NVIDIAの次期GeForce RTX 2080 SUPERグラフィックスカードの性能ベンチマークは、3000ドルのTitan Vとほぼ同等の性能を示しています。
Turing GPUアーキテクチャを採用したRTX 2080 SUPERは、699米ドルで来週発売され、非SUPERのRTX2080無印よりも優れたグラフィックパフォーマンスを実現します。
NVIDIA GeForce RTX 2080スーパーファイナルファンタジーXVベンチマークのTitan Vとほぼ同等の価格
NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPERは、RTX SUPERファミリの最速の製品です。
RTX 2070 SUPERとRTX 2060 SUPERは7月9日からすでに発売されています。両方のカードについてのレビューはこちらからご覧いただけます。
RTX 2080 SUPERは同価格のRTX 2080よりも優れた性能を備えたラインナップの3番目のエントリーになるでしょう。
(TUM_APISAKによる)Final Fantasy XVベンチマークデータベースのパフォーマンスの数値は、RTX 2080よりも約7.5%速く、Titan XPよりわずかに早く、$ 3000 USのグラフィックカードであるTitan Vに近いことを示しています。
RTX 2080 Tiは、NVIDIA自身がカードが地球上で最高のゲーミングGPUとして生き続けると言って以来、予想されていたトップポジションを維持しています。
同じ価格でRTX 2080を10%上回るパフォーマンスの向上が見込めることを考えると、数字は十分に良いようです(既存のRTX 2080にFounders Editionの100ドルの上昇を考慮すると、安くなります)。
NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER – フルTU104 GPU、15.5 Gbpsメモリ
以前の情報とこれまで見てきたことを考慮すると、NVIDIAのGeForce RTX 2080 SUPERは、3072 CUDAコアのTU104-450 GPUを使用し、搭載される8 GBのGDDR6メモリは256bitのバス幅で15.5 Gbpsで動作します。
これは総帯域幅を496 GB /秒に押し上げるでしょう。これは500 GB /秒という数字を若干下回りますが、これはわずかなオーバークロックで簡単に達成できます。
コアクロックは、ベース1650 MHz、ブースト1815 MHzとなります。
このカードのTDPは250Wで、1秒間に8Giga Raysのレイトレーシング能力があります。
このカードは7月23日に発売される予定です。
パフォーマンスの面では、GeForce RTX 2080 SUPERはTitan XPよりも速いと言われています。
これは、Turing世代ではRTX 2080が唯一同等の性能だったPascal世代のGTX 1080 Tiよりもはるかに高速です。
このカードは、11 TFLOPのFP32演算能力とと11 TFLOPのINT32 演算能力を提供すると評価されており、Tensor性能は89 TOPで評価されており、10.1TFLOPSのFP32演算能力と約8.1TOP相当のTensor性能を誇るRTX 2080よりも明確に高速です。
それはまだこのカードの消費電力についてははっきりしていません、しかしそれは699ドルで今月後半に市場に出回ると予想されます。
グラフィックカードを買うためにお金をためてきた人は、これがオリジナルのRTX 2080やRadeon VIIと比べて素晴らしいハイエンドカードだと思うでしょう。
価格設定はまたRadeon VIIとほぼ同じで、RTX 2080がRadeon VIIと同等の性能でしたが、RTX 2080 SUPERは同じ価格帯でずっと速くなることになるかもしれません。
GeForce RTX 2080 SUPERは7月23日に発売される予定です。
発売時にはFounders Editionとカスタムモデルの両方について2、3のレビューが予定されています。
解説:
NVIDIA GeForce RTX 20 SUPERラインナップ仕様:
NVIDIA GeForce RTX 2060 | NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER | NVIDIA GeForce RTX 2070 | NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER | NVIDIA GeForce RTX 2080 | NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER | NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti | |
チップ型番 | Turing GPU (TU106) | Turing GPU (TU106) | Turing GPU (TU106) | Turing GPU (TU104) | Turing GPU (TU104) | Turing GPU (TU104) | Turing GPU (TU102) |
