RDNA3のラインナップが完成し、RDNA2は歴史の彼方へ。
Tom's HardwareでRX6600シリーズが終売になるという記事が出ています。
個人的には積みあがっていたチップの在庫があっただけで、製造していたわけではないと思っています。
理由は、RDNA3ロンチ後にRDNA2を製造する理由がないからですね。
工場のリードタイムが半年間だったとしても新製品(RX7600発売後)に新規で旧製品であるNavi22の製造計画を立てる意味がありません。
nVIDIAのチップ在庫は割と絶望的な数字でしたが、AMDはそうでもなかったようですね。
これはちょっとびっくりした数字でした。
正直、GPUは一時期、小売店の店頭に並ぶ前にマイナーが全てかっさらって言っていました。
リーク情報などを扱っていると、発売前から中古が出回るというニュースが流れてきて非常に心象が良くなかったです。
ゲーマーにはGPUを手に入れるチャンスが極端に少なくなったわけで、メーカーから流通、小売店まで全部グルなのではないかと言う疑心暗鬼がぬぐえませんでした。
そのため、AMD系のAIBも無茶苦茶な製造計画を立てて在庫の山を築いているのかと思っていました。
人気が無かったのが幸いしたのか、製造側は誠実にやっていたのかはわかりませんが、無事に一番余りそうなRX6600系列の在庫はなくなったようです。
記事には
「AMDの工場はあるGPUの生産を停止した。現在までに、全てのAIBブランドからの出荷が停止し、在庫が一掃されている。AMDはRadeon RX 6650 XTの生産を停止しており、ほぼ全てのブランドが9月末までに在庫を一掃するだろう。」
とあります。
残念ですが、公式には確認されていない情報と言うことで、割り引いて考える必要があるでしょう。
RX6650XT/RX6600/XTに使われているNavi23はTSMC7nmで製造され、110億トランジスタ、2048SP、32MBのインフィニティキャッシュ、128bitのメモリバス搭載でチップのダイ面積は204mm2です。
一方でRX7600に使われているNavi33はTSMC6nmで製造され、133億トランジスタ、2048SP、32MBのインフィニティキャッシュ、128bitのメモリバス搭載でチップのダイ面積は237mm2です。
新しいアーキテクチャーの新製品が出た今、Navi23を製造する意味はほとんどないです。
ソースではRX6650XTのみが生産停止したと伝えられているようですが、RX6600/XTのみを生産し続ける意味はほとんどないため、Navi23を使用したモデル全てが生産停止したと考えるのが妥当でしょう。
さて、在庫地獄からいち早く脱出したのはAMDだったようですが、Ada Lovelaceへの競争力を高めるためにFSR3が1日でも早くロンチされることを願っています。
待っていますよAMDさん。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。