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Intel、LGA1700でRaptor Lake第2弾リフレッシュを計画——LGA1954は2030年まで継続する長寿命ソケット戦略へ

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※画像は記事の内容をもとにしたイメージであり、必ずしも現実を反映しているわけでありませんのでご注意ください。

■事実

情報源について

信頼性の高いIntelインサイダー「Jaykihn」が2026年4月15〜16日にXへ複数投稿しました。

IntelのVP兼エンスージアストチャンネルGMのロバート・ハロックがClub386のインタビューで「Raptor Lakeはなくならない」と発言していた流れと一致する内容です。

LGA1700:Raptor Lake 第2リフレッシュが計画中

LGA1700はAlder Lake(第12世代)以来DDR5とDDR4の両方をサポートし、DDR5価格が高止まりする中、DDR4が使えるこのプラットフォームのコスパが再評価されています。

ロバート・ハロックは「Raptor Lakeは我々の戦略の重要な柱。引き続き潤沢に供給する」と発言しています。

ASRockなどはすでにDDR4/DDR5兼用LGA1700マザーボード(DDR4×2スロット+DDR5×4スロット)を展開中です。

Jaykihnによると、IntelはLGA1700向けにRaptor Lakeアーキテクチャをベースにした「新たなリフレッシュ」を計画中です。(現時点では初期計画段階)

詳細なスペックは不明だが、以下が判明しています。

  • アーキテクチャは変更ありません。(P-CoreはRaptor Cove、E-CoreはGracemont)
  • 製造プロセスはIntel 7のままです。
  • Core i9モデルは設定しない予定です。(Jaykihnが翌日追加情報として発信)

 

LGA1851:当初計画と実際の差

Meteor Lake-S(デスクトップ版)とBeast Lakeはキャンセルまたは計画変更となりました。

LGA1851は当初、4世代対応を計画しており、それがMeteor Lake-S、Arrow Lake-S、Beast Lake-S、Panther Lake-Sです。

実際に発売されたのはArrow Lake(Core Ultra 200シリーズ、2024年)とArrow Lake Refresh(Core Ultra 200 Plusシリーズ、2026年)の2世代のみです。

 

LGA1954:長寿命ソケット戦略の核心

JaykihnはNova LakeとRazer Lakeだけで「2030年まで十分」と言及しています。

NoctuaはすでにLGA1954対応クーラーの対応を告知済みです。

新900シリーズチップセットが計画中で、B960、Z970、Z990、Q970、W980です。

Nova Lake-S(Core Ultra 400シリーズ相当)とRazer LakeがLGA1954で確定済みです。(Jaykihn確認)

Hammer Lakeはどのソケットかが現時点で不確定で、Titan Lakeはデスクトップ向けではありません。(モバイル専用)

 

Nova Lake-Sのスペック概要(リーク情報)

製造プロセスはIntel 18A(コンピュートタイル)+ TSMC N2の混在構成(リーク)です。

デュアルコンピュートタイル構成では最大消費電力が700W前後との試算もあります。(リーク)

PCIe Gen 5.0対応、DDR5対応(DDR4は非対応の見込み)です。

発売時期は2026年後半を予定しています。(Computex 2026での発表が有力視)

最大52コア(P-Core: Coyote Cove 16基、E-Core: Arctic Wolf 32基、LPE 4基)です。

bLLC(ビッグ・ラスト・レベル・キャッシュ)最大288MBで、これはAMD 3D V-Cacheへの直接的な回答となります。

 

CPU世代 アーキテクチャ プロセス 最大コア/スレッド ソケット メモリ 発売
Alder Lake (第12世代) Golden Cove / Gracemont Intel 7 16/24 LGA1700 DDR5/DDR4 2021
Raptor Lake (第13世代) Raptor Cove / Gracemont Intel 7 24/32 LGA1700 DDR5/DDR4 2022
Raptor Lake Refresh (第14世代) Raptor Cove / Gracemont Intel 7 24/32 LGA1700 DDR5/DDR4 2023
Arrow Lake (Core Ultra 200) Lion Cove / Skymont TSMC N3B 24/24 LGA1851 DDR5 2024
Arrow Lake Refresh (Core Ultra 200 Plus) Lion Cove / Skymont TSMC N3B 24/24 LGA1851 DDR5 2026
Nova Lake (Core Ultra 400?) Coyote Cove / Arctic Wolf Intel 18A+TSMC N2 52/52 LGA1954 DDR5 2026〜2027?
Razer Lake (Core Ultra 500?) Griffin Cove? / Golden Eagle? 未定 未定 LGA1954 未定 2027〜2028?
Hammer Lake (Core Ultra 700?) 未定 未定 未定 LGA1954? 未定 2029〜2030?

※不確定情報を含む。リーク・噂ベースのロードマップ

 

■解説

今回の戦略転換は「AMDに追いついた」という話ではなく、かつてIntelが主導してきた「毎年ソケットを変えて買い替えを強制し、売上を伸ばす」戦略が、時代の変化でもはや通用しなくなったということだ。

Intelがようやくソケット長寿命化に動いたのは、AMDの後追いでしか戦略を変えられていない証拠でもあり、それ自体が、Intelが時代の変化をうまく読めていない体質を示している。

IntelのFabには歴史的なパターンがある——製造工程に問題が生じると、モバイル向けを優先し、相対的に需要が小さいデスクトップSKUの製造を後回しにする。これが繰り返されている。

IntelのFabが不調になるとデスクトップSKUが消える、というのは「軽視」ではなく文字通り「出せない」という話だ。さかのぼると古くはBroadwellがその典型で始まりだった。デスクトップ版は一部のニッチなモデルしか市場に出なかった。その後も同様のパターンが繰り返されている。

なぜかというと、昔と違い、現代の製造プロセスではモバイルとデスクトップの最適化方向が根本的に異なる。熱設計・電力密度・ダイサイズの要件が違うため、歩留まりが低い時期には出荷数の多いモバイルに絞らざるを得ない。これはIntelの意思決定というより、Fabの物理的な制約の話だ。

かつてはTSMCがモバイル専用のプロセスを採用していたのだが、現代からすると隔世の感がある。

Nova Lakeが「Intel 18A+TSMC N2の混在構成」というリークが事実なら、18A側の歩留まり次第でデスクトップの供給が絞られるリスクはTeraFab発表後の現在も同様に存在する。

Nova Lakeの「2026年後半」という発表は、強気な姿勢を示したい動機もある。Intel株への影響を意識した発言と混同しないよう注意が必要だ。

DDR5価格高止まりという外部環境がLGA1700継続の背景にあることは、Intelの本来の意図とは切り離して見るべき。「戦略的決断」というよりは「現実への適応」に近い。

LGA1851の「4世代計画→実質2世代」という失敗を繰り返さないために、LGA1954の多世代対応が本物かどうかは、2〜3年後の実行で判断するしかない。過去の強気発言との乖離に注意する必要がある。

ロバート・ハロックの「Raptor Lakeはどこにも行かない」という言葉は力強い。