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任天堂「Switch 2」、8インチ液晶画面搭載で今年登場とオムディアの技術アナリストが主張

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日本のサプライチェーン関係者

Omdiaの技術アナリストによると、任天堂は待望の次世代携帯ゲーム機「Switch」を今年後半に発売するという。

ブルームバーグは、オムディアの中小型ディスプレイ専門家である早瀬洋氏が、新型ゲーム機には8インチのLCDスクリーンが搭載されると予想していると報じている。

早瀬氏の予測の背景にはサプライチェーン筋の情報があるようで、新型Switchコンソールはこのクラスのディスプレイの出荷台数を倍増させると考えられている。

この情報筋によれば、シャープ製の液晶パネルは次世代Switchの重要なコンポーネントとしてすでに候補に挙がっていたという。

しかし、絶大な人気を誇るハイブリッド・コンソールの次期バージョンを、より大きな8インチ・ディスプレイを中心に据えて発売するという任天堂の意図は、新鮮な洞察である。

一方では、液晶パネルへの回帰は時代に逆行するとの意見もあるだろうが、より大きな(そしておそらくより高解像度の)画面は、携帯ゲーム機のゲーマーが得られる没入感を高めるはずだ。

任天堂がSwitch 2の最初のモデルに液晶パネルを搭載するかもしれないのには、いくつかの正当な理由がある。

ゲーム機メーカーは、ゲーム機のライフサイクル全体を通して、材料費を最小限に抑えることに多くの努力を払っている。

任天堂はシャープから大きな取引を得たかもしれないし、パネルは優れた品質かもしれない。

一方、OLEDディスプレイパネルを供給する企業は、8インチパネルの出力に特化したリソースをほとんど持っていない可能性がある。

任天堂が次世代Switchのディスプレイサイズを大きくすることを決意しているのであれば、液晶パネルは必要不可欠であることが証明されたかもしれない。

次世代Switchの登場に関しては、以前にもいくつかの誤報があったため、まだあまり興奮しない方がいいだろう。

例えば、Switch LiteやSwitch OLEDの発売前の噂は、本当の次世代アップデートと誤解されることもあった。

しかし、ここ数ヶ月の間に、Switch 2の開発を裏付ける説得力のある証拠がいくつか見つかっている。

昨年9月、我々はニンテンドースイッチ2がNvidiaのJetson Orinのカスタマイズバージョンを採用する可能性があるという兆候について報告した。そ

のSoCには、最大12個のArm Cortex A78 CPUコアと、2,000個以上のCUDAコアを持つAmpere GPUが搭載される可能性がある。

また、Gamescom 2023では、一部のゲーム開発者が密室でSwitch 2を楽しむという話もあった。

ソース:Tom's Hardware - Nintendo 'Switch 2' coming this year with 8-inch LCD screen, claims Omdia tech analyst

 

 

 

解説:

Switch2の話題

現行Switchの調子があまりに良すぎて、任天堂が否定していることもあってSwitch2は出ないのではないか(正確には出す必要あるの?)と言われています。

ここにきて、またSwitch2が出るという話が出てきたようです。

Switch2はOrinT239というnVIDIA製のSoCを搭載するとされています。

CoretexA78 8コア+Ampereの1536CUDAコアの内臓GPUを搭載するとされています。

メモリバス128bit、メモリ帯域幅102GB/sです。

2560cuda 96bit 168gb/s

Switch2ROG Ally
Z1 Extreme
CPUCoretex A78×2Zen4×8
シングルコア
スコア
1,5602,492
メモリ帯域幅102GB/s102GB/s
GPUAmpereRDNA3
シェーダーコア数1,536768
FP32演算性能3.7TFLOPS8.29TFLOPS
Night Raid スコア34,38034,320

それでは仮想Switch2とROG Ally Ryzen Z1 Extreme搭載モデルと比較してみます。

GPUの性能に大きな開きがあるように見えますが、ここでは無視します。

理由はメモリの帯域幅が同程度ですから、ここでスペックが丸められると思うからです。

実際、Ryzen Z1 ExtremeはPS5に近いスペックがあるように見えますがそうではないのは周知のとおりです。

CPUのシングルコアスコアに関しては仮想Switch2の場合、同じCoretex A78搭載SoCのSnapdragon 8cx Gen3から引用しています。

マルチコアは載せていませんが、Snapdragon 8cx Gen3はA78は4コアのみであとは性能の低い高効率コアを搭載しているため、参考にできないからです。

また仮想Switch2の(3DMark)Naight RaidのスコアはノートPC用のRTX3050 6GB(2560 CUDA,メモリバス幅96bit,メモリ帯域幅168GB/s)のスコアにCUDAコア分の割合0.6をかけて算出しています。

FP32演算性能を除いて、ほぼ同程度の性能というのがわかるのではないでしょうか。

CPU性能は差があるように見えますが、引用しているSnapdragon 8cx Gen3はクロックが3GHz近くあり、おそらく同じアーキテクチャーのCPUでもSwitch2でもかなりデチューンされるのではないかと思います。

理由は熱とバッテリーの持ちのためです。

Ryzen Z1 Extremeのスコアもおそらくは電源に接続したフル稼働時のスコアでバッテリー駆動時にこんなスコアは出ないでしょう。

液晶とバッテリーという据え置き機では必要のないハンデを背負っている以上、これは宿命みたいなものです。

あとは、DLSSやnVIDIA謹製のゲーム用APIの出来に寄る(おそらくここがかなり大きい)と思います。

Orin T239よりRyzen Z1 Extremeのほうが新しいですが、同じLPDDR5を採用しメモリ帯域幅も同じですから、システム全体として絞り出せる性能はほぼ同じと思います。

演算を行うには演算するための大量のデータを転送する必要があり、どんなにCPUやGPUが高速であったとしても最終的にはメモリの帯域幅がボトルネックになります。

あとはAI/MLのように理論値を超えるような技術でカバーするしかありません。

ほかに差がつくとすれば、先ほども上げたnVIDIAとAMDのソフト開発能力の差でしょう。

Switch2はすごいといわれますが、ハードとしてはこの程度のもので、モバイル機にPS5を超えるようなスペックを期待されている方は夢を見すぎといわざるを得ません。

あとはAMDに一歩も二歩も先を進んでいるAI/ML性能でどのくらい差をつけられるかでしょう。

4K可能といわれていますが、おそらくこのスペックだと4Kだと30FPSが限度だと思います。

AMDの同技術であるFSR3でも言われていますが、60FPS以下でDLSSを使ったら遅延がどうなるのかは気になるところです。

 

 

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