AMDのハイエンド「Strix Halo」APUが次にリークされ、最初のサンプルは8コア、最大5.36GHzのクロックを特徴としている。
AMD Ryzen 「Strix Halo」 APUs Spotted & Tested: 8コア、最大5.36GHzクロック、ハイエンド性能
最新のリークはGeekbench 5データベースからで、AMD Strix Haloラインナップの影響を受けやすいESサンプルがリークされた。
Ryzen AI 300「Strix」ラインナップの発売が間近に迫っていることに注目が集まっているが、AMDが間もなくStrix Halo APUという形でより強力なリリースを行うことも忘れてはならない。
これらのAPUは、最大16個の高性能Zen 5コアを提供し、最大40個のRDNA 3.5 Compute Unitsを搭載し、ノートパソコンの性能を次のレベルに押し上げる。
AMD Ryzen AI HX Strix Halo 期待される機能:
- Zen 5チップレット設計
- 最大16コア
- 64MBの共有L3キャッシュ
- 40 RDNA 3+コンピュートユニット
- 32 MB MALLキャッシュ(iGPU用)
- 256ビットLPDDR5X-8000メモリコントローラ
- 統合XDNA 2エンジン
- 最大60AI TOPS
- 16 PCIe Gen4レーン
- 2024年後半発売予定
- FP11プラットフォーム(55W-130W)
スペックから説明すると、AMD Strix Halo 「Ryzen 」APUはESで、OPN IDは 「100-000001422-31_N 」である。
このAPUは8コア、16スレッドで、クロックは最大5.36GHzとなっている。Geekbenchのログから、このチップは3.4~4.8GHz前後のコアクロックで動作していたことがわかる。
これはESサンプルであるため、クロック速度はリテール・サンプルと比較して少し一貫性がないことを意味するが、Strix Haloが達成する最高周波数レベルのアイデアを与えてくれる。
STX Halo🥰 https://t.co/RPkAa9IcUC
— HXL (@9550pro) July 22, 2024
現在のRyzen AI 300チップの最大クロックは5.1GHzなので、ES Strix Haloチップは5.36GHzと記載されており、これらのエンスージアスト向け製品から5.4~5.5GHz(あるいはそれ以上)のクロックが得られる可能性がある。
TDPは最大130Wと報告されているが、これはピーク時54Wの標準Strixの2倍以上である。
また、Strix Halo CPUは32MBのL3キャッシュと8MBのL2キャッシュを搭載している(Zen 5コアあたり4MBのL3と1MBのL2)。
これらのAPUはチップレット構成で提供されるため、コアとキャッシュの最大量は16コア、32スレッド、最大64MBのL3キャッシュとなる。
また、RDNA 3.5 iGPU用にさらに32MBのMALLが搭載され、それ自体が40個のコンピュートユニットを提供する。
その他のスペックとして、AMD FP11プラットフォームには最大128GBのメモリ構成が含まれる。
性能面では、AMD Strix Halo ES APUとされるこのCPUは、Geekbench 5のシングルコア・テストで最高2177点、マルチコア・テストで最高13993点を記録した。
これはES 8コアCPUとしては堅実なスコアであり、同ベンチマークでマルチコアで約11,000ポイント、シングルコアで約1850ポイントを記録したRyzen 7 8845HSを大きく引き離している。
Geekbench 5は少し古いため、データベースは性能比較表からすべてのエントリーを削除しており、直接比較するのは少し難しいが、全体として、これらのStrix Haloチップは、エンスージアスト向けノートPCにとって強力な存在になるだろう。
強力なiGPUはdGPUレスの設計にもつながり、dGPUオプションよりも優れた価格を実現しながら、より高い効率を可能にする。AMDはまずメインストリームのノートPC分野に注力したいため、2025年のCESまでにStrix Halo「Ryzen」APUを投入すると予想できる。
また、Zen 5アーキテクチャに基づくハイエンドのFire Rangeラインナップも同時期に登場する予定だ。
解説:
Strix Haloは16C32TのCPU+40CU RDNA3.5 GPU+XDNA2 NPU
これが間違いなくZen5世代最強のCPUでしょう。
もしデスクトップ版が出るならば、こちらを購入したいかなと思います。
わたくしはStrix Haloはその製品の性質上AI性能は捨ててくるとおもっていたのですが、NPUすらも搭載してくるとは驚きです。
本当の意味での全部入りということになります。
ただ、LPDDR5Xとありますのでデスクトップ版は難しそうです。
少なくともAM5版ば出ないのではないかと思います。
これで、Zen5とZen5Cのハイブリッドだったら何も言うことはなかったのですが、今回の記事を見ると残念ながらそうではないようです。
PhoenixはIntelのN100と一緒に空前のMiniPCブームを生み出し、携帯ゲーミングPCという新たなカテゴリーの製品を生み出しました。
Strix PointやStrix HaloもPCの歴史を塗り替える変化を市場にもたらしてくれるものと思います。
ぜひとも早めにデスクトップ向けのリテール版を発売していただきたいです。
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