CPUの仕様

 

CPUはコンピューターの頭脳に相当するとよく言われます。

現在のCPUはWindowsやオフィスを動かすには十分な性能になっているため、普通にパソコンを使う場合高性能なCPUを選んでもあまり違いが判らないと思います。

しかし、ゲーミングPCではCPUが遅いとGPUの足を引っ張るため、あまりに安いCPUを使うのは避けたほうが無難です。

CPUにはintel製とAMD製があります。

AMDはずっと劣勢でしたが、2019年発売のRyzen3000シリーズ以降、Intelを圧倒するようになりました。

しかし、最新のAlderlakeでまたIntelが性能で逆転して人気を博しています。

 

intel CPU

ここではデスクトップ向けのプラットフォームであるLGA1700に関して取り扱います。

 

intel CPU仕様一覧

12th Generation Core i Series(Alder Lake)

第12世代Coreシリーズ、通称Alderlakeです。

性能の高いPコアと省電力性の高いEコアを2種類(モデルによっては1種類)搭載しており、性能と消費電力のバランスが良くなりました。

単一のコアの今までのCPUと違い、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能を両方高めるための仕組みです。

PコアはそれまでのCoreシリーズと比較してもかなりシングルスレッド性能が高くなりました。

GPUと同じく新世代の製品が出た場合、旧世代の製品は競争力がありませんので、旧世代の製品は避けたほうが良いでしょう。

ラインナップにはCore i9/Core i7/Core i5/Core i3/PentiumG/Celeronがありますが、性能は

(最高)Core i7>Core i5>Core i3>PentiumG>Celeron(最低)

の順番となっており、このうちPentiumG/Celeronは性能が低すぎてゲーミングPCには適しません。

数字の11000の上二桁は世代を表し、以下の数字はグレードを表します。

※例えばCore i3なら12100より12300のほうが高性能です。ただし同じ数字でKがついている場合(例:Core i7-10700と10700K)はK付きのほうが高性能です。

数字の後の英文字は

K-オーバークロック可能であることを示す

F-GPUが内蔵されていないことを表す

T-TDP(消費電力の目安)が35Wであることを示す

次にコア数とスレッド数ですが、6コア12スレッドとは6コア=CPUの物理的なコアな数で、12スレッドはOSから見たコアの数です。

OSからは1コア当たり2つのCPUがあるように見えますが、当然ながら物理的なコアの数は6コアですので、性能が倍になるわけではありません、性能の向上率はよくて1コア当たり数%から10%程度です。

1コア当たり2つのCPUがあるように見えるのはマルチスレッドと呼ばれ、CPUをより効率よく使うための機能です。

なお、intelのCPUにはGPUが内蔵されているモデルがありますが、あまりにも性能が低すぎてゲームでは使えません。

 

Turboについて

Turboとは負荷のかかっているコアのクロックをできる限り上げようという仕組みです。

コア数が増えると熱のためにクロックを上げることが難しくなり、シングルスレッドの性能で下位のCPUと上位のCPUで性能の逆転現象が起きてしまうため、それを解消するための機能です。

すべのコアにまんべんなく負荷がかかっている状況だとほとんど効果がありません。

 

11th Generation Core i Series(Rocket Lake)

 

Core i3 (Comet Lake Reflesh)

 

第11世代、Rocket Lakeです。

製造プロセスは10世代と同じ14nmですが、CPUコアのアーキテクチャーが変わり、シングルスレッド性能が強化されました。

また、待望のPCI Express4.0にも対応し、全体的に強化されています。

しかし、Comet Lakeが最大10コアまでだったのに対して、最大8コアまでとなっています。

Core i9とCore i7は差はクロックのみとなりますので注意してください。

 

10th Generation Core i Series(Comet Lake)

 

※ シングルTVはThermal Velocity Boost使用時(=冷却能力に余裕があるときにさらにクロックを上げる仕組み)

10世代目のCore iシリーズである10000番台の仕様一覧です。

Velocity Thermal Boostは冷却能力に余裕があるときにさらにクロックを上げる仕組みです。

第十世代のCore i 10000番台からAMDのRyzenに対抗してコア数/スレッド数が増え、Core i9が10コア20スレッド、Core i7が8コア16スレッド、Core i5が6コア12スレッド、Core i3が4コア8スレッドとなりました。

 

 

 

AMD CPU

AMD Ryzen Logo

AMDの現世代のCPUはRyzenというブランドネームで、安価で多コア、おまけに旧世代の製品であるFXシリーズと比較するとかなり性能が向上したため、爆発的な人気が出ました。

Ryzen3/5/7シリーズがラインナップされていますが、intelと比較すると動作クロックが低めでシングルコア性能も低めですがその代わりマルチコア性能は高いです。

勘の良い人は名前とモデルナンバーを見て気が付いていると思いますが、グレードとしてはRyzen7=Core i7、Ryzen5=Core i5、Ryzen3=Core i3に相当しています。

i他にもビジネス向けのAMD Ryzen Proというシリーズがありますが、暗号化などのセキュリティ機能がアップされている以外の違いはありません。

好調だったRyzen5000シリーズですが、2021年末に発売されたIntelのAlderlakeに性能で逆転され、苦しい展開になっています。

 

Ryzen 5000 Series

 

 

Ryzen PRO 4000 Series

 

 

本来であればOEM専用で単体売りされないRyzen PRO 4000Gシリーズですが、限定量だけ公式にバルクで発売されました。

AMD公式の製品はすぐに売り切れましたが、並行輸入品は豊富に出回ったため、ラインナップとして挙げておきます。

Zen2コアにGPUが内蔵されたものです。

GPU無し版とのその他の違いはキャッシュの容量が少なくなっていること、動作速度がメモリの影響を受けにくくなっていること、PCI Express3.0であることです。

基本的に性能でGPU無しのRyzen3000シリーズより劣っている上に国内で発売された経緯から高いので、マニア向けの製品となっています。

GPUが取り付けられないベアボーンなどの特殊な用途向けです。

 

AMD Ryzen 3000 Series

 

※ Ryzen 5 1600AFは中身がZen+コアで一時期のみ流通し、終売になりました。

 

AMD Ryzen 2000 Series

 

AMD Ryzen 1000 Series

ソース:AMD Ryzen デスクトップ・プロセッサー

※ AMD Ryzenのキャッシュ容量はL3キャッシュの容量のみを掲載しています。

これまでIntelとAMDのCPUの仕様を確認してきました。

次のページではintelとAMDのそれぞれのCPUの性能を比較したいと思います。

続き:CPUの性能

 

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