最初のIntel Arc Alchemistゲーミング・グラフィックスカードは、5月から6月の間に発売される見込みです。

インテルのデスクトップPC向けグラフィックスカード「Arc Alchemist」が、来期5月～6月頃に発売される見込みとなりました。

Intel Arc Alchemistグラフィックスカードは、次の四半期に発売され、最初のハイエンドバリエーションは5月〜6月に期待されています。

最新の情報は、Igor’s LabのIgor Wallossek氏が、次期ゲーミングラインアップの発売スケジュールについて新しい情報を入手したことから得たものです。

彼によると、Intel Arc Alchemistグラフィックスカードは、ブルーチームが確認したように、確かに2022年第2四半期に発売しますが、それはラインナップの最初にハイエンドモデルを含み、最終的にメインストリームセグメントのモデルを発売するように見えます。

また、QSサンプルは1-2週間でテープアウトする見込みで、これはIntelがゲーミングセグメント向けに少なくとも2ヶ月分の生産能力を持つことを意味すると述べられています。

複数の異なる情報源から、少なくともパフォーマンスモデル3種であるSKU1～3に関しては、またしてもIntelカードの延期が伝えられている。現在、最初のモデルは2022年5月2日から2022年6月1日の間にリリースされるという一貫した噂がある。さらに、QS（適格サンプル）のテープアウトは、1～2週間は行われないはずです。

Igor’s Labより

モバイルARC SoC 2は、すでに今期の発売が決定しているので、イゴールがQSテープアウトについて語るとき、「SOC 1」のことを指しているように見えます。

「SOC 2」は2つのチップのうち小さい方で、デスクトップに最初に出荷されると予想されるフルモデルは少し後になり、そのため第1四半期ではなく第2四半期の発売となりました。

Arc Alchemistのコア・アーキテクチャ、仕様、機能については、すでにこちらの詳細記事でご紹介しています。

ご存知のように、Intel Arc Alchemistのラインナップは、大きな「SOC 1」と小さな「SOC 2」という2つの主要なDG2 GPU SKUを備えています。

SOC 1はDG2-512構成で、Arc A700とArc A500シリーズのグラフィックスソリューションに利用され、SOC 2はDG2-128 SKUを利用し、Arc A300シリーズに利用される予定である。

ゲーミングPC向けディスクリート・デスクトップ・グラフィックカードのラインアップとして、少なくとも3つのSKUが発売される予定です。

すべてが計画通りに進めば、IntelはArcデザインに基づくGPUを毎年少なくとも100万個出荷するとしています。

Intel Xe-HPGベースのディスクリートAlchemist GPUの構成：

ソース：wccftech – First Intel Arc Alchemist Gaming Graphics Cards Expected To Launch Between May-June

解説：

デスクトップ用のARC Alchemistの出荷はQ2か？

2021Q4、2022Q1とズルズル遅れている印象があったAlchemistですが、モバイル用はQ1に出荷することが確定しているようですので、どうも遅れたわけではないようです。

デスクトップ用のAlchemistはQ2で、あと少ししたらRTX4000が出てしまうというギリギリのラインですね。

正直言ってこの時期にフラッグシップモデルがRTX3070Ti程度の性能の新製品を出しても商品力は全くないというのが適正な評価だと思います。

その証拠にnVidiaは実質的なARC Alchemistの対抗策と言われたRTX3070Ti 16GBの発売を取りやめしてしまいました。

AMDのRX6900XTへの対抗策と言われるRTX3090Tiはトラブルに見舞われても発売することに変わりがないことと比べると対照的です。

Intel第一世代のdGPUは本当にファン向けのアイテムになりそうです。