Intelのボブ・スワン最高経営責任者(CEO)は、Virtual ComputexのYouTubeストリームの中で、業界はベンチマークよりもテクノロジーの利益に焦点を当てるべきだと主張した。
“この瞬間を、業界としての焦点をベンチマークから、我々が生み出す技術の利益と影響に移す機会と捉えるべきだ」と彼は述べ、COVID-19の世界的なパンデミックの間、文明と経済を維持する技術に言及した。
“パンデミックは、テクノロジーが進化するビジネスと消費者のニーズに対応できるように、目的を持って構築されることの必要性を強調している。そのためには、顧客に密着し、ニーズを先取りし、ソリューションを開発する顧客志向の考え方が必要です。
このマインドセットでは、世界中のビジネスと社会的なプラスの利益をサポートし、加速させる、より強いインパクトのための最適化を確実に行うことが目標です。
Swan氏が言おうとしていることの一例は、Intelの第10世代Core「Cascade Lake XE」と「Ice Lake」プロセッサを見れば一目瞭然だ。
Swan氏は、同社の「Tiger Lake」プロセッサが今年の夏に発売されることも確認した。
ソース:techpowerup – Intel Plays the Pre-Zen AMD Tune: Advocates Focus Shift from “Benchmarks to Benefits”
解説:
性能で負けたら・・・最後は信者力に賭ける(笑
相変わらず10nmは改良しても改良してもクロックが上がらず、デスクトップ向けには使えない状態が続ている苦しいIntelですが、もうAMDとTSMCには当面勝てないということを認め、開き直ったのか、ベンチマークから、Intel製品を使うというベネフィットに主張を変更したようです。
Intelの名誉のために言っておきますが、こういったものは確かにあります。
しかし、ゲームをやるうえでこれが問題になるかと言われれば、「大して問題にならない」というのが私の見解です。
こういうことを言い出すというのは、いよいよIntelも苦しくなってきたかなと言ったところです。
今は嘘をつくとSNSであっという間に広がり信用を失ってしまいます。
直近だと、某大手広告代理店がやった例のワニのプロモーションが即バレして炎上し、ネタにされてしまいましたが、SNS時代になってみんな騙されることを非常に嫌うようになりました。
昔のように大手メディアに広告費を支払って嘘を垂れ流すというマーケティングは良くも悪くも通用しなくなったというのがIntelがこういうことを言い出した理由の一つだと思います。
誤解のないように言っておきますが、信頼性を重視してIntelを選ぶのはありです。
そういう意味でこのIntelの言うベネフィットというものは確かに存在します。
堕ちたりといえど、Intelはいまだに世界一の半導体メーカーであることは事実です。