンタメの王ではなく、一兵卒になったということなのでしょう。
一兵卒に求められるのは足の軽さだと思いますので、やはり、「どこでもゲームができる」というのは重要だと思います。
PS5Proは恐竜的な進化を遂げたゲーム機になると思いますが、果たして成功するでしょうか。
PS5Proの最大の敵はXboxでもSwitchでもなく、「時代」であるように思います。