CPUの仕様

 

CPUはコンピューターの頭脳に相当するとよく言われます。

現在のCPUはWindowsやオフィスを動かすには十分な性能になっているため、普通にパソコンを使う場合高性能なCPUを選んでもあまり違いが判らないと思います。

しかし、ゲーミングPCではCPUが遅いとGPUの足を引っ張るため、あまりに安いCPUを使うのは避けたほうが無難です。

CPUにはintel製とAMD製があります。

intleは業界標準のメーカーで安定して高性能のCPUを出していますがやや割高です。

AMDは世代によって性能の当たり外れがありますが、当たりの世代ではかなりコストパフォーマンスが良いです。

AMDの現世代のCPUであるRyzenは「当たり」の世代で非常にコストパフォーマンスが良いです。

しかし、初心者の方はトラブルの起きにくく安定して性能の出やすいintelを選んだほうが無難です。

Ryzenはメーカーがオーバークロック前提で製品をラインナップしている節があり、わたくしのような自作歴の長いユーザーにとっては非常に魅力的なCPUですが、定格で使うことを考えるとそこまで高性能なCPUではありません。

オーバークロックまでされるような方はほとんどが自作される方だと思いますので、BTOでゲーミングPCを選択される方はintel製品のほうが向いています。

面倒だからBTOにしているがOCは自力でできるという方は好きなほうを選ばれればよいと思います。

intel CPU

intelのCPUにはプラットフォームが三つあります。

一つは低消費電力向けのCPUとマザーボードが一体になったCPUでこれはゲーミングPCに使うにはあまりに性能が低すぎますので除外します。

一つはパーソナルワークステーション向けのマルチコア性能を重視した高価なプラットフォームであるLGA2066

そして、ゲームなど一般向け用途のLGA1151v2です。

ここではLGA1151v2のみを取り扱いします。

※ LGA2066とLGA1151v2を比較した記事を書きました。「LGA2066プラットフォームに関すること

 

intel CPU仕様一覧

10th Generation Core i Series(Comet Lake)

 

※ シングルTVはThermal Velocity Boost使用時(=冷却能力に余裕があるときにさらにクロックを上げる仕組み)

10世代目のCore iシリーズである10000番台の仕様一覧です。

GPUと同じく新世代の製品が出た場合、旧世代の製品は競争力がありませんので、旧世代の製品は避けたほうが良いでしょう。

ラインナップにはCore i9/Core i7/Core i5/Core i3/PentiumG/Celeronがありますが、性能は

(最高)Core i7>Core i5>Core i3>PentiumG>Celeron(最低)

の順番となっており、このうちPentiumG/Celeronは性能が低すぎてゲーミングPCには適しません。

数字の10000の上二桁は世代を表し、以下の数字はグレードを表します。

※例えばCore i3なら10100より10350Kのほうが高性能です。ただし同じ数字でKがついている場合(例:Core i7-10700と10700K)はK付きのほうが高性能です。

数字の後の英文字は

K-オーバークロック可能であることを示す

F-GPUが内蔵されていないことを表す

T-TDP(消費電力の目安)が35Wであることを示す

次にコア数とスレッド数ですが、6コア12スレッドとは6コア=CPUの物理的なコアな数で、12スレッドはOSから見たコアの数です。

OSからは1コア当たり2つのCPUがあるように見えますが、当然ながら物理的なコアの数は6コアですので、性能が倍になるわけではありません、性能の向上率はよくて1コア当たり数%から10%程度です。

1コア当たり2つのCPUがあるように見えるのはマルチスレッドと呼ばれ、CPUをより効率よく使うための機能です。

なお、intelのCPUにはGPUが内蔵されているモデルがありますが、あまりにも性能が低すぎてゲームでは使えません。

第十世代のCore i 10000番台からAMDのRyzenに対抗してコア数/スレッド数が増え、Core i9が10コア20スレッド、Core i7が8コア16スレッド、Core i5が6コア12スレッド、Core i3が4コア84スレッドとなりました。

