プロショップ、メーカー別にRTX 30の出荷済み枚数を明らかに
GeForce RTX 30シリーズを購入する可能性はほぼゼロに近い。小売業者はキューシステムの導入を始めており、他の業者は需要を下げるためにキャプチャーや値上げに頼っている。
一方で、フラストレーションは、小売店やNVIDIAからのアップデートがない顧客の間で高まっています。
中には、数週間待っても注文がキャンセルされてしまう人もいます。
イライラしている顧客からのメールに答えることに疲れている小売業者は、RTX 30のプレオーダーの状況に関する統計を公表することにしました。
デンマークの小売業者『Proshop』は、『RTX 30』シリーズの在庫状況、注文数、メーカーがすでに納入した数などの詳細なチャートを提供した。
最も重要な情報は、Proshopが顧客からプレオーダーされた3435枚のうち、GeForce RTX 3080を受け取ったのは344枚(10%)に過ぎないということだ。
おそらく、それらのカードはすでに顧客に送られていると思われる。
統計は1499ドルモデルの方が少しマシだ。
Proshopでは、顧客からプレオーダーされた283枚のうち、78枚のGeForce RTX 3090カードを受け取っており、これは27%に相当する。
また、小売業者は、数千枚のGeForce RTX 3070カードがすでに工場から注文されていることも確認した。
メーカーはすでに180枚のカードの最初のバッチを「できるだけ早く」Proshopに納品することを約束している。
興味深いことに、すでに20枚のカードが小売店の倉庫に届けられていた。
RTX 3070は、RTX 3080よりも200ドル安いので、さらに人気があるかもしれません。
うまくいけば、発売が延期されたことで、メーカーはより多くのカードを小売店に納期通りに届けることができるようになるだろう。
ソース:Videocardz.com – Danish retailer fulfiled only 10% of GeForce RTX 3080 preorders
解説:
世界中で品薄のRTX3080
デンマークでは客からの問い合わせがあまりに多すぎてオーダーと在庫が現在どのようになっているか公開し始めた店が出たようです。
それによると、RTX3080は予約数に対して10%程度の需要しか満たしていないとのこと。
この状況はRTX3090ならばいくらかマシになるようです。
選別品と言うのは一定の数が出ますので、先にRTX3090の方が飽和するかもしれませんね。
現在バックオーダーの消化率が27%とのことですので、初期出荷と同じ数を3回出荷すると需要の8割を満たしてしまうことになります。
米ドルでの価格はともかく日本円の229,800円はあまりに高すぎるので、日本ではこの状況が顕著に出ると思います。
ぶっちゃけた話、一般的に売られている4K60FPSのモニターを使うならば、性能的にはRTX3070でも十分であり、RTX3070が十分な数出荷されるならば、RTX3080ではなく、RTX3070で満足してしまう人が多数出るかもしれません。
この途方もない数のバックオーダーを見るとそう思います。
リーク情報が正しければ、RTX3080 10GB版の生産を放り投げて、Big Naviの対抗のためだけにRTX3080 20GB版やRTX3070Tiを出荷するはずですが、正気の沙汰ではないです。
Radeon RX 6900 XTの性能が高ければそれなりに購入者は増えると思いますが、それでもRTX3090より上になるとは思えず、Geforceにも固定のファンがいることを考えるとBig Naviの発売がAmpereのバックオーダーに与える影響は僅かでしょう。
特に日本ではGeforceの熱狂的な信者が多いのでそう思います。
世界中で厄介者扱いされている転売屋(Scalper)は品薄になると在庫をかき集めて高額で転売しているため、この状況に拍車をかけています。
米国の有名小売店であるNewEggは転売屋対策で販売ページ(システム?)を更新したようですが、転売屋が使っているbotにやすやすと突破され何の意味もなかったようです。
この状態は年内には解決しないでしょうが、どうにかならないのかなと思います。