AMD Ryzen 2000シリーズに関しては既報の通り、Ryzen7 2700/XとRyzen5 2600/Xがすでに発売されています。
また、未発売の残りのモデルがどのようなモデルナンバーであるかもお知らせしました。
ここに来て、Ryzen ThreadRipper 2990XなるCPUが準備されているという噂が流れてきました。
噂されているRyzen ThreadRipper 2990Xのスペック
- ベースクロック3.4GHz
- 32コア64スレッド
- キャッシュ L2=16MB(32コア×512KB)/L3=64MB
上のようなモデルの噂が流れています。
これが本当ならば、一応一般人向け(?)に売られているSocketTR4に32コア/64スレッドCPUがもたらされることになります。
ソース:oc3d.net - AMD's Ryzen Threadripper 2nd Gen 2990X 32-core CPU specs leak
また、intelのCore i7-8086Kを全世界で8086個プレゼントするというキャンペーンに対してアメリカのAMDがキャンペーンで当たったCore i7-8086KをThreadripper1950Xと無料交換するというキャンペーンを行ったようです。
Ryzen ThreadRipper 1950Xスペック
- SocketTR4 16コア/32スレッド クロック 3.4GHz/4.0GHz TDP180W $749.99
- Passmarkスコア シングル1,995/マルチ22,082
Core i7-8086Kスペック
- LGA1151v3 6コア/12スレッド クロック 4.0GHz/5.0GHz TDP95W $429
- Passmarkスコア シングル2,906/マルチ17,243
となっており、マルチスレッド性能で言えばRyzen ThreadRipper 1950Xの方がかなり上ですので、なかなか面白いキャンペーンだと思います。
アメリカ人、アメリカ社会というのはこういう露骨な方法を使ってマーケティングしてくるので建前を重視する日本社会とはまた違った面白さがありますね。
倍近い価格のCPUと交換してくれるということなので、用途によっては交換してもらったほうがよいでしょうね。
ただし、ゲーミング性能としては圧倒的にCore i7-8086Kの方が上ですので、ゲーマーの方は敢えて高コストプラットフォームであるSocketTR4のRyzen ThreadRipper 1950Xと交換する理由はないでしょう。
残念ながらこれらのキャンペーンは日本では行っていません。
こういった競争はやり過ぎない程度にやってもらえると価格にも反映されてユーザーとしてはありがたいところです。
2018年、2019年はAMDのターンとなりそうです。
ソース:Impress - 米AMD、40周年記念で当たったCore i7-8086KをRyzen Threadripper 1950Xに無償交換
ComputexTaipeiで大量のAMD B450チップセットを使ったマザーが展示される
ComputexTaipeiで未発表のAMD B450チップセットを使ったマザーが大量展示された模様。
当サイトでも公式サイトに正式なスペックが掲載され次第、説明記事に詳細を掲載したと思います。
B350とX370の関係と同じでSLiに対応しているか否かというのがすでに発売されているX470搭載マザーとの違いであるようだ。
メーカー公式のOC機能であるXFR2 EnhancedとPrecision Boost Overdriveに対応しているとのこと
※ XFR2 EnhancedとPrecision Boost Overdriveを有効にするにははX470かB450搭載マザーと末尾にXがつくRyzen2000シリーズプロセッサが必要です。
ソース:Impress - イベントレポート AMD未発表のB450マザーが一斉展示
また、AMD Ryzen 2000シリーズに関して未発売の下位モデルの一部スペックが判明したようです。
Ryzen 7 2700X | Ryzen 7 2700 | Ryzen 7 2700E | Ryzen 5 2600X | Ryzen 5 2600 | Ryzen 5 2600E | |
コア数/スレッド数 | 8 / 16 | 6 / 12 | ||||
ベースクロック | 3.7 GHz | 3.2 GHz | 2.8 GHz | 3.6 GHz | 3.4 GHz | 3.1 GHz |
ターボクロック | 4.3 GHz | 4.1 GHz | ? | 4.2 GHz | 3.9 GHz | ? |
TDP | 105 W | 65 W | 45 W | 95 W | 65 W | 45 W |
L1 Cache | I: 64K. D: 32K | |||||
L2 Cache | 512 KB/core | |||||
L3 Cache | 16 MB | |||||
サポートメモリ | DDR4-2933 Dual Channel | DDR4-2933 Dual Channel | ? | DDR4-2933 Dual Channel | DDR4-2933 Dual Channel | ? |
PCI-EXレーン数(CPU) | 16 Free + 4 NVMe | |||||
価格 | $329 | $299 | ? | $229 | $199 | ? |
Ryzen 5 2500X | Ryzen 5 1500 X | Ryzen 3 2300X | Ryzen 3 1300X | |
コア数/スレッド数 | 4/8 | 4/4 | ||
ベースクロック | 3.6 GHz | 3.5 GHz | 3.5 GHz | 3.5 GHz |
ターボクロック | ? | 3.7 GHz | ? | 3.7 GHz |
TDP | 65 W | |||
L1 Cache | I: 64K. D: 32K | |||
L2 Cache | 512 KB per core | |||
L3 Cache | 16 MB | 8 MB | ||
サポートメモリ | ? | DDR4-2667 | ? | DDR4-2667 |
PCI-EXレーン数(CPU) | 16 Free + 4 NVMe | |||
価格 | ? | $135 | ? | $110 |
表を見ていただければわかる通り、これらのモデルにはすでに発売されているRyzen7/5の45W版2700Eと2600Eなるモデルが含まれているようです。
Ryzen2000シリーズの下位モデルは2018年Q3(7-9月)に発売予定です。
記事執筆時点で来月以降に販売されるということですので、もうすぐ登場ですね。
intelが製造プロセスがらみのトラブルに見舞われる中、淡々と製品のラインナップを拡充させています。
ソース:Anandtech - AMD Preps New Ryzen 2000-Series CPUs: 45W Ryzen 7 2700E & Ryzen 5 2600E