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CivitAIがNSFWトグルを完全撤廃——「swimsuit」すら検索できない検閲プラットフォームに成り下がった件

更新日:

※ 2026年5月8日更新、CivitAIを利用していたところ、過去に保存していたリンクをたどると、CivitAI.redというNSFWコンテンツ専用のサイトが出来た模様です。トップページへのリンクはこちら

CivitAIを久々に開いたら、年齢確認トグルが消えていた。ログインしても同じ。右上にあったはずの目アイコン(PG/R/X/XXXを切り替えるUI)が跡形もなく消え、設定画面に残っているのは「Hide anime」「Hide furry」「Hide gore」「Hide political」という4つのチェックボックスだけだ。

そして検索欄に「swimsuits」と入力すると、こんなメッセージが返ってくる。

Content Policy Violation Your search contains inappropriate content that violates our community guidelines. Flagged terms: swimsuit

水着が不適切コンテンツ。真顔で言っている。

段階的な締め付けの末路

この状況は突然ではない。CivitAIは2025年春から段階的に規制を強化してきた。

2025年4月に新ポリシーを導入し、incest・自傷・おむつ等のカテゴリを禁止、NSFWアップロードにメタデータ必須化。同6月には実在人物の顔LoRAを全面禁止。7月にはStability AIの利用規約変更に追随してSDXL系の性的コンテンツ生成を制限。そして今回、NSFWコンテンツの閲覧切り替え機能そのものの撤廃に至った。

この「段階的締め付け」の構造は業界では既に周知のパターンだ。Visa/Mastercardによる決済業者圧力が根本原因であり、「Visaを受け入れる会社はいずれ同じ制限を加える」という指摘は2025年時点から繰り返されていた。CivitAIはその典型例をなぞった。

問題は、そのしわ寄せが「水着」「swimsuit」という単語にまで及んでいるという点だ。これはもはやコンテンツポリシーの話ではなく、検索フィルタの誤作動と言っていい。あるいは誤作動ではなく、意図的にそう設計したのかもしれない。どちらにせよ醜い。

また、NSFWというワード自体も検索できなくなっている。検索すると上で説明したように

Content Policy Violation Your search contains inappropriate content that violates our community guidelines..........

と表示されるありさまだ。

 

「family-friendly environment」という欺瞞

CivitAIが今回の検索ブロックで表示したメッセージには「Our family-friendly environment requires all searches to comply with our content policies.」とある。

家族向け環境。

LoRAが何百万点もあり、つい先月まで明示的な性的コンテンツが全公開されていたプラットフォームが、今日から「family-friendly」を自称している。この文脈的不整合をどう受け止めればいいのか。

答えは単純で、これはユーザーへのメッセージではなく、決済業者と投資家へのシグナルだ。「我々は規制に従順です」という対外的なポーズである。ユーザーの利便性は考慮の外に置かれている。

移住先は? 正直なところ

コミュニティでは代替プラットフォームの議論が起きているが、「NSFWなLoRAをダウンロードできる場所」という観点では、現状これといった完全代替は存在しない。

現実的な移行ルートとして名前が挙がっているのは以下の通り。

CivArchive + DiffusionArc:削除済みCivitAIモデルをモデル名・SHA256・旧URLで検索してHuggingFaceやDiffusionArc(旧CivitArc)への誘導を行うインデックスサービス。完全無料・アカウント不要。ただし「削除されたモデルを救出する」用途であり、新規モデルの発見には向かない。

HuggingFace:規約はあるがCivitAIより緩め。クリエイターが自主的に移行先として使い始めているが、検索性・コミュニティ性はCivitAIに遠く及ばない。

Pixiv/Fanbox:日本人クリエイターはこちらに移行しているケースが多い。ただし有料コンテンツが中心になる。

結局のところ、エコシステムが分散化している「途中」の状態であり、「ここ一択」という移住先が存在しないのが2026年5月時点の実態だ。CivitAIは規制が入っても依然としてNSFW LoRAの絶対数では最大のリポジトリであり、その事実が移行の足を引っ張っている。

ローカル運用が「正解」になった

今回の件で改めて明確になったのは、クラウドプラットフォームへの依存はリスクそのものだという事実だ。

決済業者の方針変更、投資家の要請、規制当局の動向——これらのいずれかが変わるたびに、プラットフォームのポリシーは変わる。ユーザーには一切の決定権がない。

対してローカル運用は違う。ComfyUIとRX 7900 XTXがあれば、誰かの「family-friendly environment」宣言とは無関係に動く。モデルはローカルに保存され、生成はオフラインで完結し、検索フィルタに「swimsuit」を弾かれることもない。

CivitAIの今回の動きは、ローカルファーストの哲学が正しかったことを、皮肉なかたちで証明した。

まとめ

  • CivitAIがNSFWトグルを完全撤廃、全ユーザー強制SFWモード化
  • 「swimsuit」が検索フィルタに引っかかる異常事態
  • 背景はVisa/Mastercardを中心とした決済業者圧力——2025年春から続く段階的締め付けの最終段階
  • 代替移住先はCivArchive・DiffusionArc・HuggingFaceが候補だが、完全代替は存在しない
  • ローカル運用の優位性が改めて際立つ結果となった

クラウドプラットフォームを信頼した者が負けた、という話である。

参考ソース

  • CivitAI – About Civitai’s current situation
    https://civitai.com/articles/15995/about-civitais-current-situation
  • CivitAI – Update on Stability AI Acceptable Use Policy Change
    https://civitai.com/articles/17499/update-on-stability-ai-acceptable-use-policy-change
  • CivitAI – NSFW CivitAI will be gone within 12-months
    https://civitai.com/articles/20464/nsfw-civitai-will-be-gone-within-12-months
  • Decrypt – Civitai Faces Angry Users After Banning Kinky Content From its AI Art Site (2025/05)
    https://decrypt.co/317460/civitais-users-angry-ban-kinky-content-ai-art
  • 404 Media – Civitai Ban of Real People Content Deals Major Blow to the Nonconsensual AI Porn Ecosystem (2025/06)
    https://www.404media.co/civitai-ban-of-real-people-content-deals-major-blow-to-the-nonconsensual-ai-porn-ecosystem/
  • somake.ai – Best Civitai Alternatives 2026: Free & NSFW Options
    https://www.somake.ai/blog/civitai-alternatives