PlayStation 5 Proには、タイミングを含むいくつかの理由により、AIを搭載したフレーム生成技術が搭載されていない。
Digital Foundryの技術専門家はポッドキャストで、PlayStation 5 ProにAIフレーム生成技術が搭載されていないことについて、NVIDIA DLSS 3 Frame Generationのような技術が登場する前にソニーがPlayStation 5 Proに搭載するチップの開発に着手したため、タイミング的に搭載されなかった可能性が高いとコメントした。
加えて、機械学習ハードウェアを搭載していても、それ自体ではあまり意味がないかもしれない。
例えば、機械学習はNVIDIAフレーム生成技術を非常に優れたものにしている要素の1つに過ぎないからだ。
また、パフォーマンスも画質ほど重要視されていなかったため、画質を向上させるためのアップスケーリングがより優先されたのだろう。
最後に、フレーム生成技術が必要であれば、AMD FSR 3フレーム生成はPSSRとの組み合わせで大いに機能するだろう。
しかし、ひとつだけ確かなことがある。PlayStation 5 Proの機械学習ハードウェアは最初の一歩に過ぎず、ソニーのAI研究のキッカケになることは間違いない。
それでも、PlayStation 4 Proのチェッカーボード・レンダリングで起こったことを踏まえれば、時間の経過とともにより良くなっていく素晴らしい出発点である。
将来のゲームは、AIを搭載したPlayStation Spectral Super Resolutionアップスケーラーを中心に構築され、現在のゲームよりもはるかに多くの恩恵を受けることになるだろう。
PlayStation 5 Proは全世界で11月7日に発売されます。
解説:
私はPSSRには「フレーム生成が含まれていない可能性が高い」と過去に発言しましたので、「搭載されていたらどうしよう」とドキドキしていたのですが、搭載されていないみたいですね。
ただし、AMDのFSR3を移植することは可能だと思います。
そういうことは元記事にも触れられています。
AMDやRadeonをGeforceと比べてdisる人は結構いるのですが、PS5になると途端にその声がなくなって、PSSRのほうがDLSS3(フレーム生成あり)よりもあたかも優れているような印象を受けるのでこの際はっきり書いておきますが、残念なながらAI技術をゲームに取り入れることに関してはRadeonよりもGeofrceのほうが進んでおり、それはRadeonをベースにしているPS5にしても同様です。
ソニーが独自のアップスケーラーであるPSSRを搭載してもDLSS3の方が機能的には優れているでしょう。
※ オーバーヘッドや品質、応答性で優れているのかどうかは同じ環境で比較するのが難しいので断言はしません。しませんが、DLSS3の方が優れている可能性が高いと思います。
PSSRは優れた技術だと思いますが、世界一ではないので、勘違いしないようにしてください。
DLSS3のほうがフレーム生成があり、キチンとAIアクセラレーターを活用している分軽いですし、優れています。
残念ながらNVIDIAのGPUは据え置きのゲーム機には搭載されていませんので、比較はできませんし、携帯機であるSwitch2は発売された後でもあまりにも性能が違いすぎて比較するのは難しいでしょう。
今後、Blackwell世代で新しいAI技術をゲームに取り入れてくれば、またRadeon系のGPUを採用している製品との差が開くとおもいますが、これは仕方ないことでしょうね。
今はNVIDIAが圧倒的に強いのでなるべくそのが開かないことを祈るしかありません。