
イーロン・マスク氏の半導体製造工場ネットワーク構想は、ここ数ヶ月で大きく進展しました。億万長者であるマスク氏は、工場内にクリーンルームを設置するという構想を否定しています。
イーロン・マスク氏、自社のテラファブで葉巻を吸っている姿を目撃される可能性もあると発言、クリーンルームの必要性を無視
イーロン・マスク氏は前回の株主総会で、テスラ独自の半導体製造工場ネットワークの構築を提案し、最終的にはカスタムチップの需要を満たすために必要なステップになると主張しました。
テスラはAI5およびAI6チップに関してサムスンファウンドリーとも広範な提携関係を結んでおり、今回、ピーター・ディアマンディス氏とのMoonshotsでの講演で、マスク氏はテスラが提案する「テラファブ」では2nmチップが製造される可能性があるものの、クリーンルームの概念は理解できないと述べ、テラファブ内で葉巻を吸うほどだと述べています。
最新鋭のファブにおけるクリーンルームの導入は間違っていると思う。テスラが2nmプロセスを採用し、そこでチーズバーガーを食べながら葉巻を吸えるようになると賭けてもいい。
- イーロン・マスク
クリーンルームは半導体製造工場にとって不可欠な要素であり、生産されるチップの歩留まりを低下させる可能性のある汚染粒子を制御する役割を担っている。
TSMCのような企業は、HEPA/ULPAフィルターなどの機器を導入し、作業員全員がフルボディ・バニースーツを着用することで、半導体製造工場内の環境管理に実質的に「数十億ドル」を費やしている。
※ フルボディ・バニースーツとはクリーンルームなどで使われる頭から足先までを覆う防塵性の高い全身保護服(クリーンスーツ)のことです。
もしイーロンが本当にテラファブで葉巻を吸うことを許可するつもりなら、歩留まりとウェハ生産量の向上は期待できないだろう。

イーロン・マスクが言及したもう一つの興味深い点は、テラファブでの2nmチップ生産です。しかし、テスラには半導体製造の経験がないため、もしイーロンが本当に2nmをターゲットにしたいのであれば、現在のファウンドリーパートナーと何らかの提携を結ぶ可能性が高いでしょう。
テスラのCEOは、年間1,000億から2,000億チップの需要が予想よりも早く到来したと明かしました。
この見積もりは突飛に聞こえるかもしれませんが、控えめに言っても、イーロンはかなりの決意を固めているように見えます。
AIブームがかつてないほどの需要を生み出していることを考えると、半導体の供給は大手テック企業にとって大きな制約となっていることが証明されており、だからこそテスラは独自のファブネットワークを構築する必要性を感じているのです。
解説:
マスク氏が半導体のテラFabを作るという話ですね。
冗談だと思うのですが、クリーンルームが嫌いなので、こういってるのでしょうね。
やったら歩留りが下がって大変なことになると思いますけど。
テスラがこのタイミングでAI半導体のために2nmの工場を作るというのはちょっと遅きに失した感があるかなと思います。
今一番足りないのはデータセンターの建設速度と発電設備です。
いくら半導体チップを作ってもそれを動かすデータセンターや発電設備が無かったら、意味がないです。
今はもう「チップがない」というよりそちらの問題です。
ただ、マスク氏ほどの経営者がこれをわかってないはずはないので、ひょっとしたら建設の当てがあるのかもしれませんね。
今からFabを作っても出来上がるのは2nmが型落ちになってから(1.4nmなり1.6nmなり出てから)ということになると思いますので、わたくしの中ではこの発言や今から建設すること自体に?疑問符が付きます。
実際、スーパーコンピューター富岳を作った富士通は次世代の富岳用のCPUを可能な限りラピダスに発注すると発言していますが、それは2nmではなく、1.4nmといっています。
つまり2nmでは間に合わないとわかっているということですね。
タイミング的に言って、テスラも同様なのではないかと思います。