最近発売されたThreadripper 9000シリーズ・プロセッサーが様々なアプリケーションでベンチマークを取り始めているが、今度はThreadripper Pro 9995WXがGeekbenchで30,000点以上のスコアを記録した。
Threadripper Pro 9995WX、Geekbenchのマルチスレッドテストで30,170点の好成績、定価は12,000ドル以上
AMD Threadripperプロセッサーは、マルチスレッドCPUの性能に関して、チャートのトップに君臨してきた。
Threadripper Proシリーズは、そのフラッグシップ・チップが通常最高のコア数を提供し、より高いマルチコア・スコアを達成するのに役立つため、この分野で特に優位に立っている。
Ryzen Threadripper Pro 7995WXがZen 4ベースの最速ワークステーション・プロセッサーであるにもかかわらず、Geekbenchにおける現在の世界記録保持者は、33,962ポイントを獲得したインテルCore i7 13700Kであり、他のハイエンド・インテル・プロセッサーがそれに続いている。
Geekbenchは通常、マルチスレッド・テストではインテルCPUに有利だが、これはコア数の多いThreadripper CPUよりもマルチスレッド動作が速いという意味ではない。
それでも、Threadripper 7000シリーズがGeekbenchでトップ・パフォーマーであることは間違いない。
しかし、最近発売されたThreadripper 9000シリーズ、別名Shimada Peakがチャートに登場し、先代モデルと競い合っている。
それはThreadripper Pro 9995WXで、Geekbenchのマルチスレッド・テストで30,170ポイントを獲得し、Threadripper Pro 7995WXに挑戦した。
後者はチャート上では30,579がベストスコアだが、ウェブサイト上には複数の結果があるため、もっと低い可能性もある。Threadripper Pro 9995WXは、チャート上では先代と同等に見えるかもしれないが、理論的にはより高速だ。9995WXは96コアと192スレッドを搭載しており、これは7995WXと同じコア/スレッド構成であるにもかかわらず、最新のZen 5アーキテクチャとより高いクロック速度が9995WXの性能向上に貢献している。
Threadripper Pro 9995WXは、前モデルより300MHz高いブーストクロックを提供するが、同じ350W TDPで動作する。
シングルコアのスコアはまだ精彩を欠いているが、テストを重ねることで改善が期待できるだろう。
我々は最近、Ryzen Threadripper 9980XがPassMarkでThreadripper Pro 7995WXを破り、過去最高のスコアを達成したのを見た。
これはワークステーション・セグメントにおけるShimada Peakの優位性を示すもので、Geekbenchのスコアは最高ではないが、スコアは通常プラットフォームによって大きく異なることを念頭に置く必要がある。
現在、Threadripper Pro 9000 WXシリーズはエンタープライズ市場向けに販売されており、Ryzen Threadripper Pro 9995WXはPro Vantageに12,793ドルで掲載されたばかりだが、前モデルの9,999ドルと比べると少し高いように思える。この価格も10,000ドル前後まで下がるはずだが、時間がかかるかもしれない。
解説:
比較対象である肝心のThreadripper Pro 7995WXの結果がありませんがわたくしが調べたところ
- Single-Core Score 3028
- Multi-Core Score 28757
シングルはともかく、マルチはかなり頑張っていると思いまする
これでTDPも同等というのですから、結構な進化でしょう。
価格は12,793.88ドルですが、1ドル145円で日本円に直すと、1,885,113円であり、ちょっと一般のご家庭が気軽に購入できるようなものではないというのが理解していただけるのではないかと思います。
完全にワークステーション用CPUですね。
一般人やゲーマーにお勧めできないもう一つの点は350WというTDPですね。
GPUのTDPがどんどん上がる中、CPUに350WものTDPをつぎ込むのはちょっと勿体ないかなと思います。
そういう意味でも一般の人やゲーマーがこういったCPUを購入するのは完全に用途違いということになります。
例えば、80+Gold認証の電源が100%ロード時1300Wの電源だと約1494Wになるのでブレーカーが飛ぶ寸前ということになります。
日本は1ブレーカー当たりの省電力が1500Wと決まっています。
1コンセント当たりではありません。
1ブレーカーには普通、複数のコンセントがぶら下がっているのが普通なので、PCで1500Wギリギリまで使うとその他の機器はろくに使えなくなります。
2ブレーカーだと1500W*2となりますが、それだけ同じブレーカーにぶら下がっているコンセントが増えます。
普通、高額なPCを組んでいる方はゲーム機や高性能モニターなどその他の機器も持っているでしょう。
そういった方であればあるほど、構成はシビアになっていくと思います。
いくらお金があってもこの制限を超えるのは並大抵ではないです。
このクラスになると買えるか買えないかよりもどの性能に貴重な消費電力をつぎ込むのかという話になってくると思います。
AIによってGPU性能の重要性が高まる中、ワークステーション用のCPUとマザーボードに大電力をつぎ込むのはあまり一般的ではないのかなと思います。
まあ、そうはいってもロマンはありますが。