NVIDIAの次世代Titanと呼ばれるGeForce RTX 4090 Tiグラフィックスカードの写真が再び公開されました。今回は、このカードが採用すると予想される、めちゃくちゃ巨大なクアッドスロットクーラーを見ることができる。
NVIDIAのGeForce RTX 4090 Ti「次世代Titan」は、これまでで最大のFounders Editionクーラーを搭載へ
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti(次世代Titan)は、同じリーカーによってしばらく前に写真が公開されているが、MEGAsizeGPUは、フラッグシップのAda Lovelace搭載デザインの状況を伝えるべきカードの新しい写真をいくつか入手しているようだ。
新しい写真に基づいて、私たちは、少なくとも2つのスロットの幅を測定するように巨大な排気グリルを垣間見ることができます。
この巨大な開口部によって、NVIDIAは、I/Oポートを、これまでのカードで見られた標準的な水平方向ではなく、垂直方向に横に移動させました。
これは、これまでのFounders Editionクーラーの中で最大のデザインで、高さは4スロット、I/Oブラケットには、このカードが699-1G137 SKUまたはPG137であることが明確に記載されています。
これは、この特定のグラフィックスカードで使用された特定のボードSKUです。以前の画像では、このカードは、PCBがヒートシンクの下ではなく、PCBの側面に取り付けられている非常にユニークなヒートシンクのレイアウトを採用しようとしていることがわかりました。
さて、このカードについてですが、これがプロトタイプなのか、それともリテール向けに発売される実際のカードなのか、はっきりとしたことは言えません。
以前の噂では、確かにGeForce RTX 4090 Tiまたは次世代Titanと銘打たれるフラッグシップのAda仕様が指摘されていましたが、現在のところ、NVIDIAから公式にそのような計画があるわけではありません。
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti / Titan Adaグラフィックスカードとされるもののスペック
Kopite7kimiによると、Ada Lovelace GPUアーキテクチャを採用した次世代NVIDIA GeForce RTX 4090 TiまたはTitanグラフィックスカードは、AD102-450-A1 GPUを搭載し、18176 CUDAコアに142 SMをロックする予定だったそうです。
384bitのバスインターフェイスで動作する48GBのGDDR6Xメモリを搭載するとされていた。
RTX 4090が2.8~2.9GHzのブースト周波数を軽々と達成し、TITANも同様であることを考えると、このカードは純正クロックでも100TFLOPsの壁を突破しているはずである。
このカードは、上位の24Gbps GDDR6Xメモリモジュールを利用し、GPUに最大1.152TB/sのVRAM帯域を提供するという。
これは、21Gbpsのメモリダイを搭載する既存のフラッグシップRTX 4090と比較して、14%もメモリ帯域が向上していることになる。
消費電力については、新NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti / TITANは、TDPがRTX 3090 Tiの2倍、最大800Wと正気とは思えない仕様になりそうな勢いであった。
この構成のテストボードには、12VHPWRの16ピンコネクタが2つ搭載されていたことがリーク者によって報告されている。
NVIDIAがこの計画を堅持するのか、それともカードの設計と仕様を根本的に変更するのかは、まだわからない。
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズ グラフィックカードラインアップ(噂):
グラフィック カード |
GPU | PCBモデル | SMユニット 数 / コア数 |
メモリ容量 / バス幅 |
メモリクロック / 帯域幅 |
TBP | 補助電源 コネクタ |
発売日 |
NVIDIA Titan A / GeForce RTX 4000? |
AD102-450? | 不明 | 144 / 18432? | 48 GB / 384-bit | 24 Gbps / 1.15 TB/s | ~800W | 16-pin x2 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti |
AD102-350? | 不明 | 144 / 18432? | 24 GB / 384-bit | 24 Gbps / 1.15 TB/s | ~600W | 16-pin x1 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 |
AD102-300 | PG136 | 128 / 16384 | 24 GB / 384-bit | 21 Gbps / 1.00 TB/s | 450W | 16-pin x1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 |
AD103-301/300 | PG139 SKU 360 | 76 / 9728 | 16 GB / 256-bit | 23 Gbps / 716.8 GB/s | 320W | 16-pin x1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti |
AD104-400 | PG141 SKU 331 | 60 / 7680 | 12 GB / 192-bit | 21 Gbps / 504.0 GB/s | 285W | 16-pin x1 | 2023Q1 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 |
AD104-251/250 | PG141-SKU 345/343 | 46 / 5888 | 12 GB / 192-bit | 21 Gbps / 504.0 GB/s | 200W | 16-pin x1 | 2023Q2? |
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
AD106-350 | PG190 SKU *** | 34 / 4352 | 8 GB / 128-but | 18 Gbps / 288.0 GB/s | 160W | 16-pin x1 | 2023Q2? |
NVIDIA GeForce RTX 4060 |
AD106-300 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | ~150W | 16-pin x1 | 2023Q3? |
NVIDIA GeForce RTX 4050 |
AD107? | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | ~100W | 不明 | 2023Q3? |
解説:
あまりに発熱が激しすぎてチップや周辺の部品が溶けてしまい、製品化は当分先になると言われていたRTX4090Ti/Titan Aですが、噂が聞こえてきています。
※ 参考リンク – 「NVIDIA RTX 4090 Ti」は発熱しすぎて融解する問題で当分出回らないとのウワサ
既にFounder’s Editionの段階で4スロットで、AIBカスタムモデルは5スロットか水冷にでもするつもりなんですかねぇ、というような外観です。
写真の4スロット分のプレートは圧巻で、3スロットで上にカバーの空間を消費して3.2スロットとか3.5スロットとか可愛らしいものではなく、4スロット分がミッチリ詰まっています。
GPUのディスプレイボートは普通、スロットの一番下の部分を縦に使いますが、この写真のRTX4090/Titan Aとされるものでは横に使っています。
配線を引っ張ってくるか基盤をくっつける必要がありますが、このヤケクソなレイアウトを見ると笑ってしまいます。
現行のRTX4090はAD102をかなりカットダウンして使っているわけですが、AD102のフルシリコンになるとみられるRTX4090/Titan AはRTX4090よりCUDAコア数が12%程多く、クロックが回せればそれなりに性能差がつくと思われます。
RTX4090が約30万円ですから、RTX4090/Titan Aはもっと高いはずです。
40-60万円程度と思われますが、ここまでGPUに投資するならば、ほぼ水冷前提なのでしょう。
冷却ソリューションをケチったがために40-60万円の超高級PCパーツの実力が発揮できないとか本末転倒です。
私はRTX4090/Titan Aは組み立て式(つまりばらした状態)で売るべきと思います。
その程度のことができない人が買うべきものではありませんし、冷却ソリューションは自分で選択できるようにしておくべきだと思います。
もしくは発注する段階で空冷か液冷かを選択できるようにすべきです。
ここまで価格が上がると、個別に受注する形式にしても問題ないはずです。
PCケースのメーカーさんはRTX4090/Titan A Readyの認証でも作った方が良いのではないでしょうか(苦笑。
600Wとも800Wとも言われるRTX4090/Titan Aは一般人にはちょっと手の届かない怪物になりそうです。