eSports関連の記事はもう書くことがないかなと思っていたのですが、ものすごいビッグニュースが飛び込んできました。
日本野球機構が「eSports」に参入するそうです。
私もこのサイトを立ち上げてからeSports関連のニュースを追いかけるようになったのですが、今存在しているプロスポーツを巻き込んでかなり大きな動きが起きています。
リンク先のニュースです、プロバスケットリーグのBリーグやサッカーのJリーグもeSportsに関連した動きがあるようです。
もはや、「成績が悪くなる」とか「単なる遊び」という枠組みを完全に超えた動きになっています。
IOCもオリンピックの競技としてeSportsを採用するかどうか検討中とのことです。
かつてはコンピューターゲームは到底、野球やバスケ、サッカーなどという健全なスポーツマンの象徴で、リア充もやってるようなスポーツと肩を並べたりコラボできるようなジャンルじゃなかったのですが、もはやそういう時代は完全に終わったようです。
まあ、esportsの中心になっている洋ゲーと日本国内で流行っている和ゲーとは多少方向性が違っていますが、これでゲームの社会的な認知度が上がれば私としてはとてもうれしいですね。
これでゲーミングPCも単なる遊びの道具から「競技用のギア」というクールなイメージになれば面白いんじゃないかと思います。
この辺のイメージ作りは「G-tune」がやはりうまいと思います。
先ほどモデルチェンジしましたが、ソリッドなイメージの新しい筐体はどれも「競技用のギア」という感じで、他社の製品と一線を画しているかなと思います。
eSportsの認知度がもっと上がれば、PCのケースデザインに関してももっと力を入れてくるところがあるんじゃないかと思います。
恐らく、私の世代は完全に「ゲームがスポーツになる」という感覚についていけないと思います。
正直に言うと、私もついていけてないです。
はてなで「なんでeスポーツはスポーツになりたがるの?」というエントリーがあって、それは「コンプレックスがあるから」と分析していた方がいましたが、全くその通り。
この分析は正しいと思います。
初代のファミコン世代から始まって少なからず、ゲーム=日陰の存在というコンプレックスがあると思う。
私はこのコンプレックスを格好悪いとは思わないし、ゲーム=日陰者という扱いだったという事実を隠そうとも思いません。
私らみたいな頭の中にカビの生えた古い世代のコンプレックスを解消するためには、eSportsが社会的に認められるというのはかなり大きい動きだと思います。
しかし、そういう変なしがらみは無視して、今の若い世代には誰はばかることなく「俺はゲームのプロを目指す」と言えるような社会が来そうなのは個人的には喜ばしいことだと思います。
そういう環境を作るために、自分のやりたいことを実現するためにオッサン世代のコンプレックスでもなんでも利用したらいいと思う。
そういうゲームのプロを目指す若者とは関係ないところでオッサン世代もかつての自分のコンプレックスを解消するために動いてるんだとしたら、面白いなと思います。
一番大きいのは多分世界的にeSportsが人気になって大金が動くようになったことだと思います。
現在のゲーム産業は映画やスポーツ観戦などの他の娯楽を凌ぐほどの巨大な金が動く産業になりました。
金が動くところには人が集まってきます。
今はeSportsがそうなんだと思います。
今はまだこの動きが大成功してメジャーなスポーツになるのかそれともマイナースポーツで終わるのかはわかりませんが、10年後に他のスポーツの様にマンガになって大ヒットを飛ばすところまで認知度が上がればいいなと思います。
アメリカでは大学が奨学金を使ってeSportsの選手を育てているそうです。
日本においては「なんでeスポーツはスポーツになりたがるの?」というのは適切な問いかけだと思いますが、世界的に見たら全くナンセンスな問いかけなんでしょう。
このような問いかけが出ること自体が現状を認識出来てない日本の社会を象徴してるんじゃないですかね。
今のesports関連のニュースを見てるとそう思います。
多額の賞金が出て、そして、大学でも奨学金でesportsの選手を育てている。
中国でもesportsに力を入れています。
年40%の規模で市場が成長しているという分析結果もあるそうです。
これだけ人とモノと金が集まってくるジャンルを無視するのは愚策と判断したからこそ、日本野球連盟もesportsとコラボしようと思ったのでしょう。
現時点で判断するならば、こんな眠いことを言って笑われないのは日本だけではないでしょうか。