Intelによる最新の更新によると、14nmのCPU不足はこの四半期中までに終わると思われていました。
残念ながら、Intel自体はこれについては黙っていますが、彼らのパートナーは主要なPC OEM幹部の口からではなく、CPUの製造で問題を整理しなければ、この不足はさらに数四半期続く可能性があります 。
IntelのCPU不足は今後も続く・・・大手PC OEM幹部
IntelのCPU不足は当初、夏の終わりまでに解決すると報告されていましたが、今はもう秋になりますが、不足はそのままです。
HPのPersonal Systems Businessの社長であるAlex Choは、The Registerのインタビューで、不足はIntelのCPU製造のすべてのセクターに影響を及ぼし、特にプロセッサーだけでなく、すべての製品に影響を与えると述べました。
Intel自身が不足を抑えているため、CanalysのCEOであるSteve Brazierのような外部ソースからの情報が来ていますが、CPU自体のアーキテクチャに問題がある場合、不足が発生するタイミングを把握できないと述べています。
製造上の問題(Intelがすでに解決しているはずの何か)があれば、いつでもできるでしょう。
しかし、Intel自身からの言葉はありませんが、そのタイミングには現実性がありません。
サプライチェーンの情報筋によると、Intelはほとんどの工場を14nmプロセッサーの製造から外し、代わりにサーバーやクラウドコンピューティング企業向けのよりハイエンドなXeonチップの10nmと7nmに注力しています。
これは、不足が続くことを決定づけました。
10nmのロールアウト遅延により、多くの製造工場の稼働率が低下しました。
これはAMDにとって大きなプラスです。
Intelからより多くの顧客を奪うチャンスがあるためです(AMDは、自身が非常に良いポジションに落ち着いたため、発売時に独自の供給問題を抱えていました)。
AMDはその後、CPUの生産に問題がほとんど、もしくは全くなくなり、このため、多くの消費者とクライアントは、CPUがより多くの価値、より多くのコア、最新の機能セット、最も重要な事実であるCPUが在庫があることを認識して、AMDに切り替えています。
解説:
IntelのCPU供給不足はまだ続くのか?
Intelは解決したと言っていますが、OEM幹部は供給不足が続いていると言っています。
10nmと7nmへ注力したことによって工場全体の稼働率が下がり、これがCPUの供給不足を決定づけたようですね。
なまじ体力があるがためとTSMCに追いつこうとする焦りがあったのか、14nmの生産と新プロセス二つのほぼ同時立ち上げという三正面作戦を実行して見事に失敗したというのが事の真相のようですね。
第9世代のCoreが一番供給不足がひどかったですが、残念ながらまだ続くようです。
依然の情報ではこの供給不足のあおりを一番食らうのはゲーミングノートなどに使われるモバイル版のComet Lakeで、複数のOEMがモデルの発売を見合わせるということでした。
第10世代のデスクトップ向けCoreであるComet LakeにはGPUの製造に失敗したことを示すFの文字が型番につけられており、依然としてGPUの製造に失敗した製品があることが伺えます。
Intel自身が情報を抑えているのでOEMの幹部からという間接的な話であるため、真偽はハッキリしませんが、Intelが価格を下げて需要が戻ったとしても物がなくて売りたくても売れないという状況が引き続き続くかもしれません。
私としては第9世代で供給不足は終わりだと思っていましたが、Intelらしからぬぱっとしない話です。
人を食わせていくことが一番尊いことだと言いましたが、ものが無ければさすがに食わせていけませんので、この状況が続くのであれば、IntelとAMDの位置づけそのものが変わるかもしれません。
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