AMD Ryzen 9 3900は少なくとも1か月は店頭に並ぶ予定はありませんが、由緒あるオーバークロッカー「Splave」がベンダーから1つを調達し、オーバークロックして、ベンチマークしました。
AMD Ryzen 9 3900オーバークロック＆ベンチマーク、65Wの怪物！
Ryzen 9 3900は、Ryzen 9 3900Xのように、12コア、24スレッドプロセッサです。
また、チップは、その上位モデルのようにオーバークロック用に完全にロック解除されています。
2つのチップの唯一の違いは、電力定格とクロック速度です 。
報告されたベンチマークスコア
- Cinebench R20-マルチスレッド 6974pts
- CinebenchR15-マルチスレッド 3420cb
Ryzen 9 3900は、上位モデルの105W定格とは対照的に65W CPUです。
Ryzen9 3900のクロック速度は、3.1GHzベース、4.05 GHzオールコアTurbo＆4.35GHzシングルコアTurboで確認されています。
Enermax Liqtech II 360ホワイト液体クーラーとASRock X570 TaichiマザーボードSplaveを使用して、3900を1.375vの電圧で4.35GHzの全コアクロック速度にオーバークロックしました。
AMD Ryzen 9 3900を極限まで搭載– Cinebench R15とGeekbench 3の記録を打ち破る
サブゼロ冷却を使用して、SplaveはRyzen 9 3900を5.5GHzまでOCし、Cinebench R15とGeekbench 3の両方でこれまでにテストされた65W CPUの新しい世界記録を達成しました。
※ サブゼロ冷却とは液体窒素を使った極低温冷却を指しているものと思われる。
すべてのコアで5.5GHzのRyzen 9 3900は、Cinebench R15で4319ポイントを獲得し、3900Xを使用したセーフディスクの4383レコードに次ぎました。
すべてのコアの5.475GHzで、3900はGeekbench 3で77106ポイントを獲得しました。
これも65W CPUの新記録であり、Safediskのゴールデン3900Xの5.52GHzで78100を獲得しました。
全体としてこれは非常に素晴らしい結果であり、Ryzen 9 3900はこれまで見てきた中で最も印象的なCPUの1つになりつつあります。
AMD Ryzen 9 3000 シリーズ CPU ラインナップ
| CPU名 | Ryzen 9 3900 | Ryzen 9 3900X | Ryzen 9 3950X |
| コア数/ スレッド数 | 12月24日 | 12月24日 | 16/32 |
| ベースクロック | 3.1 GHz | 3.8 GHz | 3.5 GHz |
| ブーストクロック | 4.3 GHz | 4.6 GHz | 4.7 GHz |
| キャッシュ(L2+L3) | 70 MB | 70 MB | 72 MB |
| PCIeレーン数 (Gen 4 CPU+PCH) | 40 | 40 | 40 |
| TDP | 65W | 105W | 105W |
| 価格(米ドル) | 不明 | $499 US | $749 US |
ソース：wccftech – AMD Ryzen 9 3900 OCed & Benchmarked, a Record-Breaking Beast!
解説：
Ryzen9のコスパキングは3900無印か?
未発売のRyzen9 3900無印のベンチマーク結果がリークしました。
これによると、全コア4.3GHzのOC時で以下のようになっています。(定格は4.05GHz)
Cinebench R20の結果
- Ryzen Threadripper 1950X 6670pts
- Ryzen9 3900 6974pts
CinebenchR15の結果
- Ryzen Threadripper 1950X 3028cb
- Ryzen9 3900 3420cb
16コア32スレッドのRyzen Threadripper 1950X をマルチスレッド性能で抜き去っており、Ryzen3000シリーズのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮しています。
また、液体窒素を使った冷却では5.5GHzに達しており、世界最先端のTSMC7nmの性能を見せつけています。
今年はRyzen3000シリーズの独壇場であり、他の追随を許さないという印象です。
唯一の欠点は品薄が予想されるところです。
現在3900Xが非常に人気がありますが、発売されれば定格65W動作の3900無印が一番人気になるのではないかと思います。