intelのRocket Lakeは、14nmプロセスをベースにした次期プロセッサシリーズだが、旧世代とは異なり、アーキテクチャの刷新(Willow Cove)、PCIe 4.0のサポート、Xeグラフィックスを特徴としている。同社がファウンドリの能力を最大限に活用できるように、予約されていた先進的なアーキテクチャを10nmから14nmにバックポート(移植)したものと考えてください。
それは14nmプロセスに基づいているので、リークされたベンチマーク(_rogame経由でGeekbench)は、それが5.0 GHzまでブーストすることができることを示しています(これは今、高度に成熟したプロセスの典型的なものです)新しいアーキテクチャは、高度に成熟したノードのために(クロック速度の観点から言えば)地面を実行してヒットすることができます両方の世界の状況を可能にすることができます。
Intel Rocket Lake CPUは5.0 GHzにアップグレードされ、Willow Coveコア、PCIe 4.0とXeグラフィックスを搭載しています。
バックポートは通常、両刃の剣である。10nmが電力効率の向上という点で十分に競争できなければ、(それが起きたときには)まだ幼い10nmプロセスにシフトすることによるクロック速度の損失は、Rocket Lakeが発売されるときに設定されるバーからパフォーマンスを低下させることになりかねないからである。
しかし、その間、RKLは非常に長い間で最初の主要な新しいアーキテクチャになりそうなので、これは愛好家にとっては大きなニュースだ。このプラットフォームの初期のベンチマークはGeekbenchに掲載されており、2020年後半か2021年前半には市場に投入されると予想されています。
5.0GHzのブーストクロックと主要な新アーキテクチャの組み合わせは、Intelの顧客にとって、(同じようなTDPのコストではあるが)久しぶりのパフォーマンスアップグレードには最高の組み合わせを提供するはずであり、これがどのようなパフォーマンスを発揮するのか、個人的には非常に興奮している。
また、バックポートは、10nmでは失敗し、7nmではまた失敗したので、Intelの救済措置となるかもしれません。
※ クリックすると別Window・タブで拡大します
Rocket Lake-Sは500シリーズのマザーボードに搭載され、アーキテクチャの大きな変更に特徴的な機能を持つことになります。
Willow Cove自体は、大規模なIPCアップリフトをもたらし、これが14nmプロセスをベースにしていることを考慮すると、Intelの現在の世代のプロセッサの救済の恵みであった高クロック速度を維持することができるだろう。
その結果、それが成功した世代よりもかなり速い(NehalemからSandy BridgeへのNehalemを考える)プラットフォームとなり、クロックレートが十分に改善されない場合は、今後の10nmファミリーにも打撃を与える可能性があります。
それは、12 ビット AV1, HEVC と E2E 圧縮新しい Xe グラフィックス アーキテクチャと一緒に機能します - これらのプロセッサのかなりすべての船のエントリー レベルのゲーム機能を作る必要があります。
新しいオーバークロック機能も含まれている(Intelは、これが14nmでの最後の世代になるのであれば、そのクロックを自慢したいだろう)。
PCIe 4.0は、DDR4のネイティブサポートの増加とともに、ついに搭載される。Intel Rocket Lake Sには20レーンのCPU PCIe 4.0が搭載されていますが、マザーボード上のチップセットはかなりの数を追加する必要があります。PCH PCIeレーンがPCIe 4.0になるかどうかは現時点では確認されていない。
離散的な Intel Thunderbolt 4 (USB4 準拠) も含まれています - これも重要な IO の高速化 (高速接続ストレージと外部 dGPU エンクロージャを考える) 必要があります。
すべてのすべてで, これは、Intelの既存のラインアップ上の固体のアップグレードになるようにシェイプアップされています。
眉をひそめるかもしれない唯一のことは、Intel SGXセキュリティが削除されているように見えるという事実である。
私はインテルがこれを行うには非常に良い理由があったに違いないと確信していますが、セキュリティ上の脆弱性のトンをきっかけに, 会社は餌食になっている, セキュリティ愛好家と企業クライアントのすべての目は、これらのような機能になります。
我々は彗星湖Sからロケット湖Sに行くことを期待することができますIPCの種類のアイデアを持っていないが、すべての証拠は、これは「革命的な」ジャンプとは対照的に、「進化的な」ものであることを指摘しています。
実際、このリークはゲーマーやマニアにRKL-Sの発売を楽しみにさせ、このプラットフォームが彼らに残すであろう大きなチャンスを得るためにComet Lake Sを完全にスキップさせるだろう。
ソース:wccftech - Intel’s Rocket Lake CPUs With Major New Architecture Will Boost To 5.0 GHz
解説:
wccftechは大絶賛しているが・・・・
なんと、Rocket Lake-Sの5.0GHzの最大ブーストクロックのベンチマーク結果がリークしています。
この結果を受けて、Wccftechは大絶賛しています。
しかし、私は「なんか、これ、遅くね?」と思いました。
では少し見てみましょう。
