AMDはAM5プラットフォーム向けにPhoenixとPhoenix 2の両方のAPUを使用する。
AMDの次期デスクトップ向けRyzen 8000Gシリーズ・アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニット(APU)に関する最初の詳細がリークされた。
それによると、AMDはZen 4コアをベースにした高性能なPhoenixプロセッサーと、Zen 4コアとZen 4cコアを搭載したコンパクトなPhoenix 2シリコンの両方を採用するようだ。
HKEPCからリークされた情報によると、AMDはミッドレンジおよびエントリーレベルのデスクトップ向けに少なくとも4つのRyzen 8000G APUを提供するようだ。
AGESA Combo AM5 PI 1.1.0.0ファームウェアのデータによると、AMDの次世代デスクトップAPUには、Ryzen 3 8300G、Ryzen 5 8500G、Ryzen 5 8600G、Ryzen 7 8700Gの4モデルが含まれる。
この情報は非公式ソースからのものであることに留意してください。
モデル | シリコン | x86 コア構成 | GPU | GPU構成 | TDP |
Ryzen 7 8700G | Phoenix | 8C/16T Zen 4 ×8 |
Radeon 780M | 12 CU 768 SP | 65W |
Ryzen 5 8600G | Phoenix | 6C/12T Zen 4 ×6 |
Radeon 760M | 8 CU 512 SP | 65W |
Ryzen 5 8500G | Phoenix 2 | 6C/12T Zen 4 ×2 + Zen 4c ×4 |
Radeon 740M | 3 CU 256 SP | 65W |
Ryzen 3 8300G | Phoenix 2 | 4C/8T Zen 4 ×1+ Zen 4c ×3 |
Radeon 740M | 4 CU 256 SP | 65W |
Ryzen 3 8300GとRyzen 5 8500Gは、AMDのPhoenix 2シリコンを採用し、最大6コアとRadeon 740Mグラフィックスを搭載するのに対し、Ryzen 5 8600GとRyzen 7 8700Gは、より高価なPhoenixを採用し、最大8コアのZen 4コアとRadeon 780Mグラフィックスを搭載すると予想されている。
後者は当然、汎用コンピューティングとグラフィックスの両方でより高い性能を提供する。
さらに、Phoenixには機械学習ワークロード用のRyzen AIアクセラレータが統合されている。
AMDのRyzen 8000Gの発売時期について、内部関係者はHKEPCに対し、AMDはまだ発売スケジュールを確定しておらず、パートナーにも伝えていないと語ったという。
現時点では、AMDは次世代デスクトップAPUを今年後半か、あるいは2024年の早い時期にリリースする可能性が示唆されている。
AMDがCESで新製品を発表する傾向があることを考慮すると、新しいRyzen 8000Gは2024年初頭に正式に発表される可能性が高い。
AMDが今年、新型AM5 APUのリリースを計画しているのであれば、そのパートナーはRyzen 8000Gのサンプルを大量に用意することになるため、このシナリオは論理的に見える。
ソース:Tom’s – Alleged Ryzen 8000G APU Details Leak: Zen 4, Zen 4c, and RDNA 3
解説:
え?またRyzen8000Gにするの?
初代Ryzenの時代からAPUは一世代遅れのアーキテクチャーとなっていました。
例えばRyzen2000シリーズならば、2700XはZen+でも2400GはZenでした。
しかし、それではわかりにくいので、Ryzen5000シリーズでは元に戻りましたが、また一世代遅れになるようです。
何ともわかりにくいです。
今までの命名規則からすると、Phoenix Pointは7700Gだと思っていたのですが、8700Gになるようです。
一世代遅らせたり戻したり非常にわかりにくいので、7750Gとか7705Gとかにしてほしいところです。
いっそモバイルと同じ命名規則にするとか何かやりようがあると思います。
Intelも今後、モバイルでは複数のアーキテクチャーがオーバーラップするので非常にわかりにくくなると思いますが、AMDもなかなか混乱する命名規則ですねえ。
特にモバイルとデスクトップでも違うというのはどうにかならないのでしょうか。