AIのマーケットリーダーであるエヌビディアは、最新の取り組みを通じて、コンシューマー向け「AI PC」セグメントへのグリップ拡大に取り組んでいる。
NVIDIAはAI PCセグメント専用のハンドルを設立: AIに特化した製品ラインアップを拡充か
AI PCの熱狂はとどまるところを知らないようだ。現時点では、ほとんどのPCハードウェアメーカーがすでにAI PC製品を発表しており、少しでもユーザーを引き付けようとAIのバンドワゴンに飛び乗っている。
NVIDIAも現在同じことを行っており、すでに正式に準備を始めている。
GPUの巨人であるエヌビディアは、AI性能をリードする自社チップを業界最高と宣言する最前線にすでに立っているが、同じことを伝えるためにソーシャルメディア・プラットフォームに専用チャンネルを設けるのは初めてのことだ。
「NVIDIA AI PC (@NVIDIA_AI_PC)」は、最新の開発を共有するために最近作成された、同社の最新のXアカウントである。
Hey there! 👋
Welcome to the new NVIDIA AI PC channel! 💻
Whether you are deep into AI or just a little curious, we’re here to explore the power of AI on your local PC.
Follow along for the latest news, tech, and AI inspiration. 🚀 pic.twitter.com/Fb4rlmMKLG
— NVIDIA AI PC (@NVIDIA_AI_PC) November 18, 2024
NVIDIAは、数ヶ月前に最新のXの投稿で共有したものをYouTubeで発表した 。
さらに、専用のページもすでに存在している。
現時点では、NVIDIAはAI性能を強化するRTX GPUについてしか語っていないが、近い将来、このような製品をさらに発表するかもしれない。
同社はすでにRTXプラットフォームを「Premium AI PC」プラットフォームと呼んでいるが、いずれは専用の「PC CPU」を開発し、ハードウェア面でも道を切り開こうとしていることが報道で分かっている。
NVIDIAは、RTX GPUで最大30倍高速なAIモデルトレーニング、モダンゲームで8倍高速なFPS、13倍高速な画像生成を約束している。ご存知のように、Meta、X、Googleなどのほとんどの大手企業は、NVIDIAのデータセンターGPUを導入しており、現在、多くの企業が最高のコンピューティング性能を実現するために最新のBlackwell B200 GPUの導入を開始している。
Lunar LakeやStrix Point APUといったAIワークロード専用チップをそれぞれ持つインテルやAMDに対抗するため、NVIDIAがメインストリームのPCユーザー向けに同じことをしようとするのは理にかなっている。
NVIDIAは、そのようなCPUやSoCのラインアップを持っていないが、近い将来、独自のものをデビューさせるかもしれない。
解説:
NVIDIA PC始動。
NVIDIAは最終製品には縁がないというイメージがありますが、実際のところXboxやPlay Stationなどのゲーム機のコンペにも参加しています。
※ コスト的な問題でAMDに負けて採用はされていません。
またアメリカでは全く売れませんでしたが、NVIDIA SHIELDという独自のゲーム機も出しています。
NVIDIAがこういったコンシュマー向けの最終製品で採用されたのは最近だと任天堂Switchのみです。
NVIDIAがStrix PointやLunar LakeのようなSoCを発売しようとするのは理にかなっていると元記事中にもありますが、最近はSoCの性能が上がりすぎて単体GPUのエントリー製品はすべて食われていますので、広くユーザー層をカバーしたければエントリー領域をカバーするSoCを出すのは悲願といってもよいのではないかと思います。
AMDはStrix Haloでミドルレンジ領域もSoCでカバーしようとしていますので、今まで全く手が付けられなかったSoCを販売できるのはNVIDIAにとってはかなり大きな出来事ではないでしょうか。
CPUのカスタムについてはAppleやAMD、Intelといった競合企業には対抗できないので、MediatekのDimensity 9400を使うのではないかとわたくしは考えていまする
こちらは最新のARM v9.2を使ったCoretex-905を搭載し、SME命令にも対応していますので、ほぼ唯一のPC向けクロスプラットフォームベンチマークであるGeekbench6.3でも非常に高いスコアが見込め競争力が高いです。
こうした要因に加えてもとから競争力の高いAIで一般消費者向けの製品を出すとしたらどうなるのか?
いずれにしてもかなり大きなインパクトを市場に残すのは間違いないでしょう。