NFT値は2021/22年のブル・ランでピークに達した。
自称暗号ギャンブルサイトdappGamblが、Non-Fungible Tokens（NFTs）市場の現状に関する調査結果を発表した。
そのデータから、これらのデジタル資産の95％が現在「無価値」であることが明らかになった。
NFTへの関心とその評価は、暗号通貨ブームを背景にしたパチンコのようなものだった。
おそらくバブル期には究極のハイリスク・ハイリターンの暗号投資であり、2021年8月の月間取引高は約28億ドルに上った。
一部のNFTコレクションが華々しく上昇したことで、NFTは一部の暗号ポートフォリオの中で「主役」だったと情報筋は断言している。
しかし、最大の暗号通貨が立派な評価を維持している一方で、NFTの評価ははるかに激しく暴落している。
NFTの取引について共有された最新の数字によると、1週間の取引量はわずか8000万ドルに過ぎない。
dappGamblはNFTスキャンからNFTデータを入手し、73,257のNFTコレクションを分析した後、グラフと結論を導き出しました。最もニュース性の高い結論は見出しにある通り、大多数のNFTは現在 “無価値 “であるというものです。
無価値とは、市場価値がゼロETH（現在1ETH＝1,600円）のNFTコレクションを指す。
69,795のNFTコレクションがこの残念な状況にあり、その所有者も同様です。
NFT市場の状況をさらに分析した結果、全NFTコレクションの79％に売れ残りのトークンがあることが判明した。
さらに、現時点ではNFTの創造と需要の間に「著しい不均衡」がある。
明確なユースケース、説得力のある物語、真の芸術的価値」の欠如が、新しいコレクションや確立されたコレクションを投資家にとって魅力のないものにしている買い手市場である、とdappGamblの調査は示唆している。
調査データによると、現在NFTの41%は5ドルから100ドルの間で取引されており、6,000ドル以上の評価を得ているのはわずか1%である。
しかし、状況は「チケット価格」が示すよりもさらに悪いかもしれない。
例えば、あるNFTのコレクションは1,300万ドル以上のフロアプライスをつけている。
dappGamblは、このコレクションの問題は、そのすべての時間の売上がわずか18ドルに集計されたことであると指摘している。
この新しい研究では、NFTの生成が環境に与える影響についても調査している。
NFTの鋳造はブロックチェーン技術に依存しているため、ETHやBTCの採掘に関連するような恐ろしい消費電力の数値が伴う。
この調査で最も驚かされた数値のひとつは、所有者や市場シェアが明らかでない195,699のNFTコレクションが造幣に27,789,258kWhを必要とし、その結果、約16,243トンのCO2が排出されたというものです。
dappGamblが明らかにしたほとんど容赦なく暗い調査結果にもかかわらず、同社は「NFTはまだ我々の未来に居場所がある」と見解を示しています。
現在のNFT不況下では、NFTは歴史的な関連性があるか、真の芸術であるか、真の実用性を提供する必要がある。もちろん、いずれの要素も意見や解釈の余地はあるが、2021年半ばの何でもありの時代よりは良い枠組みを示している。
ソース：Tom’s Hardware – NFT Hype Collapse Means 95% of The Digital Assets Are Now ‘Worthless’
解説：
NFTとは非代替性トークンのことで、要するに唯一無二の存在であることを証明するものです。
改ざん不可能であるというブロックチェーンの特性を利用して作成されたものですが、残念ながら仮想通貨界隈に集う謎の紳士の手に渡ってしまったため、元から疑わしいものに使われてしまい、結果、NFTの信用そのものが損なわれてしまったという、信用できないものが改ざん不可能な技術を手に入れても結局は信用できないという教訓を残しただけのものになってしまいました。
他人の作ったゲームを自分が作ったものとして公開したり、ロクなことはありませんでした。
結局、最初の登録段階できちんと認証したり評価したりできなければ、全体の信用が揺らいでしまうということです。
大事に育てればネットの世界を一変させる可能性を秘めていしたと思いますが、もう今の形でNFTが復活する目は無いと思います。
ブロックチェーンはいわゆる「改ざん不可能な台帳」ですが、台帳だけあっても中身がなければ意味が無いということです。
「台帳」というものは台帳で管理する「何か」のために作られるものですが、「台帳」があるから何かを使ってみうと言う発想では必要に迫られていませんので、流行ることは無いです。
例えばゲーム制作会社はコストをかけてまでNFTで唯一性を証明する必要はありません。
なぜならば、多国籍に渡って法務を手掛けてきた実績やノウハウがあるからです。
NFTが活用されるようになるにはブロックチェーンを使ったデジタル通貨が利用されることが当たり前になり、NFTを扱えるデバイスがもっと多く増えてからになると思います。
そのころには名前も変わって認証を行う組織が誕生し、登録には多額の(もしくはいくばくかの)お金が必要になっていることと思います。
理由は実在性を立証するのにはコストがかかるからです。
仮想通貨はあまりに詐欺使われて過ぎてもう社会からの信用は失墜していると思います。
ブロックチェーンの技術が広く一般に使われるのは仕切り直し手全く別の存在として再利用されるのを待つしかないと私は感じています。
記事中にもありますが、無駄なエネルギーを消費するのも欠点の一つでしょう。