AMD Threadripper 7000、5000シリーズから1年半後に発売へ
Wccftechによると、AMDは新Threadripperシリーズの発売日を決定した。
以前リークされたマーケティング資料によると、AMDは今秋に次世代Threadripperシリーズを発表する予定だという。
結局のところ、正式な発売日は10月19日に予定されており、それほど長く待つ必要はないだろう。
この情報は、様々なボード・パートナーとの緊密な関係から発売日の予測に優れた実績を持つWccftechからのものだ。
TRX50チップセットを利用したOEMおよびDIYマザーボード設計に基づくさまざまなシステムを提供するOEMおよびSI(システム・インテグレーター)をターゲットとする予定です。
このチップセットは、ThreadripperのベースとなっているEPYC 9004「Genoa」シリーズに由来するものと予想される。
このチップセットは、最大96個のZen4コア、最大128本のPCIe Gen5レーン、DDR5互換性をサポートします。
リークされたスライドによると、AMDは次期シリーズが20%の性能向上を実現し、実際に96コアを搭載すると主張している。
リーク情報ではすでに96コアのThreadripper 7995WXが紹介されているため、これはまったく驚くべきことではない。
このリリースは、ハイエンド・デスクトップ(HEDT)市場において過去最高のコア数を特徴とするだけでなく、クロック速度5.1GHzという最速のThreadripper CPUを誇ることが期待されている。
これを実現するため、AMDは新しいStorm PeakプラットフォームでTDPを280W(Zen3)から350Wに引き上げる必要があった。
DIY市場への投入はやや限定的なものになると予想されるが、AMDはゲーム・コミュニティよりもハイエンド・ワークステーションに主眼を置いていることを明らかにしている。
ゲーマー向けには、AMDはRaphaelシリーズを提供しており、Ryzen 9 7950X3DとRyzen 7 7800X3Dが最も高性能なゲーミングCPUとしてリードしている。
Threadripper 7000の発売により、AMDはコンシューマー向け、HEDT向け、データセンター向けの製品ライン全体でDDR5とPCIe Gen5標準を採用し、ポートフォリオを合理化することになる。
噂のAMD Ryzen Threadripperシリーズ
コア数/ スレッド数 |
ベース クロック |
ターボ クロック |
TDP | 希望小売価格 | |
AMD Ryzen Threadripper PRO 7000 “Storm Peak” Zen4 [128 PCIe 5.0 Lanes, 8x DDR5 Memory] | |||||
TR PRO 7995WX |
96C/192T | 不明 | 5.1 GHz | 350W | 不明 |
TR PRO 7985WX |
64C/128T | 不明 | 不明 | 350W | 不明 |
TR PRO 7975WX |
32C/64T | 4.0 GHz | 不明 | 350W | 不明 |
TR PRO 7955WX |
16C/32T | 4.5 GHz | 5.1 GHz | 350W | 不明 |
TR PRO 7945WX |
12C/24T | 不明 | 不明 | 350W | 不明 |
AMD Ryzen Threadripper PRO 5000 “Chagall” Zen3 [128 PCIe 4.0 Lanes, 8x DDR4 Memory] | |||||
TR PRO 5995WX |
64C/128T | 2.7 GHz | 4.5 GHz | 280W | $6,499 |
TR PRO 5975WX |
32C/64T | 3.6 GHz | 4.5 GHz | 280W | $3,299 |
TR PRO 5965WX |
24C/48T | 3.8 GHz | 4.5 GHz | 280W | $2,399 |
TR PRO 5955WX |
16C/32T | 4.0 GHz | 4.5 GHz | 280W | OEM |
TR PRO 5945WX |
12C/24T | 4.1 GHz | 4.5 GHz | 280W | OEM |
解説:
Threadripper7000シリーズが10/19に発売予定
ついにZen4ベースのThreadripper7000シリーズの発売予定日が出ました。
1世代前のモデルThreadripper5000シリーズはコロナ下のロックダウンや半導体不足の影響で自作のリテール版が出ませんでしたが、今世代のThreadripperは発売されるようですね。
ただ、話題に上っているPRO版の価格は非常に高価な印象があります。
Threadripper7000シリーズはフラッグシップが96コア192スレッドに強化されます。
Threadripper3000シリーズから始まった最高64コア128スレッドの壁を破り、久しぶりにコア数とスレッド数が更新されます。
円安の影響もあって、とても一般人には手が届かない価格になると思われます。
恐らく、正式に販売されるとしたら、国内価格は100万円以上、120万円前後になるのではないかと思います。
それでもフラッグシップがあることによるイメージと言うのは変わるところがあると思いますので、発売する意義はあると思います。
演算性能は要らないけど、Threadripperの持つI/O性能は欲しいという方向けには12C/24Tの7945WXや16C32Tの16C32Tも7955WXもラインナップされているのはうれしいところです。