AMD Radeon VIIが2月7日に発売される予定であるという事実にもかかわらず、最初のレビューサンプルは、ハイテクジャーナリストや業界の広範なサードパーティ評価を担当する人々の手に渡りました。
そのようなテストはウェブ上にリークされ始めました。
AMD Radeon VII 3DMark benchmarks
3DMarkのリークから見てみましょう。
パフォーマンス面では、Radeon VIIはNVIDIA GeForce RTX 2080に勝っているようです。
クイックリファレンスとして、工場出荷時設定のカスタムRTX 2080グラフィックスカードは、Fire Strike Performanceプリセットでは26800ポイント、Ultraプリセットでは6430ポイントです。 VIIはどちらのベンチマークでも速いようです。
当然ですが、グラフィックススコアを見ています。
ソース
※ RTX2000シリーズのベンチマークスコアは当サイトのテスト機による値を掲載しています。
AMD Radeon VII Final Fantasy 15 benchmarks
Radeon VIIがFF15ベンチマークウェブサイトに登場しました。 標準品質のベンチマークでは、Radeon VIIはRTX 2070を上回っていますが、RTX 2080に対しては失敗しています。FF15がNVIDIAのタイトルであり、RTXシリーズ専用のテクノロジをいくつか備えていることは注目に値します。
全体の記事のソース:Videocardz.com - AMD Radeon VII benchmarks leak ahead of launch
解説:
7nm版Vega、RadeonVIIのベンチマークスコアがリークしました。
3DMarkでRTX2080より少し上、FF15ベンチだとRTX2070前後になるようです。
FF15はnVidia Game Worksが使われているのでnVidia有利になる傾向が強いのはお断りさせていただきます。
しかし、実際にゲームに使用した時にどうなるのか?ということが重要なので、やはりこれが実態の一部を正確に表しているといってよいと思います。
以前も説明しましたが、RadeonVIIはスペック上の演算能力やメモリの帯域幅はRTX2080Tiに匹敵します。
これだけの性能を備えているにも関わらず、ゲーム使用ではRTX2080相当というところにもどかしさを感じてしまいます。
高価なHBM2メモリを16GBも搭載してお値段はRTX2080と同じ$699です。
以前の記事でリファレンスモデルが5000ユニットしか出荷されないと言いましたが、OC版も出るようで、5000台は大げさだったようです。
しかし、旧モデルであるRX VegaのUS価格と日本価格を考えると、やはりあまりお得とは言えない価格になってしまう可能性があります。
現在RTX2080が10万円程度ですが、RX Vega64 の例を考えるとRadeonVIIは12万円程度で発売される可能性が高いのではないかと思います。
FF15のスコアに関しては、以前エンジニアリングサンプルのスコアが流出した時と比較すると順当にスコアが伸びており、かなり調整されてきたといってもよいのではないでしょうか。
あとは消費電力がどうなるかですが、リファレンスモデルで三連ファンの巨大なカードであることやCES2019の各記事にも出ていなかったことを考えるとこちらも300Wクラスになりそうな気配です。
RadeonVIIはハイエンドゲーマーの福音になるか?
日本での価格がいくらになるかはっきりしませんので難しいところですが、マイニングブームが去ったことを考えると案外安く手に入る可能性もあります。
コストで考えると日本での実売価格次第といったところです。
消費電力に関しては今回もリファレンスモデルにして三連ファンのかなり巨大なGPUとなっていますので、RX Vega 64と同様300W前後になるならばあまりメリットはないのかなと思います。
ダイサイズはかなり小さめになっているので、250W前後であることを祈りましょう。
ただし、RadeonはFF15のようにnVidiaに最適化されているゲームでは性能が落ちる傾向があるので、そうしたゲームをプレイする可能性がある人にとってはあまり良いとは言えない選択肢です。
そうしたことを考えると、ゲーム以外の用途かAMDファン向けの選択肢になってしまうのかなというところでしょう。
決して悪い製品ではないと思いますし、性能的には素晴らしいと思いますが、ほぼ同じ性能のRTX2080は特定のゲームでかなりのアドバンテージがある上にRTXやDLSSといった付加価値もあり、同じ価格ならば、あえてRadeonを積極的に選ぶ理由が無いというのが正直なところです。