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自作することにコスト的なメリットはあるのか?

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何か神の啓示を受けて「お前のカスタマイズポリシーは誤解されている」という声が聞こえて来たので、念のために当サイトのカスタマイズポリシーを説明しておきます。

当サイトの推奨PCは基本的にGPUでグレードを分けています。

正直に言うと最下位のGTX1050モデルは上位モデルとの価格差をある程度つけるため、かなり妥協したスペックにしてあります。

これは、「カジュアルなゲームが中心だけど、たまに大型のゲームもプレイする。大型のゲームはオプションを落としてもオッケー」という人向けです。

本来的に言えばGTX1060以上のGPUを搭載したマシンが推奨です。

誰もかれもがハイスペックなマシンを求めているわけではないと思いますので、そういう人向けですが、あまり良いと思いません。

カスタマイズ例は全てSSD+HDDという構成になっています。

最下位のGTX1050マシンはSSD120GBだったりメモリがシングルチャンネルだったりするのですが、これは価格とスペックの妥協の産物です。

出来ればGTX1060以上のモデルを購入することをお勧めします。

 

自作や自分で増設することにコスト的なメリットがあるのか?

自作ユーザーの中には「メモリは高いから自分で増設しよう」となど言ってる人をたまに見かけますが、BTOの利点の一つが「完成品としての保証があること」だと思っていますので当サイトの推奨スペックはハードウェアは追加しなくてもよいようになっています。

※ 残念ながら設定がないためデュアルチャンネルに出来ないなどのモデルはあります。

私もそういうふうに考えていた時期があったのでわかりますが、自作ユーザーの中には安いベースモデルを買って他はパーツをネットの最安値の店で買って増設したほうが良いという人がいます。

私もそうですが、こういう人たちは複数台のPC、下手をすると二けた以上のPCを所有しており、トラブルに対する対応力が普通の人たちとは桁違いに高いので、真に受けないようにしてください。

ちなみに私はスマホのほかに複数のPCを所有して有線の光回線を二つ引いてますので、私自身も一般的な家庭のPC環境とは違うと思います。

全くPCを持ってない初心者の人たちがこうした人たちの言うことを真に受けて価格を追い求めるとトラブルの元になります。

このタイプの人たちは厄介なことに非常に声が大きいのと、言ってることが一見非常に魅力的に聞こえるという特徴があります。

やはり誰もが余計なお金を払いたいとは思わないでしょう。

こうした人たちは作ったPC、増設したPCがまともに動かなくても別のPCを使ってネットで情報を集めて何事もなかったようにトラブルを解決できる環境・情報アンテナ・スキル・経験を持っています。

そういう人の周りには同じレベルの人が集まっていますので、基本的に出来ない人の気持ちは理解してません。

初心者の人がこうした経験豊富な人たちの言っていることを真に受けると痛い目に遭います。

私的にはこういう風潮は非常に良くないと思っています。

自作の場合、マザーボードとメモリとCPU、Ryzenの様にGPUがついてないCPUはGPUも同時に納品されるように注文しないと一番トラブルが起きる可能性の高いメモリのテストができません。

初めて自作する場合は、電源も必要ですね。

モニターが無ければ当然映りません。

何も持ってない人の場合、条件がかなりシビアになると考えてもらって差し支えあません。

初自作される人の場合は、出来る限り全て同じ店で揃えて同時に納品されるようにしましょう。

テストするのに必要ないのはケースぐらいですが、初めて自作するならばテストの仮組であってもケースもあったほうがよいでしょう。

※ 追記:ケースもないと電源が入れられませんね。基本的に私も常に2セット以上の自作パーツを持っているため忘れていました。

初期不良対応が1週間などのショップもありますので、価格を追い求めてあまりに納期に差があるショップで注文すると「初期不良だったのに交換してもらえなくなった」ということになりかねません。

初めて自作する人が品薄の商品を選択して、納期の想像ができるでしょうか?

WEBショップの表記によってはよくわからないこともあり、厳しいと言わざるを得ないでしょう。

プロフィールにも書いていますが、私が初めて自作したとき、今の様にネットの情報も充実しておらず、知ってる人も周りにいなかったため、非常に心細かったことを覚えています。

「ちゃんと動かなかったらパーツがゴミになってしまうかも」と思いました。

それだけに「よくわかってない人がトラブルに遭ったらどんなに気持ちになるか」は痛いほどよくわかります。

自作経験豊富な人たちに助けてもらえるなら別ですが、そうでないならば過剰に価格を追い求めるのは止めた方がよいです。

コストパフォーマンスと耳障りの良い言葉を言いながら、却って高くつく可能性が大です。

実は私はこの「コスパ(コストパフォーマンス)」という言葉があまり好きではありません。

この言葉を使う人に限って、ネットの最安値の店で何も考えずに価格を調べてきて、納期も全て無視して「ほら、自作は安い」というような無茶苦茶な理屈を言ってることが多いからです。

思考実験でしか成立しないような価格を持ち出してきて、いかにも問題が発生しないようにうそぶくのは詐欺と変わりません。

初心者の方は「コスパ(コストパフォーマンス)」という言葉は多少大げさですが、地獄への片道切符くらいに考えておいた方がよいです。

こうしたことを考えると自作初心者の方がばらばらの店でパーツを買うのはお勧めできませんし、そのように考えると自作、特に最初のPCを自作で揃えるのはあまり価格的なメリットはありません。

PCのパーツはギリギリまでコストダウンが進んでおり、世代交代が速いため、多少使い勝手が悪くても安定性が悪くてもすぐに買い替える可能性が高いため、なんでも価格を物差しにする人が多いです。

長く使うのでなければ品質というものにはそれほどメリットがないからです。

しかし、初心者の方にはある程度の「品質」という安全マージンが必要だと私は思います。

BTOの場合は「品質」を完成品としての保証でカバーしています。

もちろんこういう人たちの言うことにも一理はありますし、当然ですが、私もこういうポリシーで自作することはあります。

しかし、このようなあまり一般的とはいいがたい常識や通念を神の法則の様に喧伝する人が多いので、トラブルを招いて却って初心者の方を自作から遠ざけているケースもあると思います。

 

全ての人に考えてほしいこと。

自分がかける労力を考えたら「自作は安くない」特に自分の手元にはディスプレイも電源もケースもキーボードもマウスも何もない「初自作は安くない」と考えてもらって差し支えありません。

経験豊富な人たちが「こうしたほうがいい」と言ってるのは別の世界の話だと思ってください。

あれはパーツの相場や常識がわかってない初心者の方にとっては非常に有害だと思います。

メモリの増設は出来る人にとっては何でもないことですが、メモリには挿す向きがあることすらも知らない人にとってはかなりのストレスでしょう。

トラブルが怖い人、最初の一台を購入する人は多少割高になってもBTOとBTOメニューからすべてのオプションを選ぶようにした方がよいでしょう。

 

※念のためにお断りしておきますが、私は自作を全否定しているわけではありません。

私自身もPCを新調する場合は絶対に自作するでしょう。

自作には一度ハマるとやめられない麻薬のような魅力があります。

しかし、自分が自作に思い入れがあるからと言って絶対に自作の方がよいというものの見方は偏っていると思います。

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