今回リークしたのは8コア16スレッドのRocket Lake-Sのエンジニアリングサンプル(多分)です。
わかりやすくするためにSkyLakeアーキテクチャーを採用したComet Lake-Sで同じく8コア16スレッドのcore i7-10700Kと比較してみましょう。
参考ページ:
https://browser.geekbench.com/processors/intel-core-i7-10700k
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/2944396
Rocket Lake-S ES VS Core i7-10700K VS Tiger Lake Core i7-1165G7
Core i7-10700K | Rocket Lake-S ES | Tiger Lake Core i7-1165G7 | |
コア数/スレッド数 | 8C16T | 8C16T | 4C8T |
ベースクロック | 3.8GHz | 3.41GHz | 2.8GHz |
ブーストクロック | 5.1Ghz | 5.0GHz | 4.64GHz |
TDP | 125W | 125W? | ? |
GeekBench5-Single | 1354 | 1507 | 1463 |
GeekBench5-Multi | 8993 | 7603 | 3810 |
1GHz当たりの シングルスレッド性能 | 265.5 | 301.4 | 315.3 |
それをまとめたのが上の表になります。
ブーストクロックに関してはサーマルベロシティブーストが効いているとその分だけクロックが上がりますので、Core i7-10700Kに関してはあまり宛にならないかもしれません。
それを反映してかCore i7-10700Kの結果に関してはばらつきがかなり大きく、シングルスレッド性能で1200台から1400台まであります。
上の表のはおそらく平均値です。
Intelの大本営発表ではTigerLakeはSkyLake比で+25%シングルスレッド性能が上がっているとされています。
これを上の表から+25%の値を計算すると、1GHz当たりのシングルスレッド性能は約331.9になります。
本物のTiger LakeであるCore i7-1165G7のと比較しても無視できない位のシングルスレッド性能の差がついています。
Tiger LakeはWillow Coveであり、Rocket Lake-SはCypress Coveとされています。
単なる10nmから14nmの移植版とされていますが、その割に性能が振るいませんので、まだ未調整な部分があるのか、それとも構造的に何が違いがあるのか?どちらかでしょう。
以前の記事から何度も繰り返していますが、TigerLakeのダイサイズはかなり大きく、そのまま14nmに移植可能なのかな?と私は思います。
14nmで出せる効率は決まっている
どんなにアーキテクチャーが進化しても車の両輪がそろっていないとまともに走らないように、製造プロセスが進化しないとその性能を生かせないと言うことが上の表からもはっきりわかるのではないでしょうか?
製造プロセスによって単位面積当たりの仕事量と言うのは決まっています。
14nmと言う旧態依然とした製造プロセスを使ったことによって、それがはっきりと露呈した比較結果になってしまっています。
またWillow CoveとCypress Coveは名前が違っているので構造的にも何か違っている可能性は否定できません。
端的にいえば、Rocket Lake-Sを苦しめている一番の原因は熱だと思います。
それを裏付けるようにベースクロックはComet Lake-Sよりも低く抑えられ、マルチスレッド性能も妙に低いです。
これは、オールコアターボのクロックが熱で上げられないことを示しているように思います。(=ダイサイズがかなり大きい。)
単にブーストクロックと言った場合、1コアで最大に出せるクロックと言うことになりますが、ターボがかかるコア数が多ければ多いほど、熱によってクロックが下がっていき、全コアがフル稼働するような状況ではあまり性能が発揮できないと思われます。
オールコアターボの性能はCore i7-10700Kをかなり下回っており、アーキテクチャーに合った製造プロセスでなければ性能が発揮できないことが伺えます。
もちろんですが、ポテンシャルは高いのでしょう。
14nmに移植されたWillow Coveは万全とはいいがたい状態であることは確かです。
しかし、ユーザーは結果しか見ませんので、これが最終出荷に近い状態であれば、Rocket Lake-Sの未来はあまり明るいものとは私は思いません。
もちろんまだこれが最終的に出荷される状態であるとは言い切れませんので、断言はできませんが、このままいけば残念な製品になる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
※ コメントでご指摘をいただきました。
Cypress Cove=Sunny Coveの14nm移植版ではないかと言うことです。
Core i7-1065G7(Ice Lake)
Core i7-1165G7(Tiger Lake)
Rocket Lake-S ES
※ 各画像はクリックすると拡大します。
確かに、キャッシュの構成はIce Lakeと同一ですので、Cypress Cove=Sunny Coveの14nm移植版と考えてよさそうです。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。