小型の PC をお探しですか? どんなものがあるのかを知るのに役立ちます。
私たちTom's HardwareがRaspberry Pi、特に新しいRaspberry Pi 5に大注目しているのは周知の事実です。
しかし、自分用に欲しいかどうか迷っているなら、市場に出回っている他のマシンと比較してどうなのかを知っておくと役立ちます。
今日は、YouTubeのExplaining Computersから、彼のIntel N100 mini PCとの比較を紹介しよう。
この比較の核となるのは、インテルとArmプロセッサーの戦いだ。
N100は4つのEコアを使用し、最大3.4GHzに達する。Pi 5は、4つのArm Cortex A76コアを持つBCM2712を使用し、最大2.4GHzに達することができる。
また、専用のビデオコアも搭載しているが、N100には統合インテルUHDグラフィックスが搭載されている。
Explaining Computersは、テスト目的でNVMe SSDからブートするように両マシンをセットアップしました。
PiはCrucial P3 Plus 500GB SSDを、N100はSamsung 970 Evo Plus 2TB SSDを使用しています。
どちらのマシンも8GBのDDR4 RAMを搭載しているが、Raspberry Pi 5はLPDDR4X-4267を、Intel N100システムはDDR4-3200を搭載している。
Pi 5はSSDやケースを含まず約$126、N100は約$187だ。
CPU性能とビデオ出力をテストする際、比較するためにいくつかのベンチマークを設定した。
公平性を保つため、同じオペレーティング・システムUbuntu 23.10を使用している。
Pi 5の起動時間は24秒、N100は26秒だった。
CPUのイベント処理能力のテストでは同じような結果だったが、GIMPでメディアをレンダリングすることになると、N100がPiを上回るのに時間はかからなかった。
Pi 5でビデオを編集することは十二分に可能だが、N100は複雑な作業も簡単にこなす。
結局、Explaining Computersは、彼のN100をPi 5に置き換えることは、性能をそれほど落とすことなく可能であることを確認した。
しかし、接続性という点ではN100の方が優れている。
また、N100はx86プロセッサーを搭載しているため、より包括的なオペレーティング・システムを選択することができる。
もう少し安くて同等のものをお探しなら、Raspberry Pi 5が有力な候補となるだろう。
ベンチマークの詳細をもっと詳しく見たい方は、YouTubeでExplaining Computersが公開しているビデオ全編をご覧ください。
解説:
Raspberry Pi5になってから性能が爆上がりしたので、普通にPCとしても活用できるようになりました。
用途によってはIntel N100とそう変わらない性能を発揮するという話です。
さすがに、価格が違いますからN100より高性能ということはありません。
しかし、上のグラフを見てもわかる通り、N100以前のAtom系、Gemini Lake Refleshよりシングルスレッド性能が倍になっています。
PCのレスポンスなどの快適さを左右するシングルスレッド性能がこれだけ高いので、普通にパソコンとしても十分実用に足るでしょう。
もちろんですが、OSはLinuxになりますが、それが苦にならない方にとってはもう無理してx86を使う必要性というのはなくなったといってよいでしょう。
8GBのメモリ込みでRaspberry Pi5は$126、N100はメモリなしで$187なので価格を考えると信じられないくらいのコスパではないでしょうか。
もちろん絶対的な性能を考えればPi5はN100にはかないません。
しかし、このクラスでは価格が非常に重要なウェイトを占めていることは忘れてはならないと思います。
今後は特にx86やWindowsにこだわる必要はなくなっていくのでしょう。