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AMDの株価が52週ぶりの高値を記録、史上最高値に迫る - AI需要とアナリストの楽観論が後押し

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火曜日の評価額は8%上昇し、158.74ドルで取引を終えた。

AMDの株価は火曜日に急騰し、52週間ぶりの高値158.74ドルに達した。

長期保有者はすでに安定した上昇トレンドに乗って楽しんでいたが、AI需要が旺盛というニュースと大物アナリストの目標株価引き上げが重なり、株価は1日で8%上昇した。

AMDの史上最高値は2021年11月の164.46ドルで、この記録更新が目前まで迫っている。

高度なAIチップの需要拡大に関する全体的な楽観論に加え、AMDはバークレイズの投資家向けメモを通じて脚光を浴びた。

このメモでは、2024年に入るとNvidiaが支配的なプレーヤーとなるが、AMDは企業顧客へのチップ納入を拡大するにつれて地歩を固めていくだろうと示唆している。

レッドチームは数週間前、AIデータセンターの新製品「Instinct MI300X」と「Instinct MI300A」を発表したばかりだ。

そのため、バークレイズは、AMDのような企業が昨年Nvidiaが達成したような利益の匂いを嗅ぎ取る可能性があることを示唆した。

これは、バークレイズが発表したAMD株の目標株価の更新に反映されているようだ。

AMDの目標株価は、それまでの120ドルから200ドルに引き上げられた。

前回AMDの株主の幸運について書いたのは4年前、AMDが史上最高値を更新し、50ドル台で取引されていた時だった。

当時AMDは、歴代のZen CPUアーキテクチャが業界関係者に与えた大きな自信によって持ち上げられていた。

偶然にも、野村證券などの投資アナリストによる再評価の直後に大幅な上昇が見られた。

nVIDIAも火曜日はAIに注目

nVIDIA株も火曜日は好調で、日中取引で3%以上上昇し、過去最高値の568.35ドルに達した。

nVIDIAの株価が昨年3倍になったのは、あらゆる形や大きさのAIビジネスを加速させるという重要な役割に後押しされたからだ。

ロイター通信によると、53人のアナリストによるnVIDIAの平均目標株価は、627.50ドルから625ドルにわずかに下落した。

nVIDIAの評価は依然として「買い」だが、今のところAIの業績は織り込み済みのようだ。

AMDとNvidiaの両社を支える勢いがしばらくの間続くとしても、私たちは驚かないだろう -

しかし、助言は意図したものではなく、株価が下落し、所有者が非常に不幸になる可能性がある。

NvidiaとAMDは、例えば中国組織からのAIチップ需要を最大限に活用する上で、おそらく今後もハードルに直面するだろう。

また、AIは一過性の流行に終わるかもしれない。

ソース:Tom's Hardware - AMD stock reaches 52-week high, nears all-time record — driven by AI demand and analyst optimism

 

 

 

解説:

「まーた生成AIの話題かよ、ゲームと関係ないじゃん」と思われる方もいると思いますが非常に密接に関係してるいるとわたくしは考えているのであえてとりあげます。

ここで重要なのはAM5が不振でもRadeonの売り上げがいまいちでもAMDの株価は史上最高値に迫り、まったく困っていないということです。

むしろ株式市場からは高く評価され、コンシューマー向け製品よりデータセンター向けAI製品に力を入れなさいと言われていてもおかしくはないです。

なにせコンシューマー製品を金のない貧乏ゲーマーにちまちま売るよりも何千万というシステムを1000ユニットとか2000ユニットという単位でガンガン買ってくれるお客さんがいるのですから。

Navi41/42のキャンセルはMI300A/Xを大量に生産するためだったと言っている方がいましたが、この状況をみると確かにそうなのかもしれません。

MI300はOEM出荷はすでにされているようです。

ROCmの対応もかなり急ピッチで進んでいます。

ツイートもしましたが、ROCm6.0は当初、RDNA3の対応のためのメジャーバージョンアップとされていましたが、MI300シリーズへの対応のためなのでしょう。

ドキュメントにもそのようにありますし、確かにMI300シリーズにはその価値があると思います。

やはりGeforceと比較すると人気で劣るRadeonを安値でチマチマと売るよりはデータセンターで飛ぶように売れるAI/MLアクセラレーターを大量に作って売ったほうが経営判断としては正しいとわたくしも思います。

非常に残念な話ですが、仕方ないのかなと思います。

重ねて残念なことにAMDの製品ラインはAI/ML製品とコンシューマー向け製品でつながってはいないところです。

これでコンシューマー向けのRadeonもAI/ML性能が上がってくれれば、ホビー向けAI/ML製品としての地位も上がっていくと思うのですが。

現状ではROCmにさらなる投資が期待できるという以上の意味を求めるのは難しいのでしょう。

ここでちょっと宣伝ですが、ROCm6.0対応のノーマルRadeon向けStable Diffusion WebUIセットアップスクリプトも準備中ですので、ぜひ活用していただきたいです。

 

 

 

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※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

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