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AMDの最新デスクトップCPU Ryzen 9 5900XT & Ryzen 7 5800XT AM4が7月31日に登場

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AMDは、Zen 3アーキテクチャを採用したAM4ソケット向け新CPU「Ryzen 9 5900XT」および「Ryzen 7 5700XT」を今月末に発表する。

AMDの次期AM4 CPU、Ryzen 9 5900XTとRyzen 7 5700XTは、Ryzen 9000 CPUと並んでデビューするが、長年AM4プラットフォーム用である。

AMDのZen 5の発表はCPUセグメントに関するものだけでなく、AM4の長寿命化に貢献する2つの新しいAM4 SKUも発表された。

これらのSKUは、前モデルよりもコア数とクロック速度が向上し、パンチが効いている。これらのCPUは、Ryzen 9000「Zen 5」デスクトップCPUと同じ7月31日に発売される予定だが、AM5プラットフォーム向けではなく、AM4プラットフォーム向けとなる。

B&H Photo Videoなどの小売店では、すでにこの新しいAM4 CPUの掲載を開始しており、7月31日から予約注文が開始される。

スペック面では、AMD Ryzen 9 5900XTはZen 3コア・アーキテクチャに基づく16コア32スレッドを搭載している。

コアに加え、72MBのキャッシュと最大4.8GHzのクロック速度を備え、TDPは105Wに設計されている。

これに加え、Ryzen 7 5800XTは8コア、16スレッド、36MBのキャッシュを備え、公称クロック速度は+100MHzの4.8GHzに向上している。

このチップのTDPも105Wとなっている。

おまけに、新SKUには象徴的なWraith Prismクーラーも付属する。これらのバリエーションにより、AMDはAM4プラットフォームにもう少し長くこだわりたいと考えていることは確かで、古いAM4マザーボードが手元にあり、新しいものを試したいと考えているPCビルダーにとっては素晴らしいことであり、古いソケットの大規模な消費者ベースを考慮すると、AMDによる適切な動きである。

性能面では、AMD Ryzen 9 5900XTとRyzen 7 5800XTのCPUは、Core i7-13700KやCore i5-13600KFといったインテルの第13世代CPU(AMDの公式ベンチマークによる)に対して十分な性能を発揮する。

発売日が決定した現在、新モデルの価格に関する詳細はまだ確定していないが、PC-Canadaではこれらのチップをそれぞれ366.99カナダドル(266.47米ドル)と514.99カナダドル(374.92米ドル)としている。

AMDのAM4プラットフォームはすでに7年が経過しており、同社はAM5プラットフォームの2027年以上の長寿命化計画をすでにコミットしている。

ソース:wccftech – AMD’s Latest Ryzen 9 5900XT & Ryzen 7 5800XT AM4 Desktop CPUs Debut on 31st July

 

 

 

 

解説:

まだ続くAM4

某AIBの日本広報の担当の方の発言で、IntelよりもAMDのほうがマザーボードを高品質に作っているという話がありましたが、確かにこれだけ長く使えたら高品質に作るかもなあと思います。

例えば某社のX370マザーボード上位モデルは2017年2月23日に発表されましたが、最新のBIOSは2023年8月に公開されており、2024年1月に最新ベータ版の公開がされています。

BIOSの供給は現在も続いていると考えてよいでしょう。

つまり7年前のモデルがいまだに現役なわけです。

このくらい長寿命ならば、高品質に作らないとやはり途中で故障する個体が増えていくわけで、さもありなんと思います。

Intelは現在ファクトリーOCのし過ぎで不具合に苦しんでいますが、2世代に一度ソケットが変更になってすぐに使えなくなるというサイクルが本当に正しいのかどうかはよく考えるべきだと思います。

Intelプラットフォームのやり方を否定する気はありませんが、現在抱えている問題の一端はソケットの寿命が短いことも関係しているのではないかと思います。

当然ですが、ソケットの寿命が長いと開発された時の基準でTDPが設定されるわけで、OCできるリミットも低くなります。

長く使いますから作りも堅牢になり、安定性も増します。。

反面新しい技術、特にThunderboltやUSBなどの外部ポートへの対応は甘くなります。

こちらはトレードオフでしょう。

昔と比較するとCPUは目もくらむような速さになりました。

最新GPUと組み合わせても十分な性能を引き出すことができるでしょう。

プロダクトサイクルが短いことにもメリットはありますのでここではどちらが上とは言いませんが、今回のIntel CPUも不具合もソケットのプロダクトサイクルがもっと長ければ起こりえなかったトラブルではないかと思います。

それを踏まえた上で、長く使えるAMDのプラットフォームと2世代1サイクルのIntelプラットフォーム、どちらが自分に向いているのかを今一度考えてほしいところです。

X370であってもBIOSの更新が続いていればRyzen 7 5700X3Dや今回、発売されるRyzen 9 5900XTにもきちんと対応していることを考えるととても驚異的なことだと思いますし、ユーザーにとってはうれしいことなのではないでしょうか?

 

 

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