AMD Ryzen 9 7940HSは、技術愛好家が最も待ち望んでいるAPUの1つであり、それには理由があります:非常に強力なiGPUを搭載しています。
ほんの数年前までは、統合GPUは弱く、どんなゲームもほとんど動かせなかったのに、AMDはNVIDIA GTX 1650 Tiの性能レベルぎりぎりのiGPUを展開することになりました。
FSR 2.0+と組み合わせることで、多かれ少なかれ、エントリーレベルのディスクリートグラフィックスが不要になります。
AMDの新しい統合GPUは、GTX 1650 Tiとほぼ同等の性能を持つ
この最近のリークは、Videocardzからも情報を取ったが、Moores Law is Deadからのものである。
このリークでは、Radeon 780M(7940HSに搭載されている統合GPUの名前です)は289X点、Time Spyでは259X点のグラフィックスコアを記録しています。
AMD Radeon 780Mは12個のCUを持ち、クロックは2.8GHz、2.7GHz、2.6GHzのいずれかになるという。
このスコアは以前にも見たことがあり、これは明らかに25Wのバリエーションです。
消費電力が約54Wの高出力タイプは、NVIDIA GTX 1650 Ti(または、見方によってはRTX 2050)にかなり近いスコアとなっています。
WhyCryは、これらのGPUがAMDの他のRDNA3シリーズで通常見られる3.0GHz以上のクロックに到達しないことを確認しています。
これはおそらく、APUの熱と電力エンベロープを節約するためでしょう。
AMDのRyzen 7040 "Phoenix "APUは、様々なフレーバーとラップトップ・オプションで今四半期末に発売されます。
さらに、これらのチップは、今年3月にノートパソコンが店頭に並ぶ際にも、レイトレーシング、FSR、RSR、その他の技術サポートといったRadeon専用機能をすべて維持すると予想されます。
4nmプロセスで製造され、Zen 4アーキテクチャを利用する予定です。
これは、AMDのモバイル・プロセッサーにおける究極のフラッグシップとなるもので、野獣のようなノートパソコンになるはずです。
解説:
Phoenix APUのTimeSpyスコア
これを見ると、やはりメモリ帯域が足りてないなと思います。
たったの768SPでこれだけの性能を誇るのですから、ゲーマーとしては1536SPにして3D V-Cacheを搭載したらすごいことになるんじゃないかと思います。
一番上のLPDDR5X-7500(苦笑)でもスコアは3000でGDDR5搭載のGTX1060モバイルに及んでいません。
ちなみにGTX1060モバイルに搭載されているGDDR5を8Gbps、192bitとすると帯域幅192GB/sです。
DDR5-5600=44.8GB/sX2=89.6、LPDDR5X-7500=60GB/sX2=120GB/sです。
綺麗に比例はしていませんが、それでもメモリ帯域がiGPUの性能向上の大きなカギを握っていることは確かでしょう。
APUに3D V-Cache搭載版があればなあ・・・と思います。(苦笑
- Ryzen 5 2400G(GF14nm・210 mm²・4C8T)=384KB+2MB+4MB
- Ryzen 5 3400G(GF12nm・210mm2・4C8T)=384KB+2MB+4MB
- Ryzen 7 4700G(TSMC7nm・149mm2・8C16T)=512KB+4MB+8MB
- Ryzen 7 5700G(TSMC7nm・180mm2・8C16T)=公式表記無+4MB+16MB
- Ryzen 9 6900HX(TSMC6nm・208 mm²・8C16T)=512KB+4MB+16MB
- Ryzen 9 7940HS(TSMC5nm・178 mm²・8C16T)=512KB+4MB+16MB
AMDの歴代APU最高スペックモデルを見ると、5700G以降でキャッシュの容量は変化がなくなっています。
TSMC5nmになってL3が倍増することを期待していたのですが、なかなかキャッシュにシリコンを割くのは難しかったようですね。
上の歴代APUの比較を見ていると、出来る限りダイサイズを抑えようとしているのがわかると思います。
高速なOCメモリと言うのは高価ですから、APUに組み合わせるにはあまり向いていません。
キャッシュとメモリ、やはり一定以上の性能を出そうとするとどうしてもコストが問題になるということになります。
Ryzen 9000シリーズ
Ryzen 7000X3Dシリーズ
Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵)
Ryzen 5000/4000シリーズ