自作PCユーザーがゲーム用PCの解説をします

自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

Intel CEO、パット・ゲルシンガーがLenovoに最初の18A Panther Lakeサンプルを手渡す

投稿日:

Intel のパット・ゲルシンガーCEOは、最先端の18Aプロセス・ノードを使用した次世代CPU「Panther Lake」の最初のサンプルをLenovoに引き渡した。

Intel の次世代Panther Lake CPUは準備が整い、最初の18Aクライアント製品がTech World 24でパット・ゲルシンガーCEOからレノボに引き渡された。

Lenovo Tech World 24のイベント中、Intel のパット・ゲルシンガーCEOはLenovoとのコラボレーションについて小さなスピーチを行い、最後にLenovoのボスに次世代CPU Panther Lakeのサンプルを手渡した。

Panther Lake CPUはイベント中に初登場し、18Aは健康状態が良く、ラボで素晴らしい結果を示しているというCEOの以前の発言を裏付けるように、シリコンは準備万端のようだ。

ステージを去る前にもうひとつだけ。私たちがMeteor Lake、Lunar Lake、そしてCore Ultra PCに取り組んでいたことはご存知でしょう。

そこで、最初のPanther Lakeのサンプルをお見せしたいと思います。これは、本日発表した素晴らしい成果をさらに発展させるために発表する、18Aにおける私たちの次世代製品です。

Intel CEO パット・ゲルシンガー

Panther Lakeについて簡単に説明すると、「Core Ultra 300」SKUにはCougar Cove PコアとSkymont Eコアが搭載され、搭載されるiGPUには、Battlemageの後継となるコードネーム「Celestial」と呼ばれるXe3という形で、3回目の主要なXeアーキテクチャのアップデートが行われるようだ。

これまでの噂に基づくと、Panther LakeのSoCの可能性は以下のようになる:

Intel モバイルCPUラインナップ:

CPU ファミリー Panther Lake Lunar Lake Arrow Lake Meteor Lake Raptor Lake Alder Lake
製造プロセス
(CPU Tile)
Intel 18A TSMC N3B TSMC N3B Intel 4 Intel 7 Intel 7
製造プロセス
(GPU Tile)
TSMC 3/2nm? TSMC N3B TSMC N4? TSMC 5nm Intel 7 Intel 7
CPU
アーキテクチャー
Hybrid Hybrid
(2種コア)
Hybrid
(3種コア)
Hybrid
(3種コア)
Hybrid
(2種コア)
Hybrid
(2種コア)
Pコア
アーキテクチャー
Cougar Cove Lion Cove Lion Cove Redwood Cove Raptor Cove Golden Cove
Eコア
アーキテクチャー
Skymont? N/A Skymont Crestmont Gracemont Gracemont
LP Eコア
アーキテクチャー
(SOC)
Skymont? Skymont Crestmont Crestmont N/A N/A
最高構成 6+8 (Hシリーズ) 4+4
(MXシリーズ)
6+8 (Hシリーズ)
2+8 (Uシリーズ)
6+8 (Hシリーズ)
2+8 (Uシリーズ)
6+8 (Hシリーズ)
8+16 (HXシリーズ)
6+8 (Hシリーズ)
8+8 (HXシリーズ)
最大コア数/
スレッド数
未定 8/8 14/14 14/20 14/20 14/20
AI NPU NPU5
(未定)
NPU4
(48 TOPS)
NPU3.5 (未定) NPU3
(11 TOPS)
NPU2
(7 TOPS)
NPU2
(7 TOPS)
計画された
ラインナップ
Core Ultra 300 Core Ultra 200V Core Ultra 200 Core Ultra 100 第13/14世代 第12世代
GPU
アーキテクチャー
Xe3-LPG (Celestial) Xe2-LPG (Battlemage) Xe-LPG+ (Alchemist) Xe-LPG (Alchemist) Iris Xe (Gen 12) Iris Xe (Gen 12)
Xe コア
(最大)
12 Xe3コア 8 Xe2コア 8 Xeコア 8 Xe コア 96 EU
(768 コア)
96 EU
(768 コア)
サポートメモリ 未定 LPDDR5X-8533 DDR5-5600
LPDDR5-7500
LPDDR5X-8533
DDR5-5600
LPDDR5-7400
LPDDR5X – 7400+
DDR5-5200
LPDDR5-5200
LPDDR5-6400
DDR5-4800
LPDDR5-5200
LPDDR5X-4267
メモリ容量
(最大)
未定 32 GB 128 GB 96 GB 64 GB 64 GB
Thunderbolt
ポート数
未定 未定 未定 4 (TB4) 4 (TB4) 4 (TB4)
対応WiFi 未定 WiFi 7 未定 WiFi 6E WiFi 6E WiFi 6E
TDP 未定 17-30W 未定 7W-45W 15-55W 15-55W
発売時期 2025H2 2024H2 2024H2 2023H2 2023H1 2022H1

ソース:wccftech – Intel CEO, Pat Gelsinger, Hands Over The First 18A Panther Lake Sample To Lenovo

 

 

 

 

解説:

Intelの今後を占うIntel18Aに問題がないことをアピール

イベントにおいて引き渡しが行われたということなので、Intel18Aに問題がないことをアピールしたかったのでしょう。

しかし、残念ながら、Intel18AはTSMC2nmとほぼ同時期になってしまいましたので、次の勝負はTSMC A14 vs Intel 14Aということになるのでしょう。

TSMCはここのところプロセスの更新間隔が広がっていますので、水面下ではIntel 14Aの受注が進んでいる可能性はあると思います。

そのあたり、最新の受注状況は確認していませんので、今のところどうなのかは不明です。

また、リークでもIntel 14Aの情報はまだ出てきていません。

 

Intel vs TSMCにおいて、仮にIntelがリードを広げたとしても残念ながら昔のような独走態勢にはなりません。

理由は過去の記事ですでに書きましたが、EUV世代以降の投資はIntel一社単独ではペイしないからです。

IntelのFabが世界一に返り咲いたとしても、もう製造プロセスの独占はできないということです。

こうしたことを考えるとFabの製造競争においてIntelのイメージが強くついているFab事業は本体から切り離し、分社化して大手ファブレス企業の投資を積極的に受け、TSMCの後塵を拝するような状況になったとしても一定の受注が受けられるようにすべきかなと思います。

一時期Intel 18AはBroadcomの検査に合格できなかったという話が上がっていました。

内製品ならば、歩留まりが水準に達していなくとも見切り発車することは可能だと思います。

株価に大きな影響を与えるようなニュースはなかなか出てこないものです。

歩留まりが怪しいという話もBroadcomからチップの生産の委託を受けていたから表に出た話でそうでなかったらIntel18Aは絶好調という話しか出てこなかったと思います。

他社から委託を受けるというのはそういうことでもあります。

さて、Intel18Aは無事に予定通り量産までこぎつけるでしょうか?

半年でも遅れたら致命的な結果になるのは皆さんよくご存じだと思います。

 

 

 

 

 

 

  • B!