TinyCorp社は、最近AIベンチャーで話題になった会社だが、ファームウェアの制約を目の当たりにしたため、最終的にAMDと決別し、現在はNVIDIAとIntelのハードウェアを利用している。
TinyCorpは、AMDのGPUファームウェア・ライブラリで直面した問題について最終的にあきらめ、より良い代替案を探すことにした。
我々は最近、TinyCorpがTinyBoxと呼ばれる “AIパッケージ “を開発していることを報告した。
TinyBoxはAMDのRadeon RX 7900 XTを6基搭載しており、AIワークロードのためのコンシューマーGPUの使用を正常化する試みである。
同社は、TinyBox AIソリューションが魅力的な価格で提供されたため、市場から大きな関心を集めたが、残念ながら、オンボードGPUのファームウェアで複数の問題に遭遇し、開発が中断してしまった。
AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)がこの問題に介入したにもかかわらず、TinyBoxはあきらめたようで、最新のアップデートで陣営を変える可能性があることが明らかになった。
https://twitter.com/__tinygrad__/status/1770151484363354195?ref_src=twsrc%5Etfw
この問題はTinyCorpにとって重大なもので、同社自身が強調しているように、同社によれば、彼らはAMDに何度も連絡を取ったが、満足のいく回答は得られず、Team Redがオープンソース化を「躊躇している」と主張している。
TinyCorpは、AMDのGPUファームウェアは “複雑で、文書化されておらず、クローズドソースで、署名されており、我々のハードウェアにはない苦労がある “と述べている。
彼らは、インテルのソリューション、おそらくインテルArc A770を選ぶか、チームグリーンの方がソフトウェアサポートが充実していると考えているため、NVIDIAのGeForce RTX 4090を6基採用する方向で動いている。
https://twitter.com/__tinygrad__/status/1770155923211997403?ref_src=twsrc%5Etfw
TinyCorpのTinyBoxプロジェクトはまさに唯一無二のソリューションであるため、AMDのGPUファームウェア・ライブラリに対するTinyCorpのフラストレーションは正当化される。
さらに、コミュニティ・サポートに対するAMDの取り組みにも疑問が生じるが、より広い視野で見れば、3000億ドル規模の企業が、AIの試みのために長年の仕事を単純にオープンソース化することはできない。
しかし、Team RedはTinyCorpと協力してTinyBoxを実現させるべきである。
ソース:wccftech – TinyCorp Ditches AMD For Its TinyBox AI Package, Opts For NVIDIA or Intel Options
解説:
TinyCorpのAI製品TinyBoxはそのコスパの高さから6基のRadeon RX7900XTを採用していたわけですが、残念ながらファームウェアに解決できない問題があったため、ARC A770かRTX4090に変更する方針になったようです。
AMDはGPUのファームウェアをオープンソースにすることに抵抗があったようで、結局話がこじれてしまったようですね。
RTX4090を採用するとなればますます市場からRTX4090、次世代のRTX5090が枯渇することになりそうです。
もっともRDNA4のNavi41/42はキャンセルされるという噂ですから、このような話が上がるのも今だけで、RTX4090、5090が採用されることは規定路線だったのではないかなあとわたくしは感じてしまいます。
ゲーム用のフラッグシップを捨てることによって思ったより大きな損失になるということにならなければよいなと個人的には思います。
どちらにしてもMI400のほうがビッグビジネスになると思いますのでRDNA4のフラッグシップを切り捨てるという判断は妥当だと思います。
しかし、当然そこに穴をあければゲーム事業にとってはダメージになるわけで、致命傷にならなければよいなと思います。
Battlemateの性能向上率によってはかなり痛い結果になるかもしれないと個人的には思っています。