製造プロセス | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN |
ダイサイズ | 445mm2 | 445mm2 | 445mm2 | 545mm2 | 545mm2 | 545mm2 | 754mm2 |
トランジスタ数 | 106億 | 106億 | 106億 | 136億 | 13.6 Billion | 13.6 Billion | 18.6 Billion |
CUDAコア数 | 1920 Cores | 2176 Cores | 2304 Cores | 2560 Cores | 2944 Cores | 3072 Cores | 4352 Cores |
TMUs/ROPs | 120/48 | 136/64 | 144/64 | 184/64 | 192/64 | 192/64 | 288/96 |
GigaRays | 5 Giga Rays/s | 6 Giga Rays/s | 6 Giga Rays/s | 7 Giga Rays/s | 8 Giga Rays/s | 9 Giga Rays/s | 10 Giga Rays/s |
キャッシュ | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 6 MB L2 Cache |
ベースクロック | 1365 MHz | 1470 MHz | 1410 MHz | 1605 MHz | 1515 MHz | 1650MHz | 1350 MHz |
ブーストクロック | 1680 MHz | 1650 MHz | 1620 MHz 1710 MHz OC |
1770 MHz | 1710 MHz 1800 MHz OC |
1815MHz | 1545 MHz 1635 MHz OC |
演算能力 | 6.5 TFLOPs | 7.7 TFLOPs | 7.5 TFLOPs | 9.9 TFLOPs | 10.1 TFLOPs | 11.0TFLOPs | 13.4 TFLOPs |
メモリ容量・種類 | 6 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 11 GB GDDR6 |
メモリ速度 | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps | 15.00 Gbps | 14.00 Gbps |
メモリバス幅 | 192-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 352-bit |
メモリ帯域幅 | 336 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s | 480 GB/s | 616 GB/s |
補助電源端子 | 8 Pin | 8 Pin | 8 Pin | 8+6 Pin | 8+8 Pin | 8+8 Pin | 8+8 Pin |
TDP | 160W | 175W | 185W (Founders) 175W (Reference) |
215W | 225W (Founders) 215W (Reference) |
250W | 260W (Founders) 250W (Reference) |
発売時価格 | $349 | $399 | $499 | $499 | $699 | $699 | $999 |
価格(FE) | $349 | $399 | $599 | $499 | $699 | $699 | $1,199 |
発売 | 2019年1月 | 2019年7月 | 2018年10月 | 2019年7月 | 2018年9月 | 2019年7月 | 2018年9月 |
いつもの表がついてなかったので一応つけておきます。
RTX 2080 SUPERがいよいよ発売されます。
しかし、売れ線であるRTX2060 SUPERとRTX 2070 SUPERがすでに発売されてしまったので、イマイチ盛り上がらないのではないかと思います。
最高性能が欲しい方はすでにRTX2080Tiを購入しているでしょうから、やや中途半端な立ち位置のRTX2080/SUPERを購入するならばもう少し頑張ってRTX2080Tiを購入した方が良いのではないかと考えるのは自然だと思います。
RTX SUPERシリーズは「Navi絶対殺すマン」なので、今後Naviの上位版やOC版が出たとしてもAMDに顧客が流れないようにするという意味合いが大きいと思います。
その中にあってもこのRTX 2080 SUPERはそういう意味合いが一番大きいGPUではないかと私は思います。
「ミドルレンジからちょっと頑張ろう」という人はRTX2070SUPERを、「ミドルレンジにしよう」という人はRTX2060SUPERをすでに買っているものと思います。
特にRTX2060SUPERはVRAMが2GB増量され、明確にグレードが上がっていることが実感できるため、かなり食指の動く仕様になっています。
その中にあってRadeonを牽制するという意味合いが一番大きいRTX2080SUPERのデビューは地味なものになるでしょう。
ただし、こういったラインナップ上の位置づけはRTX2080SUPERの評価を下げるものではありません。
性能的には素晴らしいGPUだと思います。