プレミアム・ワークステーション「Zen 5」シリーズが、一部の小売店で販売を開始した。
B&H Photo VideoがウェブサイトにRyzen Threadripper PRO 9000WXシリーズから複数のSKUを掲載、発売日は未定だが7月23日に予約注文を開始
AMDがプロフェッショナル向けに提供する最新のプレミアムZen 5が発売されようとしている。
同社がComputexで展示したRyzen Threadripper PRO 9000WXシリーズは、7月の発売を予定していたが、一部の小売店ではその準備が始まっているようだ。
まだ正式には販売開始されていないが、このプロセッサーは現在、大手小売店で見ることができる。
B&H Photo Videoは、9000WXファミリーのプロセッサーをいくつかリストアップしており、価格と正確な発売日は明らかにされていないが、ウェブサイトでは7月23日に予約注文の受付を開始する。これは、CPUが数日後に出荷を開始することを意味する。リストによると、来週予約注文が開始されるのは4つのSKUだ。これらは以下の通りだ:
- Ryzen Threadripper PRO 9995WX:96コア/128スレッド
- Ryzen Threadripper PRO 9985WX:64コア/128スレッド
- Ryzen Threadripper PRO 9975WX:32コア/62スレッド
- Ryzen Threadripper PRO 9675WX:24コア/48スレッド
このファミリーには合計6つのSKUがあり、Ryzen Threadripper PRO 9955WXと9945Xはまだ見当たらない。
AMDは数週間後に発売するかもしれないが、これは我々の推測に過ぎない。
現在、AMDはラインナップの中で最も強力なCPUをデビューさせることで、ワークステーションのパフォーマンスをリードすることを目指している。
Ryzen Threadripper PRO 9995WXはすでに最近ベンチマークで確認されており、マルチスレッド・テストで競争力のあるパフォーマンスを提供している。
このCPUは小売業者にも掲載され、その価格は12,000ドルを超えていた。
AMDは価格についてコメントしていないため、これはまだ正式なものではないが、10,000ドル近くになるはずだ。
他のZen 5ベースのワークステーション用9000WXプロセッサーはコア数が少ないが、それでも大きな数字をすぐに処理できる。
AMDの発表によると、Threadripper PRO 9000WXは、ワークステーション用途では前モデルより約16%高速で、AIとMLでは約25%高速だという。
AMDはまた、Xeon W9-3595Xに対して最大108%の性能向上を主張しているが、インテル・プロセッサのコア数とスレッド数が少ないため、様々なアプリケーションで22%から92%の性能向上が見られる。
AMDによれば、Ryzen Threadripper PRO 9000WXはAIワークロードに最適だが、全体として26%の世代間アップを提供する。
解説:
難しい時代に入ったワークステーションCPU
徐々に情報が出ているRyzen ThreadripperPro 9000WXシリーズですが、ワークステーションCPUもなかなか難しい時代に入ったのかなと思います。
元記事ではAI処理に関してアピールされていますが、AI処理ならばGPUにお金をつぎ込んだ方がよいでしょう。
ワークステーションシステムの豊富なI/Oが必要な場合でも、16コア~32コア程度のコア数の方が排熱も少なく、長時間稼働にも優しいでしょう。
あとはGPUのパワーに頼るというのが合理的な選択だと思います。
確かに96コア/192スレッドのRyzen Threadripper PRO 9995WXは素晴らしいです。
※ 元記事では96コア128スレッドとなっておりますが、96コア192スレッドの間違いだと思われます。
出典:AMD公式Ryzen Threadripper Pro 9995WX製品ページ
しかし、AI用途なら、これに100万円を超えるお金を出すならば、RTX Pro 6000を購入した方がずっと幸せになれると思います。
RTX Pro 6000は160万円程度の実売ですが、Ryzen Threadripper PRO 9995WXは12,000ドル超の価格なので、為替ストレートでも175.2万円になります。
それだけの価値はあると思いますが、「AI用途なら」やはりRTX Pro 6000の方が魅力的に映ってしまいます。
ワークステーション用の高性能CPUというのは非常に難しい立ち位置でCPUの高速大容量演算というのはGPUが代替しつつあります。
高価格を正当化するのが年々難しくなっていくのではないかと思います。
ワークステーションシステムにこだわるならばCPUは16-32コア程度にとどめてGPUに性能を全振りするというのが現在の最適解なのかなと思います。
もちろん、キッチリと用途が決まっており、どうしてもRyzen Threadripper PRO 9995WXでなければだめだという人たちを否定するものではないです。
しかし、自作ユーザーにとってはお金持ちのロマン仕様といった趣になるのかなと思います。
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