Ryzen 8000が動作する初のスクリーンショットの可能性
Performancedatabasesと呼ばれるウェブサイトは、AMD Strix Point APUが動作している最初のスクリーンショットを入手したと主張している。
同サイトは、コードネーム「Strix Point」と呼ばれるAMDのRyzen 8000モバイルCPUとされる2枚のスクリーンショットを公開した。
CPU-ZのスクリーンショットではCPUを完全に認識することはできないが、互換性のある命令セットとCPUの物理的な寸法を特定することができる。
一方、HWiNFOのスクリーンショットでは、問題のプロセッサーが確かにStrix(Point)の亜種であり、4nmノードで製造され、TDP 45Wを誇ることが確認されている。
これらの具体的な詳細は、手動でソフトウェアに追加された。
HWiNFOのスクリーンショットには、クロック速度に関するより詳細な情報も掲載されている。
しかし、このデータが不正確であることは明らかで、ベースクロック速度が8.8GHzと表示されているが、これは明らかに間違っている。しかし、AVX2とAVX512命令のサポートがあることは注目に値する。
より重要なのは、コア数に関する確認だ。スクリーンショットは、CPUが4つの大きなZen5コアと8つの小さなコア、正確にはZen5とZen5cアーキテクチャで構成されていることを示している。
特筆すべきは、どちらのタイプのコアも、インテルのEfficientコアに欠けている機能であるハイパースレッディングをサポートしていることだ。
さらに、L1データキャッシュのサイズは48KBで、命令キャッシュは32KBである。
さらに、Pコアは個別に1MBのL2キャッシュを持つが、グループ化された効率的コアはまとめて1MBのL2キャッシュを共有する。
これらの結果は、Strix Point APUがCPU-ZとHWiNFOによる予備的なサポートを受け、現在テスト中であることを示す最初の指標となる。
ただし、これらのCPUは現在、エンジニアリングサンプル(ES)の段階にあり、認定ユニット(QS)が利用可能になるのは今年末になる見込みであることに留意する必要がある。
噂されるAMD Ryzen 8000シリーズ
Hawk Point | Strix Point | Fire Range | Strix Halo /Sarlak | Granite Ridge | |
ターゲット | メインストリーム APU | プレミアム APU | ハイエンド APU | アルティメット APU | デスクトップCPU |
タイプ | モノリシック | モノリシック | マルチ チップレット | マルチ チップレット | マルチ チップレット |
Ryzenシリーズ | Ryzen 8040 | Ryzen 8050 | Ryzen 8055 | 不明 | Ryzen 8000 |
CPU コア数 | Zen4 ×8 | 12C (Zen5×4 + Zen5c×8) | Zen5 ×16 | Zen5 ×16 | Zen5 ×16 |
GPU Cores | 12CU RDNA3 | 16CU RDNA3.5 | 不明 | 40CU RDNA3.5 | 不明 |
Ryzen AI Core | ~10 TOPS | ~20 TOPS | 不明 | ~40 TOPS | 不明 |
Default TDP | ~28-54W | ~28-54W | ~55-75W | ~55-120W | ~65-170W |
解説:
Zen5世代のラインナップが判明
Zen5世代のラインナップが判明しました。
APUは
- ローエンド8コア+12CU
- ミドル12コア+16CU
- ハイエンド16コア+40CU
となるようです。
驚くべきことにデスクトップは16コアにとどまるようです。
これを考えるともうAMDはノートPC向けに力を入れてデスクトップは従来までのラインナップにとどまると考えてよいと思います。
気になるのはデスクトップにAIEが搭載されるのかどうかですね。
AI関連はWindows12の目玉機能になると言われているので、搭載してないと使えない機能や性能が落ちるなどの不利益があるかもしれません。
するとしたらIODに搭載されるのでしょう。
16コアの8950X(?)が最高となる場合、ArrowLakeには性能競争で付いていけないでしょう。
そうなると、今の8950X(?)はミドルレンジ相当になります。
もしもラインナップ上、今と扱いが変わらないのであれば、AMDのデスクトップ製品は相当苦しくなると思います。
APUが今までのRyzen 9 8900X相当になるわけですから、デスクトップの12コア・16コアは後は安売りしていくしかありません。
よほどクロックを上げない限り、製品としての魅力が薄いですが、今までの例から言うと500MHzも差は付かないでしょう。
自作向け製品にもハイブリッドが搭載され、コアが増量されると思っていただけにこれはとても残念なニュースです。
RadeonもRX8000世代はNavi41は無いということですが、Ryzen、Radeonともに8000世代は試される世代となりそうです。
Intelがハイブリッドを採用したあたりから完全に流れが変わってしまいましたねぇ。
Ryzen 9000シリーズ
Ryzen 7000X3Dシリーズ
Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵)
Ryzen 5000/4000シリーズ