Ryzen 8000 "Strix "シリーズ向けGPU、AMD GFX1150/1151
AMDは次世代APUシリーズ向けにAMDGPUバックエンドを準備しているとされる。
AMDの次期APUが、AMD Linuxやその他のオープンソースのコードに新たに登場している。
LLVM 17コンパイラのコードに新たな言及が見つかり、GFX1150というコードネームがAMDのエンジニアによって言及されたことはあるが、GFX1151が引用されたのは今回が初めてだ。
報告によると、AMDは2つのStrix APU、すなわち12コアのStrix Pointと16コアの "Starlak "としても知られる "Strix Halo "に取り組んでいるという。
前者はメインストリームモバイルセグメントをターゲットとし、熱設計電力範囲は最大54Wと予想され、後者は最大120Wで動作する可能性があり、これらは全く異なる製品層であることを意味する。
とはいえ、GFX1150とGFX1151のIDがこれらの次期製品に対応する可能性はある。
しかし、これらのAPUに関する公式情報は、最近発表されたRyzen RX 7000およびPhoenixシリーズでさえも、LLVMのウェブサイトにはほとんどない。
AMDのAPUは通常、標準的なリリース・スケジュールに従っているため、Strixシリーズの初期データが出始めているという事実は驚くべきことではない。
これらの新しいAPUは、Ryzen 8000モバイル・シリーズの発売と同時に来年デビューすると予想されている。
しかし、現在入手可能な予備情報では、Zen5とZen5c/高密度コアの正確な構成など、数ヶ月前からネット上で流れている数々の噂を確認するのに必要な詳細が欠けている。
確実にわかっているのは、AMD Ryzen 8000 APUシリーズがRDNA3アーキテクチャのアップデート版を搭載するということだ。
公式プレゼンテーションを通じて、同社はZen5 APUが "Navi 3.5 "と呼ばれるグラフィックス・アーキテクチャと組み合わされることを確認した。
残念ながら、RDNA3リビジョンの詳細とそれがもたらす変更点については、現時点では不明のままだ。
噂されるAMD Ryzen APUシリーズのスペック
Phoenix Point | Strix Point | Strix Halo /Starlak | |
発売時期 | 2023 | 2024 | 2024 |
AMD Ryzen シリーズ | Ryzen 7X40 | Ryzen 8X5X | Ryzen 8X5X |
CPUコア数 | 8C (8× Zen4) | 12C (4× Zen5 + 8× Zen5c) もしくは 12C (8× Zen5 + 4× Zen5c) | 16C (8× Zen5 + 8× Zen5c) もしくは 16C (16× Zen5) |
GPU コア数 | 12CU RDNA3 | 16CU RDNA3.5 | 40CU RDNA3.5 |
サポートメモリ | DDR5-5600 LPDDR5X-7500 | 不明 | 不明 |
PCIe 世代 | PCIe Gen4 | 不明 | 不明 |
Ryzen AI コア | 10 TOPS | ~20 TOPS | ~40 TOPS |
デフォルトTDP | 35-54W | ~28-54W | ~55-120W |
ソース:Videocardz.com - Ryzen 8000 “Strix Point” GFX1150 and GFX1151 APUs appear in AMDGPU LLVM backend
解説:
Strix PointとStrix Halo=Starlakの情報
Strix Pointが12C/24Tで内訳はZen5=4C/Zen5C=8CかZen5=8C/Zen5C=4Cとなるようです。
Strix Haloが16C/32TでZen5=8C/Zen5C=8CかZen5=16Cのようです。
こうなると自作向けリテールのラインナップはどうなるのかなど気になる点はありますが、Intelのハイブリッドに対抗していく都合上、現行のPhoenixまでは8C16Tでしたが、そうではなくなるようです。
ちょっと驚きです。
LLVMのコードにはGFX1150/1151の記述があった様です。
GFX1100がNavi31ですから、Strix PointのGPU(Radeon 880M?)の立ち位置がわかるのではないでしょうか。
GFX1151は恐らくStrix Haloなのでしょうから、内蔵GPUはRadeon 890Mってことになるんですかね。
それとも、GFX1150=890Mで、GFX1151=880Mと言う形になるのかもしれません。
16CUは1024SP/2048演算器、40CUは2560SP/5120演算器と言うことになります。
Phoenix Pointは768SP/1536演算器です。
RadeonもGeforce RTX3000シリーズ以降のようにRDNA3からゲーム性能には比例しませんが、1SPに付き2演算器が搭載されるようになりました。
仕様的にはちょうど1世代遅れになっています。
1世代遅れている代わりにRDNA2ではGeforceではRTX4000シリーズから搭載された大容量キャッシュが搭載されています。
総合的に考えてRadeonはGeforceの0.5世代遅れと言うのは妥当な線だと思います。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。