NVIDIAの第2四半期の収益はGeForceの販売不振により予測を下回り、前四半期比44%減となる
NVIDIAは、第2四半期の業績速報を発表し、売上高が予想を下回ることを明らかにしました。
ゲーム市場からの収益は前四半期比で44%減少しており、NVIDIAのCEOはこれを「著しい減少」と表現している。
同社は以前、同四半期に81億ドルの収益を見込んでいたが、速報値では14億ドル減の67億ドルとなった。
ゲームプラットフォームは$2.04Bの収益を記録し、前年同期比33%減となる。NVIDIAは現在、パートナーと協力して価格と在庫を調整しており、第3四半期にはセルスルーを改善する見込み。
ゲーミング製品の販売見込みは、四半期が進むにつれて大幅に減少しました。販売に影響を与えるマクロ経済状況が続くと予想されるため、ゲーミングパートナーとともにチャネル価格と在庫を調整する措置をとりました。
– NVIDIAの創設者兼CEOであるJensen Huang氏
第3四半期後半には、NVIDIAが次世代GPUシリーズ、すなわちGeForce RTX 4000の計画を明らかにすることが予想される。
RTX 3000シリーズの販売不振と過剰在庫のため、NVIDIAは次世代機の早期リリース計画を断念せざるを得なかったとみられている。
販売不振は、暗号通貨の暴落とPCハードウェアの需要が低下したCOVID後の市場の結果であると思われる。
NVIDIA FY23年第2四半期決算速報:
市場プラット フォーム別 売上高 ($10億) |
速報値 | 対前 四半期比 |
対前年比 |
ゲーミング | $2.04 | 減少44% | 減少33% |
データセンター | 3.81 | 増加1% | 増加61% |
プロクリエイター | 0.5 | 減少20% | 減少4% |
自動車関連 | 0.22 | 増加59% | 増加45% |
OEMと その他 |
0.13 | 減少12% | 減少66% |
合計 | $6.70 | 減少19% | 増加3% |
解説:
RTX3000シリーズの在庫と価格の調整をnVidiaが行う
マイニング需要が終わり、コロナの巣籠需要が終わったため、ゲーム製品やOEMなどが大幅に減少しているようです。
在庫の処分と価格の調整を行うとのことですが、単純に値下げして売り払うのかある程度返品を受け付けるのかどっちなのか具体的には書いてません。
最終的に売れなかったらどうなるかと言うと、店舗の側である程度の損失覚悟で売るしかありません。
流通から明確に安売りが禁止された場合は、別の業者(バッタ屋など)に安い価格で横流しなどをするしかありません。
家電品などの特売品でよくみられる構図です。
現在、日本でも完成品を特価で販売して、GPUの価格を下げているという事実がわからないように販売されています。
こういうのもうまいやり方だと思います。
何れにしても巨大な需要が一瞬にして蒸発したわけですから、今後もGPUの価格が上がる見込みはありません。
早めに処分したほうが良いでしょうね。
メルカリなどの個人売買市場を見ると、新品のGPUを転売屋と思しきユーザーが価格を下げずに頑張って売ろうとしていますが、メーカーが在庫と価格を調整すると言ってしまったので、新品の華夏も恐らく下がるでしょう。
そうなると新古品の強気価格などあっという間に吹き飛びます。
頑張って価格を維持しようとした転売ヤーの諸兄、タイムリミットです。
こういうことがあるから安売りしてでも売り抜けたほうが軽傷で済むのですけれどもね。
何回も言っていますが、PCパーツはナマモノですから、転売には向いていません。
それはこういうことです。