Intelは、Battlemageグラフィックスカードの最上位モデルであるArc B770をリストアップしたようです。このカードにはBMG-G31 GPUが搭載される予定です。
Intel Arc B770「Battlemage」グラフィックスカードを発見、BMG-G31の発表は数日中?
@Haze2K1が発見したように、Intelは最上位モデルのBattlemageグラフィックスカードであるArc B770をGitHubのオンラインリポジトリに追加しました。
リストにはB580、A770、A750といった他のArc GPUも含まれており、B770が追加されたことで、IntelがArc Bシリーズファミリーに新たなディスクリートモデルを投入する準備を進めている可能性が高まります。
Intel Arc B770は、Arcディスクリート製品ファミリーの新たなフラッグシップとして、Arc A770の後継機となる予定です。
このラインナップは、Arc B580とArc B570で1年以上前にアップデートされました。
Arc B570はCES 2025で発表されたため、IntelがCES 2026でB770を発表すれば、このゲーミンググラフィックスカードの発売から1年が経過することになります。
Intelは2025年後半にBattlemage BMG-G21 GPUをベースにしたProモデルを発売していますが、ゲーマーはより高性能なBattlemage GPUを長らく待ち望んでいました。
— Haze (@Haze2K1) January 4, 2026
Intel Arc Battlemage BMG-G31 GPUについてわかっていることは、4つのSKUが展開される予定で、リークされたデバイスIDもその点を裏付けているようです。
スペック面では、Arc BMG-G31 GPU「Big Battlemage」は最大32基のXe2コアと16GBのGDDR6メモリを搭載すると予想されており、米国で300~400ドルの価格帯であれば、Arc A770の優れたアップグレードとなるはずです。
これは、NVIDIAのRTX 5060やAMDのRX 9060シリーズのグラフィックスカードと容易に競合できるはずです。また、このカードのTDPは300Wと報じられています。
IntelはArc Battlemageシリーズでより野心的な計画を描いていましたが、最終的には中止されました。
Arc Battlemage BMG-G31 GPUが発売されるならば、Intelが既にiGPUアーキテクチャを新しいXe3設計(Arc Battlemageファミリーの名称のまま)に移行した時期と重なるでしょう。
DRAM不足の影響で他社が計画を延期、あるいは中止する可能性があるとの報道もあるため、来年には何らかのGPU関連の動きが見られることを期待しています。
Intel Arc Battlemage グラフィック カードの「噂の」仕様:
| グラフィック カードモデル |
Arc B7XX | Arc B580 | Arc A770 |
| GPU ダイ | Arc BMG-G31 | Arc BMG-G21 | Arc ACM-G10 |
| 製造プロセス | TSMC 5nm | TSMC 5nm | TSMC 6nm |
| Die サイズ | 未定 | 272mm2 | 406mm2 |
| シェーディング ユニット数 (コア数) |
4096 (32 Xe2-コア) |
2560 (20 Xe2-コア) |
4096 (32 Xe-コア) |
| GPU クロック (グラフィックス) |
未定 | 2.67 GHz | 2.10 GHz |
| メモリ容量 | 16 GB GDDR6 | 12 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 |
| メモリ速度 | 19 Gbps | 19 Gbps | 17.5 Gbps |
| メモリバス幅 | 256-bit | 192-bit | 256-bit |
| メモリ帯域幅 | 608 GB/s | 456 GB/s | 560 GB/s |
| TGP | 300W | 190W | 225W |
| 価格(発売時) | 未定 | $249 | $349 |
ソース:wccftech – Intel Arc B770 “Big Battlemage” Graphics Card Based on Top BMG-G31 GPU Has Been Listed
解説:
ついにB770が正式に発表されました。
B570が一昨年の12月に出て以来まったく音沙汰がなかったので、ようやくかと思っている人もいるのではないでしょうか?
IntelのGPUの進化は確かに凄いと思うが・・・
Intel製GPUは第一世代では完成度が低すぎて、「GPUのような何か」と揶揄されるほどでした。
これにはドライバの出来も含まれており、まともにゲームが描画されない問題も含めて、多数の不具合を抱えていたからです。
しかし、ここに至るまでの間に急速に改善され、今では普通のGPUというところまでやってきました。
しかし、売り上げは全く奮いません。
理由の一つには先行二社のモデル末期に競合製品が出るというほぼ2年1世代遅れだからです。
正確に言うと1.9年0.95世代くらい遅れているという感じでしょうか?
そのため、発売時に製品自体が魅力的に映らないという事情があるのだと思います。
成熟しきったGPUという市場に後から参入してくるのがどれほど難しいかということを端的に表していると思います。
確かに凄い進化を遂げているのですが、あえて後から参入してきたIntelの製品を選ぶ積極的に理由にはなりえないということです。
B770の発売が遅れたのも別の製品に力を入れて、こちらは発売の見送りが検討されていたのではないかと勘繰りたくなるほどです。
GDDR6の16GBを普通の価格で発売できるのか?
B770が成功するカギはGDDR6 16GBという今となっては微妙な位置づけのフラッグシップを適正な価格で販売できるのかということです。
ライバルはRTX5060/TiやRX9060XTということになるのだと思いますが、RAM不足でモデルの生産を打ち切るという話が持ち上がる中、発売ができるのかというところが一つの焦点になると思います。
そのうえで高騰前の価格で発売できれば、争奪戦が起きる可能性はあると思います。
いずれにしてもIntelのGPUが地歩を固めるには5世代つまりあと3世代はかかるのではないかと思います。
現在はメモリバス幅256bit、先行2社の基準で言えばミドルハイくらいの製品がフラッグシップとなっていますが、これが384bitなり512bitになった時、ようやく先行2社に性能で追いついたといえるのではないでしょうか。
そこからがようやくスタート地点だと思います。