AMDは「RDNA 2」グラフィックスカードのラインナップを終えておらず、「Radeon RX 6500 XT」と「RX 6400」の2つの新しいカードを開発していると言われています。
AMD、エントリーレベルの「Radeon RX 6500 XT」と「Radeon RX 6400」の「RDNA 2」グラフィックスカードを準備中との情報あり
この情報は、これまでに発見されたリーク情報や噂で非常に正確な情報を提供してきた信頼性の高いリーカー、小町からのものです。小町によると、AMDは2つの新しいRDNA2 GPUを搭載したグラフィックスカード、「Radeon RX 6500 XT」と「Radeon RX 6400」を発表する見込みです。
このグラフィックスカードには、GPU SKU「AMD Navi 24」が搭載される可能性が高いと述べられています。
https://twitter.com/KOMACHI_ENSAKA/status/1461965081437167618?ref_src=twsrc%5Etfw
https://twitter.com/KOMACHI_ENSAKA/status/1461965248450158592?ref_src=twsrc%5Etfw
Radeon RX 6000シリーズ用RDNA 2 GPUAMD Navi 24 ‘Beige Goby’
AMD Navi 24は、RDNA 2のラインナップの中で最も小型のGPUで、シングルSDMAエンジンを搭載しています。
このチップは、2つのシェーダアレイで合計8つのWGPと、最大16のCompute Unitを搭載する。AMDはコンピュートユニットあたり64個のストリームプロセッサーを搭載しているので、Navi 24 GPUの総コア数は1024個となり、32コンピュートユニットに2048個のストリームプロセッサーを搭載しているNavi 23 GPUの半分となります。
コア数に加えて、各シェーダーアレイには128KBのL1キャッシュ、1MBのL2キャッシュ、16MBのLLC(Infinity Cache)が搭載されています。
初期の噂では、Navi 23以下のGPUには最終レベルのキャッシュが追加されないと言われていたので、Infinity Cacheの追加は非常に興味深い。
また、AMD Navi 24 RDNA 2 GPUは、64ビットバスインターフェースを採用し、ローエンドのRadeon RX 6500またはRX 6400シリーズに搭載される予定です。AMD Navi 24は、2.8GHzの壁を超える高クロックが期待されています。
小町によれば、Radeon RX 6500 XTとRadeon RX 6400の両方に4GBのGDDR6メモリが搭載されるとのことですので、64ビットのバスインターフェイスが採用されることは間違いないでしょう。
その他のスペックについては不明ですが、RX 6500 XTにはフルチップが搭載され、RX 6400にはコア数512~896のNavi 24 GPU SKUが削減されて搭載される可能性があるとのことです。
どちらのGPUもエントリーレベル向けで、希望小売価格は200ドルから250ドル程度になると思われます。
Radeon RX 6600シリーズはすでに1080pのプレミアムゲーミングセグメントに位置づけられているため、Navi 24 GPUはエントリーレベルの1080pゲーミング市場をターゲットにしていると考えられます。このカードは2022年第1四半期に発売される予定です。
AMD Radeon RX 6000シリーズ “RDNA 2 “グラフィックスカードのラインナップ:
グラフィック カード |
AMD Radeon RX6400 |
AMD Radeon RX6500XT |
AMD Radeon RX 6600 |
AMD Radeon RX 6600 XT |
AMD Radeon RX 6700 XT |
AMD Radeon RX 6800 |
AMD Radeon RX 6800 XT |
AMD Radeon RX 6900 XT |
AMD Radeon RX 6900 XT Liquid Cooled |
AMD Radeon RX 6900 XTX |
GPU | Navi 24 (XL)? | Navi 24 (XT)? | Navi 23 (XL) | Navi 23 (XT) | Navi 22 (XT?) | Navi 21 XL | Navi 21 XT | Navi 21 XTX | Navi 21 XTXH | Navi 21 XTXH |
製造プロセス | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm | 7nm |
ダイサイズ | 不明 | 不明 | 237mm2 | 237mm2 | 336mm2 | 520mm2 | 520mm2 | 520mm2 | 520mm2 | 520mm2 |
トランジスタ数 | 不明 | 不明 | 110.6億 | 110.6億 | 172億 | 268億 | 268億 | 268億 | 268億 | 268億 |
