SiSoftware Sandra データベースに、Intel の Alder Lake-S ベースの Core i7-12700K CPU のエントリが発見されました。
今回発見されたCPUはデスクトップで動作しており、今年後半に発売されるAlder Lake-Sセグメントに含まれるものと思われます。
Intel Core i7-12700K Alder Lake-S Desktop CPU Spotted – 12コア、20スレッド、25MBのL3キャッシュを搭載
このCPUには名前がありませんが、その仕様を見る限り、以前のリーク情報からIntelのCore i7-12700K (12700) SKUであることは間違いないでしょう。
このサンプルには12個のコアが搭載されており、そのうち8個がGolden Cove、4個がGoldmontアーキテクチャーを採用しているはずです。
これにより、合計24スレッド(パフォーマンスコアから16スレッド、エフィシェンシーコアから8スレッド)を実現することができます。
クロック速度については、今回はエンジニアリングサンプルであるため、ベース周波数が1.20GHz、ブースト周波数が3.40GHzとなっていますが、リテールモデルや最終認定モデルでは、これよりもさらに高くなることが予想されます。
Intel Alder Lake-S Core i7-12700K ES Desktop CPUのSiSoftwareへの掲載(ソース:Momomo):
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まず、キャッシュについてですが、既存のソフトウェアがAlder Lake-SハイブリッドCPUを完全に認識できるようにアップデートされていないため、実際のコア数やスレッド数が不正確になる可能性があります。
そのため、実際のコア数やスレッド数が不正確になることがあります。ここでは、実際には12コア、20スレッドのはずのチップが、12コア、24スレッドのCPUとして認識されています。
キャッシュ数は9コア分正しく表示されているので、ソフトウェアは8つのパフォーマンスコアを正しく読み取っていますが、4つのコアで構成されている効率性の高いコアクラスターは1つのコアとして認識されていることになります。
Alder Lake-S CPUのキャッシュ構成についての詳細はこちらをご覧ください。
https://twitter.com/harukaze5719/status/1424804051984605184?ref_src=twsrc%5Etfw
恐らくi7 12700K
– 12C 20T (24Tと誤報されました)
– 8*1.25mb + 4*384kb = 11.5mb L2
> L2キャッシュは9コアと報告されていますが、4つの小コア=1クラスタなので、正しいと思います。ベンチマークはクラスター単位を認識できました。
– 8*2.75MB(3MBのフルサイズからカット)+4*768KB=25MB L3
また、キャッシュは9つのコアすべてに1.25MB/コアと表示されますが、実際にはそうではありません。パフォーマンスコアには1.25MBのキャッシュが搭載され、高効率コアには4コア・1クラスターあたり2MBのキャッシュが搭載されます。
L3キャッシュの数は、Core i7-12700Kのキャッシュを25MBとしていた以前の噂と一致しています。Alder Lake-Sの一部の構成ではキャッシュが削減されるようで、特にこのチップでは高性能コアで2.75MB(3MBフル)のL3キャッシュを搭載し、高効率ではコアクラスタごとに3MBのキャッシュを搭載しています。
インテル第12世代Alder LakeデスクトップCPUのスペック(噂)
CPU名 | Pコア数 | Eコア数 | 全コア数/ スレッド数 |
Pコア・ベース /ブースト(最大) |
Pコアブースト (全コア) |
Eコア・ベース /ブースト(最大) |
Eコアブースト (全コア) |
キャッシュ | TDP | 価格 |
Intel Core i9- 12900K |
8 | 8 | 16 / 24 | 未確認 / 5.3 GHz | 5.0 GHz | 未確認 / 3.9 GHz | 3.7 GHz | 30 MB | 125W (PL1) 228W (PL2) |
未確認 |
Intel Core i7- 12700K |
8 | 4 | 16 / 20 | 未確認 / 5.0 GHz | 4.7 GHz | 未確認 / 3.8 GHz | 3.6 GHz | 25 MB | 125W (PL1) 228W (PL2) |
未確認 |
Intel Core i5- 12600K |
6 | 4 | 12 / 16 | 未確認 / 4.9 GHz | 4.5 GHz | 未確認 / 3.6 GHz | 3.4 GHz | 20 MB | 125W (PL1) 228W (PL2) |
未確認 |
以下は、すべてのAlder Lake CPUのコア構成がどのようになると噂されているものです。
- Intel Core i9 Kシリーズ(8 Golden + 8 Grace)=16コア/24スレッド
- Intel Core i7 Kシリーズ (8 Golden + 4 Grace) = 12コア / 20スレッド
- Intel Core i5 Kシリーズ(6Golden +4Grace)=10コア/16スレッド
- Intel Core i9 Aシリーズ(8Golden +8Grace)=16コア/24スレッド
- Intel Core i7 Aシリーズ(8Golden +4Grace)=12コア/20スレッド
- Intel Core i5 Aシリーズ(6Golden +0Grace)=6コア/12スレッド
- Intel Core i3 Aシリーズ(4Golden ン+0Grace)=4コア/8スレッド
Alder Lake-SのCore i7-12700Kは、16GBのDDR5-4800(PC76800)メモリーを搭載したデスクトッププラットフォームでテストしました。このテストセットアップから判断すると、これは予備的なテストボードであり、2021年第4四半期に発売が予定されている正式なZ690マザーボードではないことは間違いありません。
解説:
Core i7-12700KがSandraデータへレースに登場、キャッシュ構成が判明
情報によると、L3キャッシュ25MB、Pコア1コア当たり、1.25MB、Eコア4コア=1クラスター当たり2MBのキャッシュが搭載されているようです。
Eコア4コア=1クラスターと言うことは4コアでPコア1コアに相当するダイ面積で、マルチスレッド性能を稼ぐためにEコアをどんどん増やしていくという、先日の私の考察はいよいよ正しいということになります。
デスクトップ版のSでは一部でキャッシュが削減されているという話もあるようですね。
また、12コア、16コアで64MBもの大容量L3キャッシュを搭載するRyzenとは対照的なキャッシュ容量となります。
AMDはRDNA2もそうですが、製造技術の微細化で受けた恩恵を演算ユニットや仕組みに回さずにキャッシュにつぎ込んでいます。
それである程度の結果を出しています。
Zen4では積層技術をどのように使うのかわかりませんので、キャッシュの搭載量がどうなるのかわかりませんが、ある程度は今の路線を継承するものと思います。
Zen3+より多いか少ないか迄ははっきりしていないと考えてよいと思います。