Turboについて

Turboとは負荷のかかっているコアのクロックをできる限り上げようという仕組みです。

コア数が増えると熱のためにクロックを上げることが難しくなり、シングルスレッドの性能で下位のCPUと上位のCPUで性能の逆転現象が起きてしまうため、それを解消するための機能です。

すべのコアにまんべんなく負荷がかかっている状況だとほとんど効果がありません。

Velocity Thermal Boostは冷却能力に余裕があるときにさらにクロックを上げる仕組みです。

 

 

9th Generation Core i Series(Coffee Lake Refresh)

9th Gen Core i Series

ソース:インテル Core プロセッサー・ファミリー

 

※ Core i9-9900KSは全コアターボ5.0GHz

第9世代のCore iシリーズからi9が追加され、最高8コア16スレッドになりました。

第7世代と比較すると1年と10か月ほどで2倍のコア数/スレッド数になったということです。

Core i7も8コア8スレッドになり、物理コアが増えました。6コア12スレッドの第8世代Core i7より強化されたと言ってよいと思います。

Core i3もターボが搭載され、地味ですが処理能力が強化されています。

残念ですが2018年7-8月頃からintel CPUは世界的な供給不足に陥り、日本でも極端に手に入りにくい状況になっています。

最近になって65Wモデルが出回るようになりました。

リストされている全モデルが出回っているわけではないので、その旨お断りさせていただきます。

 

 

AMD CPU

AMD Ryzen Logo

AMDの現世代のCPUはRyzenというブランドネームで、安価で多コア、おまけに旧世代の製品であるFXシリーズと比較するとかなり性能が向上したため、爆発的な人気が出ました。

Ryzen5シリーズで安価な6コア製品が出たため、intelが現世代のcoffee Lakeで慌てて6コアの製品を投入してきました。

競争が起きると安くて性能の高い製品が出るため、そういう意味ではありがたいメーカーです。

Ryzen3/5/7シリーズがラインナップされていますが、intelと比較すると動作クロックが低めでシングルコア性能も低めですがその代わりマルチコア性能は高いです。

勘の良い人は名前とモデルナンバーを見て気が付いていると思いますが、グレードとしてはRyzen7=Core i7、Ryzen5=Core i5、Ryzen3=Core i3に相当しています。

i他にもビジネス向けのAMD Ryzen Proというシリーズがありますが、暗号化などのセキュリティ機能がアップされている以外の違いはありません。

2020年11月6日にRyzen5000シリーズが発売され、ついに、第10世代コアをシングルスレッド性能で抜くに至りました。

また、デスクトッププラットフォームで最大16コア32スレッドのモデルがラインナップされており、あらゆる点で従来の製品を凌ぐ性能を実現しています。

 

Ryzen 5000 Series

 

 

Ryzen PRO 4000 Series

 

 

本来であればOEM専用で単体売りされないRyzen PRO 4000Gシリーズですが、限定量だけ公式にバルクで発売されました。

AMD公式の製品はすぐに売り切れましたが、並行輸入品は豊富に出回ったため、ラインナップとして挙げておきます。

Zen2コアにGPUが内蔵されたものです。

GPU無し版とのその他の違いはキャッシュの容量が少なくなっていること、動作速度がメモリの影響を受けにくくなっていること、PCI Express3.0であることです。

基本的に性能でGPU無しのRyzen3000シリーズより劣っている上に国内で発売された経緯から高いので、マニア向けの製品となっています。

GPUが取り付けられないベアボーンなどの特殊な用途向けです。

 

AMD Ryzen 3000 Series

 

※ Ryzen 5 1600AFは中身がZen+コアで一時期のみ流通し、終売になりました。

 

AMD Ryzen 2000 Series

 

AMD Ryzen 1000 Series

ソース:AMD Ryzen デスクトップ・プロセッサー

※ AMD Ryzenのキャッシュ容量はL3キャッシュの容量のみを掲載しています。

これまでIntelとAMDのCPUの仕様を確認してきました。

次のページではintelとAMDのそれぞれのCPUの性能を比較したいと思います。

続き:CPUの性能

 

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