演算ユニット数 | 10-14 | 16 | 28 | 32 | 40 | 60 | 72 | 80 | 80 | 80 |
SP数 | 640-896 | 1024 | 1792 | 2048 | 2560 | 3840 | 4608 | 5120 | 5120 | 5120 |
TMU数/ROP数 | 不明 | 不明 | 112/64 | 128/64 | 160/64 | 240 / 96 | 288 / 128 | 320 / 128 | 320 / 128 | 320 / 128 |
ゲームクロック | 不明 | 不明 | 2044 MHz | 2359 MHz | 2424 MHz | 1815 MHz | 2015 MHz | 2015 MHz | 2250 MHz | 未確認 |
ブーストクロック | 不明 | 不明 | 2491 MHz | 2424 MHz | 2581 MHz | 2105 MHz | 2250 MHz | 2250 MHz | 2345 MHz | 2435 MHz |
FP32演算性能 | 不明 | 不明 | 9.0 TFLOPs | 10.6 TLOPs | 13.21 TFLOPs | 16.17 TFLOPs | 20.74 TFLOPs | 23.04 TFLOPs | 24.01 TFLOPs | 24.93 TFLOPs |
メモリ容量・種類 インフィニティ キャッシュ |
4 GB GDDR6 + 16 MB Infinity Cache |
4 GB GDDR6 + 16 MB Infinity Cache |
8 GB GDDR6 + 32 MB Infinity Cache? |
8 GB GDDR6 + 32 MB Infinity Cache? |
12 GB GDDR6 + 96 MB Infinity Cache |
16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache |
16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache |
16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache |
16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache |
16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache |
メモリバス幅 | 64-bit? | 64-bit? | 128-bit? | 192-bit | 192-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit |
メモリクロック | 不明 | 不明 | 16 Gbps? | 16 Gbps | 16 Gbps | 16 Gbps | 16 Gbps | 16 Gbps | 18 Gbps | 18 Gbps |
メモリ帯域幅 | 不明 | 不明 | 256 GB/s? | 256 GB/s | 384 GB/s | 512 GB/s | 512 GB/s | 512 GB/s | 576 GB/s | 576 GB/s |
TDP | ~100W | ~100W | 132W | 160W | 230W | 250W | 300W | 300W | 330W | 350W |
価格 | ~$200 US | ~250 US? | $329 | $379 | $479 US | $579 US | $649 US | $999 US | ~$1199 US | ~$1199 US |
解説:
Navi24はRX6500XT、RX6400となり、64bitのメモリバス幅で、4GBのメモリを搭載する
ひと昔前は64bitと言うと単体カードにあるまじき速度で、「64bit地雷」などと呼ばれましたが、インフィニティキャッシュが搭載されたRDNA2では決してそんなことは無いようです。
RX6400、RX6500XTは4GBメモリ搭載と言うことなので、恐らくマイニング需要とは無縁でしょう。
96bitバス幅の6GBにならなかったのは残念ですが、これで価格が安くなるならば面白い構成であると思います。
Navi24は内蔵GPUになってもおかしくない位の規模ですので、インフィニティキャッシュと併せて、将来的なRyzen内蔵GPUと同程度の速度になるかもしれません。
DDR5と併せてインフィニティキャッシュを搭載するならば、内臓GPUでもオプションを落とせばFullHDのゲームが60FPS出るという世界がすぐそこまで来ているのかもしれません。
RX6400に関しては是非とも75W枠に収めてほしいところです。
補助電源端子無し低価格帯ではRX550がいまだに現役ですから、そろそろ世代交代してもよいのではないかと思います。
75W枠は今までは、一番新しいモデルでGTX1650しかありませんでしたので、RDNA2が低価格帯に降りてくるのは朗報だと思います。