AMDのCEOであるリサ・スー氏は、同社の最近の第3四半期決算説明会で、OpenAIとのパートナーシップと同様の規模の契約締結を希望する顧客が複数存在することを明らかにしました。
AMDはOpenAI以外にも、今後登場するInstinct AIチップに関連する企業との提携を検討している模様
AMDは、特にOpenAIとの最近の提携(1,000億ドルの収益を生み出すと予想されている)を受けて、主流のAI業界から大きな注目を集めているようです。
CEOのリサ・スー氏が明らかにしたところによると、AMDは同様の枠組みで契約を締結するために複数の顧客と交渉を進めているとのことですが、パートナーシップが具体的にどのように展開されるかは現時点では不明です。
この件に関して、AMDのCEOは次のように述べています。
Q: OpenAIとのパートナーシップは、当社の市場における地位にどのような影響を与えていますか?また、OpenAIへの顧客集中によるリスクはどの程度ありますか?
A: リサ・スーCEO:OpenAIとのパートナーシップは非常に重要であり、他のお客様からの関心とエンゲージメントを高めています。当社はOpenAIと同規模の顧客を複数獲得することを計画しており、顧客基盤を広げることで集中リスクを軽減していきます。
これはAMDの将来、特にInstinct AI製品ラインナップにとって非常に明るい兆候と言えるでしょう。
AMDはInstinct MI450のようなAIチップに注力しており、アーキテクチャの進化だけでなく、電力効率やラック規模の構成においても力を入れています。
AMDの幹部によるこれまでの発言から判断すると、Instinct MI450シリーズは同社のAI事業における重要な転換点となるようです。
この製品ラインナップはNVIDIAの製品との差を縮め、競合他社が採用しない理由をなくすものになるとされています。
AMDのCEOは、次世代AIチップが市場に投入される時期についても見解を示しました。
Instinct MI355シリーズは既に生産が本格化しており、2026年に向けて「力強い勢い」で生産拡大が続く見込みです。
同様に、Instinct MI450シリーズは来年下半期に市場投入される予定です。
MI450シリーズでは大幅な性能向上が期待されており、AMDのデータセンターおよびAI事業を主流市場へと押し上げるでしょう。
OpenAI以外のパートナー企業との広範な協業の可能性を考慮すると、業界における競争は大幅に激化すると予想されます。
解説:
OpenAIをはじめとした著名AI企業に高い評価を受けるAMD Instinctシリーズ
雲行きが怪しくなってきたAI
最近、AIバブルがはじけるのではないかとささやかれてきました。
一応現在のラックスケールのAIシステムはかなり先の分まで予約で埋まっています。
2026年中にNVIDIAのシステムが余るなどということはないと思います。
影響を受けるなら2027年からではないかと思います。
そういったことも考え併せて、AMDのInstinctが高い評価を受けるようになってきました。
これは、ROCmの完成度が上がっていることと、ROCmの更新頻度が上がっていることと無関係ではないと思います。
私がLinuxのROCm環境のセットアップに手をかけ始めたのがROCm5.5くらいからだったと思います。
結局5.5から予備対応で5.7から正式に対応しました。
その前のRDNA2の時代はROCm5.0から対応でしたが、対応するのに1年から1年半くらいかかりました。
RDNA3では約半年ほどです。
こんな風にどんどんバージョンアップが早くなり、どんどん対応開始するまでの期間が短くなっています。
独自の機能にも対応するようになり、それに伴って評価も上がっています。
現時点ではCDNAとRDNAに分かれていますが、UDNAからはAIサーバー向けのとモデルとアーキテクチャーが統合されますので、より一般のユーザーにも身近になっていくと思います。
AIバブルははじけるといわれていますが、AIそのものは生産性の向上に直結していますので、バブルがはじけた時が本当の産業としての実需の始まりだと私は考えています。
今のようにゴールドラッシュのような熱狂は収まると思いますが、地に足が付いた堅実な産業に代わると思いますし、少しばかり寂しいですが、地味で控えめで、誇大広告がないほうが安心はできるのではないでしょうか。