AMDは、既存のRyzen 5000 APUのラインナップを、Ryzen 7 5825UとRyzen 5 5675Uを含む「Barcelo」チップで一新する予定です。この情報は、ExecutableFix氏が自身のTwitterでBarcelo SKUを公開したものです。
AMD、コードネーム「Barcelo」と呼ばれるRyzen 5000 Refresh APUを発表、Ryzen 7 5825UとRyzen 5 5675Uを含む予定
CezanneにとってのBarceloは、RenoirにとってのLucienneのようなラインナップです。
BarceloとLucienneのAPUは、どちらも前モデルを刷新したもので、プロセスの最適化やクロックの向上が若干図られています。
Renoirは、Lucienneでリフレッシュされ、Ryzen 5000のラインナップでは新しいCezanneチップと一緒に搭載されており、BarceloはCezanneラインナップのリフレッシュですが、それでもRyzen 5000のラインナップに登場しているようです。
つまり、Ryzen 5000のラインナップは、3つのAPUファミリー(Cezanne、Lucienne、Barcelo)で構成されることになります。
https://twitter.com/ExecuFix/status/1451123338043142150?ref_src=twsrc%5Etfw
Barceloのラインナップには、8コア16スレッドの標準APU「Ryzen 7 5825U」と、6コア12スレッドのPRO製品「Ryzen 5 5675U」の2つのSKUが含まれています。
クロックなどの具体的な情報はありませんが、この部分の改善と効率化が期待できます。
AMDがCezanne-Hのラインナップを一新することは、ロードマップに記載されていないので考えにくいが、メインストリームのチップは時々リフレッシュという形で更新される。
機能に関しては、AMDのBarcelo APUがCezanneの基本的なアーキテクチャをベースにしていることを考慮すると、Zen 3コアを維持し、PCIe Gen 3.0とDDR4をサポートします。
このプラットフォームの本格的なアップデートは、来年のCESで発表される予定のRembrandtで行われます。
先日、Rembrandtのチップがリークされましたが、APUのラインナップは現在量産中との情報もありますので、今後数ヶ月のうちにさらなるニュースがあることを期待しています。
AMD Ryzen 5000U Cezanne ‘Zen 3’ & Lucienne ‘Zen 2’ 15W SKU
APU名 | APUファミリ | アーキ テクチャー |
製造 プロセス |
コア数/ スレッド数 |
ベース クロック |
ブースト クロック |
L3キャッシュ | 内蔵グラフィック | GPU クロック |
TDP |
Ryzen 7 5800U |
Cezanne U | Zen 3 | 7nm | 8 / 16 | 1.90 GHz | 4.40 GHz | 16 MB | 8 CUs (512 SP) | 2000 MHz | 10-25W |
Ryzen 7 5700U |
Lucienne U | Zen 2 | 7nm | 8 / 16 | 1.80 GHz | 4.30 GHz | 8 MB | 8 CUs (512 SP) | 1900 MHz | 10-25W |
Ryzen 5 5600U |
Cezanne U | Zen 3 | 7nm | 6 / 12 | 2.30 GHz | 4.20 GHz | 12 MB | 7 CUs (448 SP) | 1800 MHz | 10-25W |
Ryzen 5 5500U |
Lucienne U | Zen 2 | 7nm | 6 / 12 | 2.10 GHz | 4.00 GHz | 8 MB | 7 CUs (448 SP) | 1800 MHz | 10-25W |
Ryzen 3 5300U |
Lucienne U | Zen 2 | 7nm | 4 / 8 | 2.60 GHz | 3.80 GHz | 4 MB | 6 CU (384 SP) | 1500 MHz | 10-25W |
ソース:wccftech – AMD Readies Ryzen 7 5825U & Ryzen 5 5675U ‘Barcelo’ Refresh APUs
解説:
本格的にモバイルに力を入れ始めたAMD
残念ながら、こうした方針の中、デスクトップは後回しにされてしまっているのが現状のようです。
IntelとAMDは従業員数に10倍くらいの差があり、Intelと同じようには出来ないのでしょうが、自作PCファンとしては寂しいところです。
RenoirがLucienneで置き換えられたように、CezanneはBarceloで置き換えられるようです。
型番はRyzen 7 5825UとRyzen 5 PRO 5675Uとなっています。
Ryzen 5 PRO 5675Uはビジネス向けオンリーかもしれませんね。
ここにRembrandtがどんな風に入ってくるのかはちょっと興味深いところです。
OEM市場では特にAMD製品は価格が安いものが好まれますから、Ryzen5000APUは低価格モデルとして6000とは棲み分けていくのかもしれません。
Zen3+のデスクトップ版はCESで発表されるらしいですが、そろそろリークなどが出てきてもおかしくないと思うのですが・・・。