AMD Ryzen 8000(Zen5)はすでにテストされている
BenchLeaksは、Zen5アーキテクチャに属すると思われる新しいCPUファミリーIDを持つ未発表のAMDプロセッサを搭載した2つのエントリを発見しました。
その結果が本物かどうかは不明ですが、両プロセッサの完全なOPN(AMD製品番号)は同じ「00-000001290-11_N」であることがはっきりとわかります。
これまでのところ、このような番号を持つRyzen CPUはなく、最新の既知のSKUはPhoenix(Ryzen 7040HS)である。
ただし、注目すべきはOPN番号ではなく、26のFamily IDである。25(19H)はZen3やZen4アーキテクチャに使われ、Family 24(18H)にはZen2、Zen+、Zenが含まれていた。
26というIDはこれまで使われておらず、新しいアーキテクチャであることを強く示唆している。
どちらのスコアも分散コンピューティングプラットフォーム、すなわちeinstein@homeとLHC@homeで発見され、同じOPNコードを搭載しています。
このCPUは、8コア16スレッドの構成になっているようです。
一方のシステムでは、Radeon RX 7900 GPUが検出され、もう一方のエントリでは、未発表のRadeon Graphicsコプロセッサーが検出されています。
次世代AMDアーキテクチャのエンジニアリング・サンプルがこのようなプラットフォームで見られるのはこれが初めてではないので、AMDの誰かがあらゆる種類のベンチマークで初期シリコンの能力をテストしていることは明らかです。
幸運なことに、このようなテストの痕跡を残しているプラットフォームもあります。
解説:
ついにZen5の情報が出始める
遂にベンチマークなどでZen5の情報が出始めました。
今回は分散コンピューティングで検出されいますので、具体的にどのような性能であるのかを測るのは非常に難しいですが、システムがどのようにZen5のエンジニアリングサンプルを検出しているのかだけは確認することができます。
CPUはFamily 26,Model 64,Stteping 0が確認できます。
GPUはRadeon RX7900 GREとRadeon Graphicsとなっています。
恐らくRadeon Graphicsの方は内蔵GPUだと思います。
コア数が16となっているので、Zen4から搭載されているIODに搭載されている小さなRadeon Graphicsでしょう。
一方でキャッシュは1024KB=1MBなので正常に検出されてない可能性があります。
何れにしても既にサンプルを使ってテストする段階にあることは確実で1年以内に出る可能性が非常に高いと言えると思います。
Zen5からハイブリッドになると言われており、Zen4C、Zen5Cと言う高効率用のコアも存在することは確定していますので、ハイブリッドの採用が1世代遅れたのはやはりTSMC4nmで製造されるのではないかと言われていることが関係しているのでしょうか。
このままいくとZen5とMeteorLake、ArrowLakeが激突する可能性が高いと思いますが、ハイブリッド無しでこれらのCPUと戦うのはちょっと厳しいと思います。