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インテルの次世代CPU、ハイパースレッディングなしで2.8GHzにブースト – 8コア8スレッドのLunar Lakeチップは、L3キャッシュよりも大きなL2キャッシュを搭載

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初期のLunar Lake ESシリコンはエキサイティングな仕様を示している。

インテルの次期CPU「Lunar Lake」の初期サンプルの重要な仕様がリークされ、コア数、スレッド数、キャッシュ構成、周波数について詳細が明らかになった(via HXL)。

この仕様は、Lunar Lakeがその前身であるMeteor Lakeと多くの点で非常によく似ていることを示唆しているが、キャッシュとハイパースレッディングに関しては大きな変更が加えられる可能性がある。

この仕様は、ZhihuのユーザーXziarが提供した、Lunar Lake搭載PCとされるPCで実行されているWindowsタスクマネージャのスクリーンショットによるものだ。Lunar LakeとされるチップはA1サンプルで、工場から出荷される最初の実用モデルということになる。

歴史的に、A1シリコンは特にインテルにとってプロトタイプの領域にある傾向がある。

Meteor LakeはC0(Cは3回目のメジャーリビジョンを意味する)、Raptor LakeはB0、Alder LakeはC0だった。つまり、このLunar Lakeチップはおそらく最終製品ではない。

これらのスペックのいくつかは、多かれ少なかれ予想されたものだ。Lunar Lakeは物理的に小さく、モバイルでの効率性を重視しているようなので、合計8コアしかないのは驚くことではない。

また、L1キャッシュの量は、Lunar LakeがMeteor Lakeのような低消費電力のEコアを搭載していないか、あるいはすべて低消費電力だがL1キャッシュのサイズが大きくなっていることを示唆している。

ブーストクロックが2.8GHzなのも、サンプルがESシリコンである可能性が高いため、驚くには値しない。

Lunar Lake*
Pコア
アーキテクチャー
Lion Cove
Eコア
アーキテクチャー
Skymont
Pコア数 4
Eコア数 4
スレッド数 8
L1 キャッシュ 836KB
(Pコア毎に112KB,
Eコア毎に96KB)
L2 キャッシュ 14MB
(Pコア毎に2.5MB,
4Eコア毎に4MB)
L3 キャッシュ 12MB
ブーストクロック ~2.8GHz
製造プロセス Intel 18A/TSMC N3B

* 仕様は未確認。

しかし、キャッシュを見始めると奇妙なことが起こる。

Lunar Lakeは、L1キャッシュとL2キャッシュはMeteor Lakeと同じように見える。しかし、Lunar LakeのサンプルにはL3キャッシュが12MBしかなく、L2キャッシュの14MBよりも少ない。

通常、キャッシュのレベルが高いほど容量が大きくなり、多くの場合大幅に増えるため、Lunar LakeのL3キャッシュがL2キャッシュより少ないのは非常に直感的ではありません。

これは、Lunar Lakeに16MBのL3キャッシュが搭載されているが、それ以外は同じ仕様であるという以前のリーク情報と真っ向から矛盾する。

タスクマネージャーがLunar Lakeのチップを正しく読み取らず、サンプルに16MBのL3が搭載されている可能性もあるが、それは真実ではないかもしれない。

Lunar LakeとインテルのローエンドN300を比較したコメントに対して、XZiarは “このキャッシュは明らかに同等ではない “と述べた。Task Managerが間違っているとすれば奇妙な反応であり、リーク者は12MBのL3キャッシュが正しい数字だと考えているようだ。

もう一つの奇妙な仕様はスレッド数で、わずか8である。インテルのこれまでのハイブリッド・アーキテクチャCPUは、Pコアにハイパースレッディングを搭載しており、12スレッドになるはずだ。

A1シリコンが最終製品になる可能性は低いため、技術的な問題やテスト目的で単に無効化されている可能性もある。

一方、初期のArrow Lakeサンプルにもハイパースレッディングは搭載されていない。

これは偶然かもしれないが、インテルが2024年にハイパースレッディングから移行する可能性を示唆している。

ソース:Tom’s Hardware – Intel’s next-gen CPU boosts to 2.8 GHz without Hyper-Threading — Lunar Lake chip with eight cores, eight threads has a bigger L2 cache than the L3 cache

 

 

 

解説:

LunarLakeのサンプルから8コア8スレッド、L3はL2が14MBに対して12MBにとどまることが判明する。

L3はOSが正しく読み取ってない可能性もあるものの、リーカーは12MBが正しいと感じているようで。

どうしてこのような構成になってているのかいまいちわかりません。

実際の性能はでてみないとわかりませんが、ArrowLakeのサンプルだけでなく、LunarLakeのサンプルからもハイパースレッディングが綺麗に取り払われているところを見ると、今年出る新製品からハイパースレッディングは廃止され、コア数=スレッド数となる可能性が非常に高いです。

L3の容量が小さい件に関してはリーカーはこれで正しいと感じているようですね。

何を根拠にしているのかよくわかりませんが、MeteorLakeもそうですが何かL4が確認できないんで、搭載されないことになったんですかねえ。

L4の関係かなとも思ったのですが。

 

 

 

 

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